まっしゃんの雑事記

 日々の興味のある出来事などを、気ままに書いていきたい。
特に、郷土史には力を入れたい。

「働かないアリに意義がある」を読んで

2021年03月27日 | 日記
 仕事と腰痛のためしばらく投稿意欲がわかず、久しぶりの投稿だ。腰痛で安静にしていた時、以前買ってあった未読の本(得意の積読で、多数休眠している)の中から、今の自分の姿が書かれているようなタイトルの本を選んだのが、この長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」11年前の本で、早速読んでみた。
 この本の内容は簡単にいうとアリやハチなど特殊なコロニーを営む生物で真社会性生物と呼ばれる昆虫にスポットを当て、その集団の社会構造などを解説されている。「真社会性」という言葉や遺伝、進化論など生物学のむつかしい言葉が登場するが、私のような初学者でもわかりやすく解説され、章の最後には理解しやすいようにその章のまとめも書かれてる親切な本である。感想はというと、実に面白くそして興味深く最後まで読めた。先ず始めの章から働きアリは集団の2割しか働かず、7割は「ぼ~っ」としていて、1割は最後まで働かないと提起され、その理由を探られていく。そして、アリの社会から「群れ」の話、そして細胞の話に置き換えての癌の解説は目から鱗が落ち、最後は進化の不思議で締めくくられいる。文章力が貧弱のためダラダラと書いて、訳の分からない文になってきたので感想の「オチ」を書くことにする。この本の表紙の下に「身つまされる最新生物学」と書かれている通り、人間の男に生まれてまだよかった。でもないか・・・。
 追伸、この本を読んで中国という国を理解するのに大変役に立ったのを追記する。皆さんにもぜひ薦める良著である。(表題と下写真、京都琵琶湖疎水とインクラインH27.4)
 

雛祭り考:補記

2021年03月05日 | 日記
 3月5日となり、雛祭りを祝う3日を過ぎてしまったが、旧暦の3月3日に祝うため4月3日に行われる地方もあると聞く。実際4月3日の方が桃の花も咲き相応しいと思う。
 さて今日書きたい事は、近年マスメディアにて頻繁に目(耳)にする児童虐待の事件である。先回のブログにも書いたが雛祭りは子供(女子)の健やかな成長を祈る節句の行事を行い祝う日であるのに、悲しい悲惨な児童虐待の事件がメディアから流れている。私は以前より幼い子供が、事件に巻き込まれた報道がテレビから流れると、思わずチャンネルを変えてしまっている。昨日千葉県で起きた心愛さんの虐待死事件の父親の二審判決が出たが、あの事件の詳細を知った時はいい歳をしたオッサンが涙が止まらなかった。私も同じ年頃の孫がいるせいか、より思いが強くなる。心愛さんへの憐み、同情や加害者への憎しみそして如何ともし難いやるせなさ・・・。思い出すと今こうしていてもつい涙ぐむ。こういう事件を聞くとつい犯人以外に児童相談所等行政を攻めたくなる。多くの行政側の人は精一杯やって下さっていると思われるのだが、やり場のない怒りの吐け口が無いからつい行政側にあたってしまう。1300年も前に山上憶良が万葉集に「銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも 」(銀も金も宝石も、どんなええもんでも子供という宝に比べたら何でもあらへん:私訳)と歌っている。今はどうだろうか?物質的な文化の豊かさや便利さは当時より凄い発展しているが、心の豊かさはどうであろうか。子供は社会の宝と言ってはいるが、私の心の中いや、世間の人々の多くが先に書いたようにチャンネルを変えてしまうがごとく目を逸らしてしまっているのである。「国会よ、週刊誌ネタばかりやらないで、このような事が防げるよう議論せんかい!糞議員ども」。最後の締めくくりに「きけわだつみのこえ」を勝手に変えて使わせて頂く。嘆けるか 怒れるか はた黙だせるか(注:黙っているのか) 聞け親に殺(あや)められし わらべらの声を