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And This Is Not Elf Land

Billy Joel Ⅱ

忘れないうちに、ライブのこと書いておきますね。(ビリー・ジョエル@大阪ドーム)

私といたしましては、一夜明けたら再び「なんでイタリアンレストランやってくれなかったの~?!」と悲しみがあらたに…

原曲キーよりも音を下げて歌う曲が多かったかな?最初のAngry Young Manあたりでは声の感じがよく分からなかったんだけど、だんだんパワフルになっていったって感じでしたね。

私的に良かったのは序盤のEverybody Loves You Now(古い曲です!70年代初頭の匂いがする曲調ですね)から超有名なHonestyへと続き、年取ってもトンがってる(ように聴こえる…笑)The EntertainerからZanzibarへと続くところでしたね。最高じゃないですか、Zanzibar!サキソフォンの兄さん、カッコよすぎ!NYのジャズクラブみたいですよ。カラフルでクールな音と最高のヴォーカル!

(このサキソフォンがイタリアンレストランの第一主題から第二へ移るところを奏でるのね~と「この時点では」心は期待に膨らんでいた…)


そしてNew York State of Mind。前曲との繋がりもよかった。いろいろと「声」で遊びながら歌っていましたね。名曲です。大阪で聴いていても、ちゃんとNYの夜景が浮かびますよ。日が落ちた頃にこの曲を聴きながらLexington Aveの80丁目辺りから59丁目まで歩き、Park Aveに移動してまた45丁目まで歩いたときのことを思い出しました~

AllentownはCDと同じようなアレンジで、炭鉱の町に響く槌音のようなリズムを刻みながらの演奏。TVのトークショー等で社会格差の問題をとりあげているとき、出演者がこの曲のフレーズWell we're waiting here in Allentown… For the promises our teachers gave, If we worked hard, If we behavedを引用しているのを2度ほど見たことがあります。プロテスト・ソングと聴こえなくもない。あるTV番組で、BillyはBeatlesを初めて耳にしたとき「自分と同じ、労働者階級の若者たちがここまでやるんだ!」ということに、何よりも感銘を受けたんだと言っていました。

The Strangerは「泣き」のメロディーが入った、本当に日本人好みの曲だと思います。私は特別いい曲だとは思わないんですが…(笑)ミュージカルMovin’ Outでもこの曲になると「場違い」な気がして…すいません

Just the Way You AreはCDに忠実にやってくれましたね。これは文句のつけようがないですわ。popular songとはどういうものか知り尽くしている人が作った曲ですね。

そしてMovin’ Outあたりから音の反響が気になりだしてきました。ドームだから仕方がないのか…曲の終盤にはステージにスポーツカーが登場するハズ…と条件反射的にイメージしてしまう。

An Innocent ManあたりからはBillyがパフォーマーとしても最高にカッコいいところを見せてくれます。しかし、反響が…

席の位置にもよるのでしょうか?私の席(3塁側)からは左側にBillyがいるのですが、右から小声の歌が聴こえてくるような感じ…最初はとなりに座っているお兄さんが歌っているのかと思ったんです。熱心なファンのようでしたから。ま、その兄さんも時たま口ずさんではいたのですが。やっぱ、多くの場合はエコーだったみたいですね。武道館とか大阪城ホール、横浜アリーナあたりでやってほしいですよ。そうなったら、大変なチケット争奪戦になるんだろうけど。

Miami 2017はZanzibarと並んでこの日のベストでした。文句ありません。そしてI Go to Extremes。57才になってもやんちゃな若者みたいにこういう曲をカッコよく演奏できるなんて最高ですね~!こういう曲調は80年代ぐらいのJ popによくあったように思う。90年代になってからは日本の曲の劣化が…

The River of Dreamsはパーカッションなどもふんだんに使って野趣に富んだアレンジでした。イントロでThe Lion Sleeps Tonight(ライオンは寝ている)のメロディーを口ずさんでいませんでした?実際、私もこの曲のイントロの雰囲気がThe Lion...と似ているような気がしていたのですよ、以前から。川は人生と夢の象徴。Billy自身の思い入れも強そうな曲ですよね。ハックルベリー・フィンの世界を思いながら聴いていました。

Billyがギターを弾いてメンバーの1人がヴォーカルを取るオマケ曲(?)Highway to Hellは私的にはStonesとSladeの融合みたいな馬鹿馬鹿サウンドで(←これ、褒めてますので)ツボでした。曲に入る前のMCで「今からやるのはimprovise。spiritualでsacredで…」なんて言っていたので、何が始まるのかと思ってましたよ~

