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Boston Red Soxの本拠地であるFenway Stadiumでは、毎回8イニングの攻守交替時にNeil Diamond(ニール・ダイアモンド)のSweet Caroline(スイート・キャロライン)が歌われる。電光掲示板には「歌詞」が表示されて、スタジアム・カラオケライブ状態になる…。昔からNeil Diamondが気になっていた私には、ちょっと興奮ですよ。
このNeil氏も、Jerry Seinfeldと同じく、アメリカでの大人気が嘘じゃないかと思えるほど、日本では知名度がありませんからね。いろんなことが重なっちゃうのですよ…。
松坂くんがRed Soxでプレーするようになったら、当然TVで完全中継されるでしょうけれど…この曲にもふれてくださいよね~、TV関係者さん。以前にNYの地下鉄シリーズでJerry Seinfeldが始球式で投げてんのに、日本のTVは「完全無視」しましたからね。Bostonでも、客席がこの曲で盛り上がっているときに、「それでは、今日の松坂の様子をレポートしていただきます。××さん~?」なんて、カメラが切り替わるっての…あり得ますよね。あぁ、悪夢が再び…ですわ。
せめて「この曲はニール・ダイアモンドのスイート・キャロラインです。ボストン・レッドソックス・ファンのテーマ曲になっています。1969年の大ヒット曲で、今でも様々なアーティストのカバーされている有名な曲です。」なんて紹介してくださいよねー。
ついでに、このCDが再リリースされればいいんですけど。いろいろと制限があって無理なのかな…。パッケージが松坂大輔の写真になっていて、Neil Diamondは卒業写真の欠席者みたいに上の四角い窓に小さく写ってるだけでもいいんです~(だめ?)
さて、それにしても、何でまたこの曲がFenway Parkで歌われるようになったのか。こんな記事が見つかりました
Another Mystery of the Diamond, Explained At Last
(これ、ちょっとシャレになってるのわかります~?)
真相はというと、この曲はとてもキャッチーで心地よいメロディーであり、他のスポーツイベントでもよく流れていたので、1998年-2002年の間、インターンとしてRed Soxで働いていたAmy Tobey氏が攻守交替時に流し始めたのが始まりのようです。最近の話なんですね。
30年以上前のヒット曲であり、作った人はRed Soxとは無関係(NeilはBrooklyn生まれの生粋のNew Yorker)、曲の内容は野球とは無関係…それなのに何故この曲が??と記事にも書かれてますが、でも、この曲って、時代や場所やシチュエーションに関係なく、大多数のアメリカ人をhappyにさせるようにできているんでしょうね。歌い継がれる曲としての条件を備えている。
日本人のメロディーの嗜好はちょっと違うと思いますね。日本人には、The Strangerとか「およげタイヤキくん」のような哀愁メロディーの方が受けますから。(私の中では、この2曲は「同類」なんです。どちらも名曲ですよ!)
さて、Sweet CarolineはElvis PresleyもElvis: That's the Way It Is(エルビス・オン・ステージ)の中でカバーしています。
また、90年代後半Emma Thompsonが主演したsitcom、CAROLINE IN THE CITYの中にもこんなエピソードがありました。(これは日本でも放送されていましたよ。)
Emmaの演じるCarolineは漫画家。あるとき、シリアルのパッケージデザインの仕事が舞い込みます。そのシリアルの名前はNeil Diamondの有名な曲にちなんだSweet Caroline。宣伝活動にはNeil自身も参加するらしいと聞いて、Carolineは一生に一度、あるかないかのチャンス!と期待に胸を躍らせます。Sweet Carolineを口ずさみながら幸せな気分で仕事にかかるのでした。
で、若い女の子たちに好まれそうな可愛いデザインのパッケージを完成させるのですが…実際の商品、Sweet Carolineを手にとって見てみると…んーーー、中に混じっている大麦の粒のかたちが「あるもの」に見えて仕方がない…(そんな~)
でも、一たん気になるとどうしようもないCaroline。「こんな卑猥な商品のパッケージの絵を描いたと世間に知れたら大変なことになる!」とパニック状態になって、既に店頭に並んでいる商品を回収しようと騒ぎを起こす…というバカバカしい話でした。
以来、私もシリアルは「観察しながら」食べるようになってしまいましたよ。
種類は少ないですけどね、日本では。
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