ちょ、ちょっと何?…どこを見ても絶賛の嵐!!
そんなに良かったですかぁ~?
私はそこまで良いとは思えませんでしたが…
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私がズレてるのか…
もう、トシを食いすぎて、感動しなくなったのか…
ていうか…
あんたら、そんなにミュージカルが珍しいわけ!!?
…な~んて(袋叩き覚悟で…?)言ってみたくなったりもするわけですよ~
今回は、前回書けなかったCurtis、Effie、Deenaの関係について思ったことを…
結論から言うと、私はCurtisが本当に愛していたのはEffieだったんだと思いますよ。ちょっと自信家で強情だけど、明るくて、暖かくて、面倒見のいいビッグ・ママのような彼女。Curtisにとっては、何よりも、自分と同じルーツを分かち合い、深いところで共感しあえる、かけがえのない女性だったはず。
しかしねぇ、新人のJennifer Hudson、歌は天才的なんだけど、そこまでの演技ができていないんですよね~。私は、この二人の関係が「100パーセント遊び半分」だったとも思わないし、最後に、Curtisが娘のところへやって来るのも、単に「ごめんなさい…」というシーンではないと思うんですけど。
野心家のCurtisは、とにかく、全てが白人の手中にある音楽界で大きな仕事をするのが夢でした。自分の夢の実現には、「アフリカ系っぽくない」Deenaが必要だったわけですね。Curtisにとって、Deenaは新しい世界に導いてくれる「夢」そのもののような存在。Deenaに対する愛情というのは、まるで神殿にいる女神を崇拝するような…なんというか、あんまり血の通った愛し方ではなかったような気がしましたね。二人の「愛の営み」も、生身の人間の感情や生活感が全く感じ取れないシーンとして描かれています。
実際に、DeenaはCurtisの子どもを欲しがりましたが、子どもには恵まれませんでした。理由までは描かれていませんが、Curtisがそれを望まなかったことは十分に考えられます。Deenaは女性として満たされていたのかどうか…そのあたりは、何やら怪しげな映画の契約をしようとする場面から読み取れないでしょうか?
野心家の男は、血の通った暖かい女性と、自分の夢をかなえてくれる女神の両方を欲しがる…「マッチポイント」然り、「陽のあたる場所」然り…
永遠のトライアングルですね。
しかし、この映画、そのあたりの人物描写があまりに雑ですわよ!
やはり、私は「大絶賛」はできません。
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