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And This Is Not Elf Land

Seinfeld on Larry King LiveⅡ

日本時間で昨日午前にOAされたCNN、Larry King LiveにJerry Seinfeld(ジェリー・サインフェルド)が出演しました。

今回はもう少し内容を詳しく…

1998年にSEINFELD(となりのサインフェルド)が終了してからというもの、目立った活動と言えばドキュメンタリー映画を作ったことぐらいで、「半引退状態」だったJerryですが、今回のBEE MOVIE(ビームービー)はSEINFELD以後初のメジャーなプロジェクトと言えるものになります。

「半引退状態」のときも、時々メディアにその姿を見せることはありましたが、一時はかなりふっくらしていましたし、お頭の方も…になりつつあって、「イケてるJerry」は既に「過去」?・・・と一抹の寂しさも感じていたのですが、最近の露出を見ていると、すっかりシェイプアップ(死語?)してるし、ヘアメイクも決まってるし…笑顔がまぶしい、オーラでまくりなスターとして見事に復活してるじゃありませんか。
このトップの写真(NYプレミアにて)にしても、53歳のおじさんに見えなくない!?
いや~、やっぱり「プロ」なんですね。

こんなところで感心しなくてもいいのかもしれないけれど…

それと、番組の途中途中に挟まれてるSEINFELDの有名シーンの数々。
もう見慣れているシーンなのに、今さらながら大笑いしましたよ!ホントに私はSEINFELDが好きなんですよね。面白すぎる、Elaineのダンス!!

さて、BEE MOVIEなんですが、Jerryはこの週末に3人の子どもたちを連れて普通の映画館に行ってこの映画を観るようです。子どもたちの反応が楽しみだ、と言っています。基本姿勢としては「2歳の子どもでも楽しめる」ものにしてあるのだそうで…。

でも、なんで「子ども向け」???
なんて、ふっと思ったりするんですが…そう言えば、数年前にもHalloweenの「絵本」を出版していますし。

考えてみれば、SEINFELDもJerry Seinfeld自身も、裏側に見えるのは子ども的な世界なんですよね。SEINFELDでは、大都会に住む「責任のある大人になりきれない」いい年をした大人たちを面白可笑しく描いているし、Jerryの些細なことをひねくり回すコミックのネタも、見ようによれば、とてもナイーブな世界観がベースになっているようにも映ります。

だから、私がこんなに嵌るのかもしれませんね(それが結論か…笑)クールでシュールなコメディアン(またはそういう番組)なら他にもいくらでもいるだろうに、それでも「一皮むけば少女漫画体質丸見え」な私にとって最も魅力なのは、このSeinfeldの子ども的な部分なのかもしれません。

さて、このBEE MOVIE、完成に4年かかったそうで、Larry Kingは『風と共に去りぬ』さえ3年で作ったのに…なんて早速突っ込みを入れていました。Jerryは「大規模な操り人形舞台を一気に動かすようなもので、とにかく大変だったんだ」と。スクリプトも、結局は200通りのものになったんだそうで「一般の映画はどうやって作られるものかはわからないが、とにかく自分的にはとことん拘ってみた」のだそうです。

何故「蜂」なの?という問いには、「蜂の世界というのは完璧に組織化されていて、非常に興味深い動物。彼らの世界では、信号もない交差点に一斉に車が進入してきても、衝突することもなく、みんな通り過ぎるんだ。完璧すぎるんだよ。蜂って、自分たちが洗練されているのを知っているから、他の生き物を見下しているんだよ、きっと」

Larry Kingの感想としては、この映画はとにかく色彩が美しいとのこと、特に、「黄色」の鮮やかさが出色だと感心していました。(これは、大スクリーンで観るのがますます楽しみだ!)Jerryは「蜂というのは色の認識が生活の重要なパートとなっているんだから、あくまでも完璧な色彩を目指した。これまでのレビューの中には、作品の色彩のみに言及してあるのもあるくらいだよ」

また、エンディングではSheryl CrowがBeatlesの名曲Here Comes the Sunを歌っているんだそうですね。これはJerryのアイデアではなかったようですが、これは実際にLondonのアビーロード・スタジオで録音され、Beatlesのプロデューサーも務めていたGeorge Martinもレコーディングに立ち会ったそうです。

さて、Larryが「君は大成功したTVというメディアと違って、映画というのは、人が『お金を払って』観に来るものだが…」と水を向けると、「そういうことはあまり関係がないと思う。TVでつまらない番組をやっていたとして、それでも人は『タダだから』観るってことはありえないんだから」

この辺りの二人のやりとりは面白いですね。(Jerryの方がLarryを言い負かしているような感じになってきます)

「SEINFELDが終了したのは君の意向だったの、それとも局の意向?」という問いに対しては、ま、コメディアンな表情をしながらも…「その辺りのこと、知らないの?あれだけ成功した番組を局の側から打ち切るって…最終回をどれほど多くの人が観たか、ちゃんと証拠として残っているって言うのに…ここ、ホントにCNN?」「いや、気分を悪くしたんなら謝るよ」「僕を誰だと思ってる?{笑}」「BrooklynのJewish guyだ」「そのとおりだ!」

《追記》ここのやりとりは「Seinfeld、BEE Movieの宣伝で出演したLarry Kingの番組で蜂の一刺し」なんて、ネット上で話題になっている模様。

また、奥さんの出版した料理本のパクリ疑惑やMichael Richardsの1年前の人種差別発言スキャンダルに関しては、あくまでも擁護の姿勢を見せていました。どちらのケースについても、あくまでも近親者としての役割を完璧に果たすんだというような、他人に立ち入る隙を与えないような感じでしたね。

