ちょっと配色変えてみました。
2 ルーシィのしったこと
「・・・ああ、失礼しました。」フォーンはあたふたと荷物を拾いながらいいました。
「こんばんは!」
「ええ、よいお晩で。わたしはフォーンのタムナスと申します。」
「わたしの名はルーシィですわ。」
「ああ、初めてお会いしました・・・。イヴの娘さんですね。こんな雪のなかで立ち話もなんですから、これからわたしの洞窟にきてお茶でもしませんか。」
ルーシィは遅くなるのが心配でしたが、
「すぐそこです。わたしのところにはぼんぼん火がもえています。油付けの小イワシもトーストもありますし、お菓子もあります。」」
「・・・うかがいます。でもあんまりながくはいられないわ。」
ルーシィはタムナスさんに導かれて洞窟に来ました。
そくには暖炉があって、赤い絨毯の上に木製のテーブルや椅子が置かれていました。ルーシィはこんな素敵なお部屋はは見たことが無い、と思いました。
タムナスさんは素敵なご馳走と不思議なお話でもてなし、ルーシィはすっかりいい気分になりました。
しかし、はっと気づいて、もうそろそろ帰らないと、と言うと、タムナスさんの顔は一瞬固まりました。そして手で顔を覆っておいおい泣き出してしまいました。
「タムナスさん、一体全体どうして泣くの?」
ルーシィは自分の白いハンカチをかしてあげました。
「わたしは悪いフォーンだからなくんですよう」
ルーシィはとてもそうは見えない、と言うと、わたしの正体は白い魔女の手下なのだ、といいました。白い魔女?
「ナルニアじゅうをがっちり抑えてるのがそいつです。ここをいつも冬にしておくのがその女なんです。いつもいつも冬なのに、けっしてクリスマスがこない。なんてゆうことだろう。」
そして、その魔女の命令にしたがって人さらいをしているのだ、といいます。
「・・・そうは見えませんか、わたしになんにもしていない小さな子、かわいそうな無邪気なこどもに、森のなかでであうと、さも親しそうなふりをして、わたしの洞窟へその子をさそいこみ、いろいろとあやして眠らせてしまってから、白い魔女にその子をひきわたす。そんなものには見えませんか?」
「見えませんわ」
「でもそうなんです。そのかわいそうな子とはあなたのことです。」
やっとルーシィにも事態がのみこめました。
「おねがい、やめて、わたしを家に帰して。」
「ええ、もちろんですとも、たとえ魔女にばれて石に変えられようとも、あなたとこうしてお話したあとでは、自分がどんなに愚かなことをしでかすところだったか、よおく分りました。」
ルーシィはタムナスさんに街灯のところまで送ってもらいました。
「あのハンカチいただけますか、イヴの娘さん、」
「どうぞ」ルーシィは言って元きたほうへ歩いていきました。
やがて、真っ暗ななかでつるつるした感触をほっぺたに感じると、たんすから空き部屋にもどってきました。
「ここよ、みんな、帰ってきたわ」
2 ルーシィのしったこと
「・・・ああ、失礼しました。」フォーンはあたふたと荷物を拾いながらいいました。
「こんばんは!」
「ええ、よいお晩で。わたしはフォーンのタムナスと申します。」
「わたしの名はルーシィですわ。」
「ああ、初めてお会いしました・・・。イヴの娘さんですね。こんな雪のなかで立ち話もなんですから、これからわたしの洞窟にきてお茶でもしませんか。」
ルーシィは遅くなるのが心配でしたが、
「すぐそこです。わたしのところにはぼんぼん火がもえています。油付けの小イワシもトーストもありますし、お菓子もあります。」」
「・・・うかがいます。でもあんまりながくはいられないわ。」
ルーシィはタムナスさんに導かれて洞窟に来ました。
そくには暖炉があって、赤い絨毯の上に木製のテーブルや椅子が置かれていました。ルーシィはこんな素敵なお部屋はは見たことが無い、と思いました。
タムナスさんは素敵なご馳走と不思議なお話でもてなし、ルーシィはすっかりいい気分になりました。
しかし、はっと気づいて、もうそろそろ帰らないと、と言うと、タムナスさんの顔は一瞬固まりました。そして手で顔を覆っておいおい泣き出してしまいました。
「タムナスさん、一体全体どうして泣くの?」
ルーシィは自分の白いハンカチをかしてあげました。
「わたしは悪いフォーンだからなくんですよう」
ルーシィはとてもそうは見えない、と言うと、わたしの正体は白い魔女の手下なのだ、といいました。白い魔女?
「ナルニアじゅうをがっちり抑えてるのがそいつです。ここをいつも冬にしておくのがその女なんです。いつもいつも冬なのに、けっしてクリスマスがこない。なんてゆうことだろう。」
そして、その魔女の命令にしたがって人さらいをしているのだ、といいます。
「・・・そうは見えませんか、わたしになんにもしていない小さな子、かわいそうな無邪気なこどもに、森のなかでであうと、さも親しそうなふりをして、わたしの洞窟へその子をさそいこみ、いろいろとあやして眠らせてしまってから、白い魔女にその子をひきわたす。そんなものには見えませんか?」
「見えませんわ」
「でもそうなんです。そのかわいそうな子とはあなたのことです。」
やっとルーシィにも事態がのみこめました。
「おねがい、やめて、わたしを家に帰して。」
「ええ、もちろんですとも、たとえ魔女にばれて石に変えられようとも、あなたとこうしてお話したあとでは、自分がどんなに愚かなことをしでかすところだったか、よおく分りました。」
ルーシィはタムナスさんに街灯のところまで送ってもらいました。
「あのハンカチいただけますか、イヴの娘さん、」
「どうぞ」ルーシィは言って元きたほうへ歩いていきました。
やがて、真っ暗ななかでつるつるした感触をほっぺたに感じると、たんすから空き部屋にもどってきました。
「ここよ、みんな、帰ってきたわ」
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