つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
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認知行動療法 2

2018年07月18日 | 学習ノート2
3 回避行動の変容 

・多くの「心の問題」の支援において、
 クライエントが抱く不快な感情や感覚、それをもたらす刺激から
 回避されたいという衝動の適切な調整が必要となる。
・回避行動は「不快消失による強化」で維持されているので、その変容は難しい。
・過剰な恐怖や不安、嫌悪感などは、
 一般的には、時間の経過、いわゆる「場数を踏む」経験(慣れ)により、
 自然に減弱していくもの。
・回避行動は、「慣れ」を生じ難くしている。
・恐怖や嫌悪からの回避が症状を維持していると理解できる問題・障害
 に対する認知行動療法では、「エクスポージャー」が介入の中心となる。
・この技法は、段階的に進める場合と、集中的・持続的に進める場合がある。

*エクスポージャー(暴露法)
・不安や恐怖のために避けている場所や状況に少しずつ慣らし、
 克服した経験をつんで自信をつけていく方法。

 〇段階的エクスポージャー
 ・ある刺激や状況がもたらす緊張や恐怖、および回避衝動を、
  スモールステップ化された課題に徐々に取り組み、慣らしていく手続き。
 ・ウォルピの「系統的脱感作療法」は、これが恐怖治療として体系化されたもの。

 〇集中的・持続的エクスポージャー
 ・初期段階から、あえてある程度の強さの回避衝動が高まるような状況に、
  心理教育を受けたクライエントがわが身をさらすのを、セラピストが支援する。
  (セラピストがクライエントにさらすのではない)
  高まった回避症状が、時間をかけて「自然に蒸発されていく」のを待つように。




4 観察による習得

*社交的スキル訓練(social skills training:SST)
・モデリング(観察学習)(模倣による学習)を
 基盤とした認知行動療法介入。
・他人とのコミュニケーションに有効となる対人スキルの
 獲得を進める支援プログラム。

 ①問題となる場面の同定
 ②その場面で期待される社交的スキルの確認
 ③モデリングによる習得
 ④ロールプレイの実施
 ⑤フィードバックを受け修正
 ⑥実際の場面での実施と評価
 の過程からなる


  関連記事 こちら カテゴリー「学習ノート」の 「SST」




5 認知の修正 (認知療法・論理情動行動療法)

・人は起こった出来事そのものによって、
 怒りや悲しみ、落ち込み、不安を引き起こすのではない。
 出来事をどのように解釈するかによって、抱く感情が異なってくる。
・この常識的原理を基礎にした心理療法が、
 ベックの「認知療法」、エリスの「論理情動行動療法」。
・それぞれ、自動思考や思い込みを本人が自覚し検討・修正することと
 不合理な信念への気づきと、そのための丁寧な論駁が重視される。

*認知療法(ベック)
・認知モデル・・ 出来事 → 認知 → 感情 の流れ。
・実際の介入では、この枠組みのための心理教育が重視され、
 協働的でかつ実証性を重視する治療関係の中で、
 クライエントが自らの自動思考の偏り、非合理性に気づき、
 チェックを働かせていくこと、そして、
 それが、実際の生活の中に般化し、自動化することが目標となる。


*活動活性化
・「行動」を「活性化」させて辛い状況を改善させよう、という治療法。
・「気分がよくなる行動を増やす(気分の悪くなる行動を減らす)」
 →「心と体の症状が緩和される」といった循環を生み出す。
・生活の中で「快」が得られにくくなっており、
 そのためにさらに非活動的になる、という悪循環にある対象に、
 段階的な脱出を支援する手法。


*行動実験とは、
・ある認知の妥当性、たとえば「自分から声をかけても必ず拒否される」
 という信念が果たして実際に起こるかどうかを検証するため、
 「声をかけてみる」行動を実験的に試してみて、
 認知の変化を評価していく方法。
・面接室の中だけでなく、援助対象の生活の中での実践が重視される。
 面接と面接の間に、宿題の実施、生活の記録が求められることが多い。




6 認知行動療法の第三世代

*アクセプタンス&コミットメント療法
 (Acceptance and commitment therapy:ACT)
・ヘイズにより、認知行動療法の一つの展開として提案されたアプローチ。
・行動療法的手法にマインドフルネスを取り入れ体系化されている。
・心理的に柔軟性をもって「今、この瞬間」を価値判断せず受け入れる。(アクセプタンス)
 自身が選んだ価値に対しての行動を維持、または変化させるプロセス(コミットメント)
 がセラピーの主軸であり目標。

*マインドフルネス
・「今、ここでの体験に、評価せずに、とらわれない状態のまま、
  ただ観察していく心的活動、及びその状態」


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マリンちゃんの場合、
「今、この瞬間」を価値判断なしで、受け入れているよねぇ。

『・・・』

(2016年 6月下旬 夜 撮影 1Fリビングにて )






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