視聴者からの電話やメールでの質問に答えるコーナーでは、やはり多くの関心はSEINFELDの再開ってあるのか…というところに向けられているようでした。

Jerryは明言を避けているようでしたが…ま、こういうのってタイミングを外した形でやると、かえってブーイングになるんでお気をつけあそばせ。

BEE MOVIEをきっかけに、半引退生活から脱するのでしょうか?
同じくTV司会者のConan O’BrienはJerryのことを「TV界のJD Salingerだ」と言っていたそうで、実際、私もそう思っていたので(だってほら…イニシャルも同じでしょ?)「同じように考えた人もいたんだ」と妙に感激。Larryからそれを聞いたJerryは「あの人はまだ生きてるの?」「今、80代だよ。コネチカットあたりで暮らしているはず」

その方面の情報によれば、JD Salingerは今でも執筆活動を続けているようですが、本人の意向もあって、生存中はその作品を私たちが目にすることはできないらしいですよ。Jerry Seinfeldはそういうことがないことを望みたいですが、ただ、私としてはですね…JerryがSalingerが生きていることを知らなかったというのが少しショックでございました。Nine Storiesとか読んでいると思うんですけどね~

コメント一覧

master of my domain
そうですね、興行収入は配給会社の予測を上回っていたそうです。
日本公開になれば、近所のシネコンでJerryの声が響き渡っているときに、私は家で「普通の生活」ができるのか???
なんか、今から心配ですよ(笑)
ファイア-
全米公開第一週
BEE MOVIE全米初登場第2位、オメデトー!
残念ながら1位の座はリドリー・スコット監督の映画にゆずったようですが・・・(悔しい)
これからじりじり追い上げてロングラン上映してもらいたいものですね。
そして、Jerry日本に来て!!
master of my domain
いいかも知れない
太田さんはいいかもい知れませんね。
Jerry Seinfeldって、ちょっと子どもっぽい喋り方をするし、雰囲気が似ています。
Jerry自身は、演技の面ではきわめて「大根」なんで、もう「名人」の域に達していらっしゃるようなベテランの声優さんでは、かえって違和感があるかな、なんて思っています。
「この人に声優が務まるの?」なんて感じるぐらいの人で丁度かな…でも、その度合い、ってもんもあるしね…ああーー、いろいろ気になって仕方がない~
ファイア-
祭りだワッショイ
またまたおじゃまします。
吹替えは、マスターさまが1年半も前から話題にされてたようにデーブならSeinfeld Worldを理解してるしいいですよね。
日本のCGアニメ吹替えの傾向を考えると、コメディアンが起用される可能性が高いと思われます。シュレックもダウンタウン浜田さんだし。
以前小林信彦氏が爆笑問題の太田さんにSeinfeldをすすめてたので、太田さんあたりどうでしょ?ただ彼は確か他のCGアニメにすでに出演してたから、ナシかなあ。年齢とキャラを考えると…ちょっとあらためて考えてみます。

>「Seinfeldの吹き替えなんて、プレッシャーが大きすぎるよ!」
ふむ、いいこと言いますね。日本の吹替えの方にもしっかりお勉強してもらいたいですね!(←何者だ)

某サイトにMusic videoがアップされてますね。マスターさまはごらんになってると思いますが一応URLを(不適切でしたら削除お願いします)。
http://jp.youtube.com/watch?v=E8OvMhK5Edw&NR=1
master of my domain
BEE祭り~♪
えっ、Jerryが夢に出てきた!!
残念ながら、私はそれは未体験ですよ。私の場合は、きっと素の彼はとても気難しい人なんだろうな…という思い込みがあるので、なんかそれが邪魔をしているみたいです。

そうそう、あちらのサイトによれば、Michael Richardsがカメオで「声」の出演をしているようですよ!

ElaineやGeorgeそっくりの蜂も登場するようですし、(「何が」そっくりなんでしょうね)期待は膨らむばかりです。

それから、台湾ではJerryがやってる声を「何とか」という若手人気俳優が吹き替えるそうですが、「Seinfeldの吹き替えなんて、プレッシャーが大きすぎるよ!」と言っていたそうです。

日本語の吹き替えをする人も、このくらいのことは言っていただきたいものですよね、ハイ
ファイア-
BEE祭り
わたしもまたマスターさんとお話できて嬉しいです!!
詳しいレポありがとうございます。Larryとのやりとり、笑えますね~。
Jerryほんとシェイプアップしましたよね~ステキ♪
実はすこしまえにJerryが夢に出てきて、「かつおぶしって英語で何て言うの?」などとわけわからん談笑ができました(笑)

>SEINFELDでは、大都会に住む「責任のある大人になりきれない」いい年をした大人たちを面白可笑しく描いているし

まったく同感です。わたしは「大人のドタバタ」だと思ってます。
「フレンズ」なんかと違うのは(他のドラマをしらないので)、Jerryたちが自らの子供っぽさを自覚していて、それをおもしろがってる面もあることではないかなと。「余裕」というか。もちろん自覚なくトンデモないことしてることも多いですがね(笑)

BEE MOVIE第一週の興行成績が楽しみですね。あと一日でもはやく観たいので試写会情報には目を光らせてます。ところでBEE MOVIEにはSeinfeldのキャスト・スタッフで関わっている人はいないのでしょうか?
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