今年のクリスマスソングは☆
★You Make It Feel Like Christmas (Neil Diamond)
Neil Diamond(ニール・ダイアモンド)のクリスマス・アルバム(92年)の収録曲です。
このアルバム、当時はかなり売れたはずなんですが(アメリカでの話です)、amazon.comのユーザー評価はビミョーだという意味わかんないアルバムです。
ま、それがNeil Diamondなのですっ!(強引)
私としては、こういうアルバムを持っているという自分に受けてしまうわけなんですよ。実際、知り合いのアメリカ人の女の子にうけてしまいましたからねー。
このアルバムに収録されているのは、殆どがWhite Christmasなどのクラシカルなクリスマスソングのカバーなのですが、唯一の自作曲がこれなんです。
なんというか、はっきり言って、いかにもNeil Diamond節なのです。
冒頭の部分なんかはWalk On Waterに似ているんです。で、サビの部分になると、これまた「いかにも」なNeilメロディーになってきて、ファンを裏切らないようにできているんですよね。Neilファンのマダムたちはこれを聴きながら、愛する家族や友人と過ごすクリスマスの幸せをかみしめるんでしょうね。
いや~Neil Diamondは不滅です。
なんか、無責任っぽい取り上げ方でスイマセン…
でも、私はNeilは好きなんですよ~
なんたって、クリスマスアルバムまで持っているんですから~♪
また、この中にはMorning Has Brokenも収録されていて、これがまた、Neilらしい大袈裟なアレンジで(?)いいんですよ。
そこで、次は…
★Morning Has Broken (Cat Stevens)
この曲、日本では、イギリスのシンガー・ソングラーターCat Stevens(キャット・スティーヴンス)の歌で70年代にヒットしていると思うのですが、元は賛美歌です。(Cat Stevensバージョンは「雨に濡れた朝」という、ワケのわかんない邦題がついていましたが…)この曲自体は、朝の風景に神が与えた安らぎを感じ取るという、とてもspiritualな曲。静謐な美しさを持ったメロディー。クリスマスにこういう曲もいいんじゃないでしょうか。
Sweet the rains new fall, sunlit from heaven Like the first dewfall, on the first grass という歌詞がでてきて、確かに「雨」には言及しているのですが、「雨に濡れた~」なんてタイトルは当時の歌謡曲に多く(ちあきなおみさんの曲とか)…ちょっと違うんじゃないかと思えてしまう。
その後、Cat Stevensはイスラム教に改宗しました。このMorning Has Brokenのプロモーション・ビデオも新たに制作し、イスラム教のイメージを中心としながらも、あらゆる宗教、そして人智を超えた世界を想起させる映像を見せています。
(9.11の後は、テロに反対する声明を出しています。)
この曲はYESのkeyboard player、Rick Wakemanも取り上げています。
★Merry Christmas Everyone (Slade)
70年代の大人気グループ、Slade(スレイド)のクリスマスソングです。
イギリスではスタンダードになってます。日本でこの曲が流れることはあるでしょうか?(関係ないけれど、私はSladeのDVDを買うべきかどうか、9月以来ずっと悩んでいる…)
いかにも軽快でキャッチーなイントロで始まるこの曲。正統派のクリスマスソングかと思いきや、いつもながらのNody Holderのドスの効いたvocalにビックリするやら、「やっぱりSladeだ~」と安心するやら…。歌詞の方も、さまざまなクリスマスソングの内容をパロったり、歌詞にslayedなんて語句を入れたりなど、洒落があっておもしろいんです。
それでもサビのメロディーは、なぜかBeatlesっぽくて、やっぱブリティッシュだなぁ…と思わせる。
やんちゃなロックンローラーたちが、照れながら、ツッパリながら、それでもクリスマスっていいじゃん!!…と歌っている。Sladeはサウンドもしっかりしているから、音としての説得力も十分で、トータルとしても、とてもいい感じになるんですよね。
★She’s Right On Time (Billy Joel)
やっとメジャーなアーティストの曲になりました(笑)。
Billy Joel(ビリー・ジョエル)The Nylon Curtainの中の曲です。
今回はクリスマスに近い時期の来日だったので、この曲を歌ってくれるかと期待したのですが…これまた残念でした。
この人の曲作りは、やっぱ凄いわ…。
心象を音にするのが上手い。
それと…この曲は82年発表ですよね~。日本の有名なクリスマスソングの多くがこの曲からinspireされているんじゃない…なんてのは許されない考えでしょうか…
クリスマスの夜、ツリーに灯をともし、暖炉に薪をくべ、音楽をかけながら恋人を待っている。彼女は時間通りに来るはず…Billyの多くの曲に登場する男性と同様、この曲の「僕」も強い人間ではなさそうだし、カッコいい生き方をしているのでもなさそう…
いろいろな解釈はあるでしょうが、私は、これは成就しない恋を歌っていると思う。
She never missed a cue or lost a beat
…
I guess I should have known it
She'd find the perfect moment
これはもう、妄想ですやろ(すいません、ロマンティックじゃなくて…)こうやって、自分に言いきかせていないといけない状態になっているのが分かっているかのように、「僕」の独白の部分は次第にaccelerandoを帯びてきて、
リフレインされる
She's just in time for me
She's right on time
She's right where she should be
She's right on time
の“She's right on time”が次第に不協和音を帯びてきて(もしかして、7度の和音かも?…間違ってたらすいません)、切なさの残る終わり方をしている。
とびきりデリケートで美しい音。
手に落ちると、すぐに消えてなくなる雪の結晶のような音。
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