あらすじ
ぼくは6歳の時、ジャングルにボアと言う大蛇がいて、そいつは獲物を丸呑みすると何ヶ月もの間じっとして消化する、という話を本で知り感銘を受けた。
そしてボアが象を飲み込んだ絵をかき、おとなに見せた。
「これは帽子だね?」
誰もわかってくれなかった。
ぼくは大人になると、飛行気乗りになった。
そして今、砂漠で遭難している。
人のいる場所から1000マイルはなれていて、水は8日分しかなかった。
絶望的な孤独にたえて一晩を過ごすと、金髪の王子様のような格好をした子供が現れた。
「ねえ、ひつじの絵を描いてよ」
ぼくは動転して帽子のような絵を描いてみせた。
「ボアに飲まれた象の絵なんていらない。ひつじが欲しいんだよ」
何回も失敗したあげく、やけになって最後に箱を描いた。
「この中にとても元気なひつじがいる」
「やったこうゆうのが欲しかったんだ。夜はこの箱が小屋にもなるしね」
時間をかけてちぐはぐな会話をしているうちに、少しずつ王子様のことが分ってきた。
王子様は地球ではなく別の星から来た。
それは小惑星と呼ばれる小さな星のひとつだった。
王子様は寂しいとき夕日をみる。数歩動けばいつでも見られるので、ある日は44回も見た。
ひつじを欲しがったのはバオバブの芽を食べてもらいたいからだった。
バオバブはあっと言う間に大きくなって、星を裂いてしまうらしい。
5日目、ぼくはエンジンの固着したボルトを回そうとしていた。これが回るかどうかにぼくの運命が懸かっている。
その時王子様が話しかけた。
「ねえ、ひつじはぼくの星にある4本のとげのある花も食べてしまうかな?」
「悪いけど、今とても重要なところなんだよ」
「重要だって!」突然、顔を真っ赤にした。
「君はまるであいつみたいだ!ある星にいる人で、1日中机に向かって計算ばかりしてる。花を見たこともなければ、誰かを好きになったこともない。そして何かといえば言うんだ、私は重要なことをしている重要な人間だ!てね。あんなの人間じゃない、キノコだ!」
「キノコ!?」
「ぼくの星には1輪の花がいる。星空を見上げるとき、いつもこの中のどこかにあの花がいるんだと思う。それをひつじに食べられてしまったら、星が全部なくなってしまうのと同じなんだ。それが重要な事じゃないって言うの?」
ぼくは王子様を両腕の中に静かに抱いた。
そして泣いている王子様に言った。
「きみの愛する花に危ないことなんて起きない。ぼくがひつじの口にはめる口輪を描いてあげるから。」
王子様は花について語った。
あるとき、星に幾重もの花びらを持った花が咲いた。
いままでに見たことのない美しいさだった。素敵な香りが星をつつんだ。
王子様は花を愛し、水をあげたり、風除けについたてを立てたり、世話をした。
しかし花は感謝しなかった。それどころか不機嫌になったり、矛盾したことばかり言って王子様を苦しめた。
耐えられなくなった王子様は、星を出る決心をした。
「さようなら」
「さようなら、わたしを許してね。あなたは自分の幸せを見つけてね。」
花がそんなことを言うのはとても意外だった。
しかし決めてしまったことだった。
星を後にした。
ぼくは6歳の時、ジャングルにボアと言う大蛇がいて、そいつは獲物を丸呑みすると何ヶ月もの間じっとして消化する、という話を本で知り感銘を受けた。
そしてボアが象を飲み込んだ絵をかき、おとなに見せた。
「これは帽子だね?」
誰もわかってくれなかった。
ぼくは大人になると、飛行気乗りになった。
そして今、砂漠で遭難している。
人のいる場所から1000マイルはなれていて、水は8日分しかなかった。
絶望的な孤独にたえて一晩を過ごすと、金髪の王子様のような格好をした子供が現れた。
「ねえ、ひつじの絵を描いてよ」
ぼくは動転して帽子のような絵を描いてみせた。
「ボアに飲まれた象の絵なんていらない。ひつじが欲しいんだよ」
何回も失敗したあげく、やけになって最後に箱を描いた。
「この中にとても元気なひつじがいる」
「やったこうゆうのが欲しかったんだ。夜はこの箱が小屋にもなるしね」
時間をかけてちぐはぐな会話をしているうちに、少しずつ王子様のことが分ってきた。
王子様は地球ではなく別の星から来た。
それは小惑星と呼ばれる小さな星のひとつだった。
王子様は寂しいとき夕日をみる。数歩動けばいつでも見られるので、ある日は44回も見た。
ひつじを欲しがったのはバオバブの芽を食べてもらいたいからだった。
バオバブはあっと言う間に大きくなって、星を裂いてしまうらしい。
5日目、ぼくはエンジンの固着したボルトを回そうとしていた。これが回るかどうかにぼくの運命が懸かっている。
その時王子様が話しかけた。
「ねえ、ひつじはぼくの星にある4本のとげのある花も食べてしまうかな?」
「悪いけど、今とても重要なところなんだよ」
「重要だって!」突然、顔を真っ赤にした。
「君はまるであいつみたいだ!ある星にいる人で、1日中机に向かって計算ばかりしてる。花を見たこともなければ、誰かを好きになったこともない。そして何かといえば言うんだ、私は重要なことをしている重要な人間だ!てね。あんなの人間じゃない、キノコだ!」
「キノコ!?」
「ぼくの星には1輪の花がいる。星空を見上げるとき、いつもこの中のどこかにあの花がいるんだと思う。それをひつじに食べられてしまったら、星が全部なくなってしまうのと同じなんだ。それが重要な事じゃないって言うの?」
ぼくは王子様を両腕の中に静かに抱いた。
そして泣いている王子様に言った。
「きみの愛する花に危ないことなんて起きない。ぼくがひつじの口にはめる口輪を描いてあげるから。」
王子様は花について語った。
あるとき、星に幾重もの花びらを持った花が咲いた。
いままでに見たことのない美しいさだった。素敵な香りが星をつつんだ。
王子様は花を愛し、水をあげたり、風除けについたてを立てたり、世話をした。
しかし花は感謝しなかった。それどころか不機嫌になったり、矛盾したことばかり言って王子様を苦しめた。
耐えられなくなった王子様は、星を出る決心をした。
「さようなら」
「さようなら、わたしを許してね。あなたは自分の幸せを見つけてね。」
花がそんなことを言うのはとても意外だった。
しかし決めてしまったことだった。
星を後にした。
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