つれづれまりん

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精神医学が抱える問題

2019年10月31日 | 学習ノート3
前記事の続きです。(Prat2)

「子どもの不適応 その原因と対応について」 より
  夏苅郁子 先生
 (やきつべの径診療所 医師)
  2017年 6月


学校に適応できないでいる子どもたちへの、
具体的対応策を考えていく前に、
「精神医学が抱える問題」
についてのお話がありました。
(2017年6月にされたお話です)


問題点 その1
〇精神疾患には、正確に診断する検査・方法がない。

・精神医学は、思考・行動の特性を
 外からの観察で診断する。
  ときには犯罪者が悪用する。

・精神科Drの役割は、難治性の病気を見つけること。
・統合失調症:一度かかると治りにくい、
  精神科の中で最も重度の病。
  ゴールは完治ではなく、
  本人の症状にあった生活ができること。
・それ以外の精神疾患は、人薬と時間薬で何とかなる、はず。
 人手と時間が足りないことが問題。
 (医療も学校も)

・発達障害と精神障害の区別が難しい。



問題点 その2
〇精神科では、
 発達障害を含めて多くの疾患が、原因が分かっていない。

・原因が分からない→治療法も曖昧
  →治療のゴールが曖昧
  →いつまで治療を続けるのか? と不安になる
・こうすれば必ず治るという定型治療がない。
・Drの考え方が、治療に大きく影響する。
・精神疾患は、原因も治療もゴールも曖昧。

・精神科で出されている薬は、
 「仮説」の上で投与されている。
  ex.「効いた」→ この薬でいいんじゃないの。


この後、「発達障害」についてのお話がありました。

発達障害は、
・原因は分からない。(治療)ゴールも曖昧。
・根本的な治療は、場数を踏んで成長を待つこと。
  成長:脳の体積が増えること
     通常より時間がかかる。
・誰がキーパーソンになって、
 いつまで関与を続けるのかを考える。
  
・核となる三つ組み
 (社会性、コミュニケーション、想像力、の障害)
 をふまえ、その子ができることを目指す。
・トークンシステム
 (社会性や道徳、規範を、ご褒美に置き換え)
 別室登校や放課後登校など
 (感覚過敏、人目が気になる に対応)
 通級指導、放課後ディ、SST
 薬物治療 (次記事へ)


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『お医者さんでも分からないこと、あるんだね』

血液検査や画像診断で、ピタッと分かればいいんだけどね。

(2017年7月上旬 午前 撮影)
(1F 広縁にて )




今日は10月最終日。(早すぎ・・)
ハロウィンですね。(あまり関係ないけど)

今月は、わりと密に更新できました。
お立ち寄りくださったみなさま、
ありがとうございました。








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