一度も来日していない伝説のグループ、FRANKIE VALLI & THE FOUR SEASONS。今も精力的にアメリカ国内ツアーを続けていますが、この秋、7回限定のブロードウェイ公演があるということで「これは行かなきゃ!」と、数ヶ月前から予定していたのでした。
NY入りしたその日23日(火)にすぐに劇場に直行したら、右寄りではありましたが6列目の席をゲットできました。…で、ここにも書いていますように、初めての生フランキー・ヴァリにぶっ飛んでしまいまして、26日(木)のショーも観ることにしまして、これも前日買ったチケットが10列目のど真ん中で、これまた良い席で観ることができました!
(…というか、26日のショーでは、私の隣の隣に、ニュース・キャスターのアーニー・アナスタスが座って、客席は大騒ぎになるわ~もう大変でした。こういう「ネタ話」もたくさんあるんですが、今回は、そういうのは置いといて、フランキー・ヴァリの話だけにいたします…ネタ話特集は、あらためて)
あっ、それとサイン(写真)とツー・ショット写真(もちろん、ヴァリ氏&わたくし…イェイ!)をゲットしましたからね~これは家宝ですな!!
まず、セットリストからいきましょう~
両日とも、曲目は同じでした。
1. Grease
2. Dawn (Go Away)
MC
3. Save It for Me
4.Tell It to the Rain
5. Begging
MC
6. My Eyes Adore You
7. Swearin’ to God
MC
8. Fallen Angel
MC
9.Call Me
10. Let It Be Me
11, Spanish Harlem
12. My Girl/Groovin'
Intermission
13.Native New Yorker (※鳩サブローさまのご指摘により、曲名が分かる…汗)
14.I've Got You Under My Skin
15.Silence Is Golden
MC
16. Walkin’ My Way Back to You
17. Opus 17(Don’t You Worry About Me)
18. Who Loves You
19..Oh What a Night!
MC
20.Can’t Take My Eyes off of You
21.Sherry
22.Big Girls Don’t Cry
23. Bye Bye Baby
Encore
24.Stay
25.Rag Doll
26. Let’s Hang On
バックは、キー・ボード/ディレクターのロビー・ロビンソンを中心として、メインのサックス+5人から成るホーンセクション、ドラム、パーカッション、ベースに二人のギターという、まことにリッチなサウンドを奏でて、バラード、ミディアムテンポのポップチューンからノリのいいロックン・ロールまで、もう、これぞ「ポピュラー音楽の見本!」非常にレベルの高い職人芸を堪能いたしました!!
とにかく、フランキー・ヴァリって78歳なんですよね?
信じられません!!!
トレードマークのファルセットも、もちろん健在。お歳とともに渋みが加わって、ニュアンス豊かに表現されていて素晴らしいし、バラードも絶品!「…こ、この人、どういう喉をしてるの??」(ま、「こういう喉です」と答えられても、わかりようもありませんけどね~)とにかく、フランキー・ヴァリの「声力」にただただ圧倒された2時間余りでした。
「もう80歳に届く伝説のシンガーが、元気なうちに、一度拝見しておこう」なんて、内心思っていた私は間違っていました。バリバリの現役ですよ…
そして、なんというか、おばちゃん・おっさんたちの声援も凄くて…本人も周囲も、リトル・フランキー・ヴァリとして愛されていた時代と変わっていないんでしょうか。MCで「実は、まだやり残していることがあるんだ」と言うと、どこかのオバちゃん(っていうか、オバアチャン…)が、間髪入れず「ME!」と叫んで、会場は大爆笑でした。
おばちゃん…っていうか、おばあちゃん、、、
面白すぎる!!!
そして、フランキー・ヴァリという人は、喋りも上手いし、動きも切れがいいし、パフォーマーとしても超一流でした。コメディ的なセンスも素晴らしい。
演奏された曲で時に印象に残っているのは「Stay」とか「Big Girls Don’t Cry」など。あの「イェイイェイィイイェイ~」とか「ヤイヤイヤイ~」の部分の抑揚を極端に唱和するようにヴァリ氏が促すと、観客も気分を出して、大声で唱和…これ、気持ちいいですよ(笑)こういうのって、いわゆる、演歌のコブシみたいなもんだと考えていいんでしょうか…「超気持ちいい」メロディーの進行具合ですよね~
ミュージカルのJERSEY BOYSでは、その辺は、ちょっと「角が取れた」アレンジになっている気がするんですが、こういうのが、かれらのルーツとなっている音楽に近いんだろう…と思いました。
書き足りないところがたくさんあるんですが、いったんここで区切りましょう…
客層は、まぁJBと同じ、60代以上が大多数で、ほとんどが白人系で、たまにアジア系の人が混じっている感じでした。大統領選挙も近いですし、ヴァリ氏のMCの中でも、「ちょっと政治的?」と思わせるコメントもありました。
日本にも熱心なファンも多いのに、来日したことのない大物グループ。音楽的には、日本のミュージック・シーンにも多大な影響を与えているのは周知のとおりですが…音楽そのものからちょっと離れて…自国であるアメリカにおける彼らの立ち位置、みたいなものも見えてきました。もっとも、これは、JBでも言及されているんですが…彼らの人気を半世紀にわたって支えてきたのは、やはり、かつてはサイレント・マジョリティーと呼ばれた人たちなのでしょう。そして、そういう人々にストレートに伝わるメッセージが、独特のビビッドなサウンドの上に、完璧なかたちで乗っかっているのですね…。
男性には
「タフに生きようぜ!」
そして女性には
「ありのままの君が好きさ!」
続く
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