いつもブログを読んでくださり、誠にありがとうございます。
OMOTENASHIというと、滝川クリステルさんのことしか
思い浮かばないと同僚と話していたら、同じ意見でした。
このOMOTENASHIをイメージ戦略として、経済産業省は、
売り出したいのか、「おもてなし規格認証」が創設されました。
昨日の事務所内のミーティングの場で、
ものづくり補助金1000万円の採択に成功したメンバーが紹介
してくれました。お客様からご相談をうけたとき、
「OMOTENASHIって滝川クリステルさんのことですか?」
という話で終始しては、少しだけ、恥ずかしいような気もします。
ほんの少しだけかもしれませんが、お客様の経営改善に
なるものだと思われるので、今回は、その概要を述べてみます。
「定義」
おもてなし規格認証とは、マークや登録証のことです。
税理士になると、税理士バッジがもらえますが、
それと似たようなものだと思います。
ただし、申請し、認定されることが必要となります。
サービス事業者には、認定マークがふされ、
サービスの品質が「見える化」されます。
「種類」
紅認証
サービス向上の取組みに意欲的なサービス提供者
登録無料 自己適合宣言
定められた規格30項目のうち、
15項目以上が該当していることの
自己適合宣言が必要
金認証 ★
お客様の期待を超えるサービス提供者
認定期間による審査(有償)
定められた規格30項目のうち、
「既に実施している取組」が15項目
以上該当する必要がある
紺認証 ★★
独自の創意工夫が凝らされたサービス提供者
認定期間による審査(有償)
定められた規格30項目のうち、
「既に実施している取組」が21項目以上該当
する必要があるほか、人材育成などの
属人的サービスの品質向上に向けた取組を
行っていることが必要
紫認証 ★★★
お客さまの期待を大きく超える
「おもてなし」提供者
認定期間による審査(有償)
定められた規格30項目のうち
「既に実施している取組」が24項目以上
該当する必要があるほか、属人的サービス
の品質向上に向けた取組、業務効率化や
顧客満足度向上のための独自の取組を
行っていることが必要。
「対象となる事業者」
サービス業務を行う事業者および事業所の方
ですが、風俗営業等、反社会的勢力は除かれます。
「3つのメリット」
①サービス品質の見える化
登録証やマークをお客様の見える場所に置くことで、
サービスの品質を見える化
②公的支援が受けやすくなる
国や地方公共団体などの公的機関では、融資や補助金等の申請時に
「おもてなし規格認証2017」の取得が有利となる可能性があります。
有償の金認証、紺認証、紫認証を取得した事業者は、
政府系金融機関から低利融資を受けられる制度もスタートするなど、
公的支援で優遇されうようです。
③生産性の向上と経営品質の向上
「おもてな規格認証2017」の規格をクリアまたは見直しすることで、
生産性の向上や経営品質の向上に向けた努力が可能となります。
30の規格項目は、
インターネットを活用した情報発信、問合せ対応や
定期的な5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)、
外国語によるメール、電話でのお問合せ対応、
経営理念の策定をはじめろとする戦略作りなど、
経営診断のツールとしても活用できます。
「おわりに」
★★★が出てくるあたり、どこかミシュランガイドと
似たような感じもしますが、
30の規格項目を一読し、社内の体制を見直すのも
いいかもしれません。
経営理念の策定などでお困りでしたらご相談ください。