で、ここから盛り上げ曲のパレードになります。
We Didn't Start the Fireは強烈なメッセージ・ソングでもありラップのように言葉で遊ぶ曲でもありますね。そのあたりの面白さを伝えたいような演奏でしたが、矢継ぎ早の言葉をgetできないと味わうのは難しい。

Big Shotあたりからは立って盛り上がってるアリーナ席を恨めしそうに見ているしかなかった・・・

で、アンコールですよ~

1曲目はScenes From an Italian RestaurantPiano Manだという前情報を聞いていたのに…Only The Good Die Young が始まるじゃぁありませんか?(この曲も好きですよ)最後のほうのブラス・セクションのパフォーマンスも良かった…でも心の中では(もしかしてイタリアンレストランがコレに替わった~!?)といやーな予感が…。アンコール3曲やるの?2曲なら、ピアノマンどーでもいいからイタリアンレストランやって~!と心の中で叫んでいたのですが…

しかし、2曲目は無情にも(ええ、私にとっては「無情にも!」でしたっ!)ハーモニカが…
ああアッ!ないのか~~~!!!
Piano Manのイントロで拍手なんかするなよ~!
…なんて…もう、観客が恨めしかったですよ…
でも、いいの。今度はNYでライブを観るから!
その時はイタリアンレストランは外さないよね!

私に「世界で一番!のポピュラー・ソングは?」と問われれば、迷わずにScenes From an Italian Restaurantを挙げるほど、私はこの曲が好きです。歌詞にもメロディーにもいろいろな要素が詰まっていて静止画のようでもあり、動画のようでもあり、シンフォニーを聴いているときのような感動がある曲。ええ、私はこの曲のために生きているようなものなのです(!?)

ま、Piano Manは群像描写の曲らしく、声に変化をつけて、語るように歌っていて、これはこれで良かったですよ。

今度はアメリカでライブを観たいです。(←また、こんなこと言ってる…)
あー、お金がいくらあっても足りないじゃないかーーー

コメント一覧

master of my domain
ドーム球場は空調の風が頭上から吹き付けてきて、とても寒いんですよねー。今度はホッカイロを持っていかなくちゃ…と思っていますよ。
Billyは小市民の味方なんですよね。だから、これだけの大物になっても「孤高のアーティスト」という感じじゃなくて、あくまでも庶民的でフレンドリーな雰囲気を持ち続けていて、不満をもつ若者の歌を歌っても全然違和感のないところがカッコいいと思います。
ファイア-
城ホールじゃなくてドームだったんですね。文章からも熱気とマスター様の熱い入れこみ方が伝わってきました!ニューヨークを歩きながらNew York State of Mindを聴く、なんて最高ですね!その曲が生まれた土地で聴くと、ぜんぜん違って聴こえるのはまったく不思議ですよね。
名古屋もハジけて来て下さいね!

最近ブログのお友達に聞いたのですが、阪神大震災の時、ちょうどビリー・ジョエルが大阪か神戸かにライブで来ていたらしいですね。で、キャンセルせずにライブを敢行し、さらに来られなかったお客さんにちゃんと払い戻しをしたそうですね。
・・・すばらしい!
master of my domain
私も
私もリアルタイムで聴いていたとは言えないです。70年代後半~80年代前半は公私共に忙しくて、音楽から遠ざかっていましたから。でも、再び「いろんな音楽が聴いてみたい!」と思ったときに、気に入ったのがビリー・ジョエルだったような感じです。一旦気に入ると、メチャメチャ嵌まる…というのが私のスタイルなのですよ。
名古屋遠征も「決定」していまして12日はナゴヤドームに突入する予定です
ペルちゃん
大阪ドーム
http://blogs.dion.ne.jp/gonohon2/
こんばんは。
大阪ドームですか。2002年の11月17日、大阪ドームのポール・マッカートニーのコンサートが懐かしいです。あの始まる前の異様な雰囲気が今でも忘れられません。
ビリー・ジョエルは、曲をあまり知らないんですけど、どうでしたか。わたしはHonestyとThe Strangerくらいしかしらないみたい。80年代になってあまり本気で音楽を聴いていないからなあ。
Scenes From an Italian Restaurantは聴いてみないといけないですね。
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