ことばと学びと学校図書館etc.をめぐる足立正治の気まぐれなブログ

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桜の枝に

2007年04月15日 | マミム・メモ

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 関西では、そろそろ桜の時期も終わりだろうか。今年はよく桜を見た。回り道をして桜並木を通ったり、遠出をして山間をほんのりと明るくしている山桜に出会った。京都の銀閣寺から哲学の道を通って南禅寺に出て、インクラインに向かうコースは、いつものお気に入りだし、ぼんやりとライトアップされた夜桜も幻想的だった。

 毎年、この時期になると思い出す詩がある。

           ともだち

        桜の枝にランタンを吊るし

        輪になってお酒をのんで

        この明るさをよろこびあおう

        どうせ暗い道を散っていくのだ

     秋山基夫集 (2) ── 四行詩抄 ──

 なんだか切ない。だが、どうせ散りゆく運命にあることを受け入れてこそ、心から今を喜びあえるのだと、ひとしおの感慨をこめて確認できるのは、桜の国、日本が育んできた文化的伝統なのだろう。

 酒宴は無礼講であるべきだ。これまでの関係や価値観の違いにとらわれないで、このひと時を楽しもう。

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