新・日常も沖雅也よ永遠に

お引越ししました。

甘美な文字群

2011-02-05 12:19:00 | 沖雅也
沖雅也という人のファンになってから今年で40年。
毎朝新聞のテレビ欄を見渡して「沖雅也」の文字を探し続けていたために、この三文字に妙に敏感になってしまった。
「沖縄」「沖電気」はもちろん、「沖田総司」「沖正宗」、スーパーでは「「いかの沖漬け」にまで反応してしまう癖がついている。
「雅」のつく名前の有名人や店は意外と多く、必ず目がそこで留まる。
「雅御膳」をみつければ食べてしまうし、「雅山」も応援してしまう。
「也」に至っては領収書ですら一瞬はっとしてしまう。
新聞やテレビの予告で「沖雅也」の文字が出た時には、アドレナリンやドーパミンが体内で造成されているのが感じられるほど甘美な喜びが湧き上がる。

再放送でもこんなに嬉しいのだから、映画館でクレジットが出た時などは意味なく周囲を見回して「どうよ?どう?沖雅也よ!」と誇らしくなってしまう。

同様に「楠」「城」「児」にも反応する癖がついている。
「〇〇城」をみると、「〇〇城児」と密かにつぶやく怪しい奴。それが私だ。

戒名にも使われた「雅」の文字。
幼稚の「稚」と間違えて大声て読み上げた梨〇さん。
「涅槃」すら読めなかった彼に色々言われたままになってしまったのは悔しいが、今は彼も涅槃で誰かを待つ身。

長い年月が経った。

スコッチというアンチ・ヒーロー

2011-02-03 12:22:00 | 沖雅也
チャンネルNECO2011年1月放送分から。
「ネオン警察 ジャックの刺青」
「娘の季節」
「不良少女魔子」では沖さんのエキストラ出演は確認出来ず。

「不良少女魔子」では大好きな小野寺昭さんや藤竜也さんもご出演だったが、皆さん苦節時代があったのねと言いたくなるような役だった。
まあクレジットに名前があってセリフもたくさんあるだけでも有り難いことなのかも知れないが、現在のお二人の活躍ぶりと比べると、役者として名前を残すことの難しさを痛感する。
沖さんについての思い出を訊かれた小野寺さんは、売れない時代オーディション会場でよく会ったと語っていらした。
実年齢は離れているものの小野寺さんは童顔、沖さんは老け顔(失礼?)なので、同じような役柄に応募することになったのであろう。
確かに貴公子然とした品のある顔立ちがカブるといえばカブる。
真偽のほどはわからないが、沖さんがスコッチ刑事として「太陽にほえろ!」に加入することになった時、小野寺さんが難色を示したという話も伝わる。
その時の小野寺さんの「『太陽にほえろ!』に二枚目は二人いらない」という強い言葉が噂として広まっている。
もちろん真偽のほどは不明。
なかなか自分ではここまで言わないわな~と思うし、それじゃあボスはどうしてくれるんだ、ゴリさんは二枚目じゃないのかという話になるが、とにかく番組は二人を全く違う二枚目としてキャラクターを確立し、それが見事に成功している。
あくまで女性に優しく折目正しい殿下と、強い言葉ではねつけながらも、裏ではしっかり守るスコッチ。

実は、私は今の小野寺昭さんのファンではあるが、殿下の頃は好きではなかった。
受けた優しさが職務からのものだったと知る時と、自分を否定していると思っていた人が実は自分に共感して守ってくれていたと知る時。私は別に沖さんが演じていなくてもスコッチの優しさをとる。
スコッチはクールな態度とは裏腹に感情的で熱い男である。
男性が身近にいない環境で子供時代を過ごした私は、ふだん優しい人が誰にでも同じように優しく、いざとなれば厳しい言葉も発すると、ガーンとショックを受けてしまう。
殿下はまさにそのタイプだった。
「島刑事よ さようなら」で、殿下を慕う女の子に、君だから親切にしたんじゃない、刑事の仕事だからと言い切った殿下。
そこで突き放すのも殿下の優しさのうちなのだろうが、思春期の女の子にはちょっと酷に思えた。
それに対して、普段は厳しいのに、ふと振り返ると後ろに立ってくれている男。
圧倒的に女性にモテるのは前者だが、私はアンチ・ヒーローに惹かれやすい人間なので、常に後者だ。