今さらなんですが…大画面で鑑賞するチャンスがあったので行ってきたのですが、なんというか…フィルムの劣化が思ったよりも深刻で、字幕も55年前のままだし、ちょっと辛い鑑賞でしたね~。でも、貴重な名画ですし、私の中では不滅のNo.1 movie musicalですから、楽しませていただきましたよ。
しかしねぇ、こんなことばっかり書いていると、私は「遊んでばかり」いるようですけど(笑)、ちゃんと仕事もしてますんで(…と、一応言い訳)
大画面で観ると、コスモ役のドナルド・オコナーがやはり輝いてますね。
この作品って、主役のドンを演じるジーン・ケリーの、抜群の好感度と大スターの気品も文句なしなんですが、やはり、重要な役どころは、このドナルド・オコナーと、レナ役のジーン・ヘーガンでしょう。この二人が完璧な仕事をしているんです。
オコナーはあのアイリッシュ・ブルーの瞳も印象的だし、これでもか!…という位の芸達者。一つひとつの表情やしぐさがしっかり馴染んでいるし。芸人とはこうあるべき!という見本よね。
あの、あまりに有名な、土砂降りの中でケリーが歌うSingin’ in the Rainはもとより、オコナーの芸が炸裂するMake 'Em Laugh、個人的にツボのFit as a Fiddle、Mosesなど、大画面で観ると、いかに振り付けがよく練られているかが実感できます。ハイテンションな動きの連続も冗長にならずに、基本の動きに絶妙のマイナー・チェンジが加えられていて、観客も次々と見せられるバリエーションが快感になってくるし…。私は「振り付け」に関しては(…というよりは、関しても)全くの素人なのですが、この時代の仕事人たちの完成度の高さをまざまざと見せつけられる感じです。
Good Morningはメロディーがきれいな愛らしい歌。ここの3人のダンスもすごいです~。リビングの家具も凝っています。
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アメリカではこの曲の人気も高いですよね。SEINFELD(となりのサインフェルド)のどっかのエピソードでもElaine嬢が可愛く歌っていらっしゃいましたよ♪
ただ、例のBroadway Melodyは…。この時代のミュージカル作品には、こうやってさりげなくブロードウェーのプロモを行ったそうですね。(でも、今はトイレ・タイムかと…)しかし、今はもうなくなった劇場の名前が出てきますし、次々と見せられるロケットにも、当時の各劇場の特徴が出ているんだそうですね。
さて、ジーン・ヘーガンは、ともすれば「総スカン」を食らうような役なのに、愛嬌があって、どことなく可愛くて憎めない。三枚目なのだけど、基本は女らしくて可愛いし…だから、観ているほうも「不快」じゃない。この役は、他のどの女優がやっても、彼女ほど上手く役に嵌らなかったんではないでしょうか。
さて、ヒロインのキャシー役のデビー・レイノルズ。彼女は今も健在です。最後の吹き替えがばれるシーン…実は、レイノルズ自身が「吹き替え」だった!…というオチがついています。彼女は歌っていないのです。これは有名な話ですが…
キャシーとドンの出会いのシーンって、なんか昔の少女漫画みたいで(笑)、こそばゆいですよ!相手の名声や社会的地位をものともせずに、率直にモノを言う女の子。最初は、カチンとくるヒーロー。でも、僕ちん、気になるんだよな~…だって、彼女の言っていることって本当のことだし、何よりも、彼女の辛らつな言い方が、なぜか、とても可愛いし~…で、恋が芽生えて、結ばれる~~
現実にはありえませんな…
すいません、ロマンチックじゃなくて
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ええ、私も若い頃は「妄想」してましたよ…「本音で喋る女の子は愛される!」
しかしまぁ、なんというか…それとこれは別!というか…
ま、そんな感じでしたわ(ワケわかんね~)
でも、例のケーキから飛び出す踊りのグループの中にリタ・モレノがいるそうなんですけど、どの女の子なのか…今日も分かりませんでした。
これ、デジタル・リマスターにして、字幕も変えて永久保存していただきたいですよ。
「風と共に去りぬ」みたいに…