伊勢物語(いせものがたり)
平安前期の現存最古の歌物語。作者未詳。在原業平
などの歌を軸に、業平を思わせる「昔男」の一代記
に託して、人間の愛情の諸相を展開。「あはれ」と
「みやび」の世界を現出する。約125段の歌物語
で構成。在五が物語。在五中将の日記
【ここまで講談社日本語大辞典】
冒頭「むかし、男、・・・」ではじまり、
『名にしおはばいざ言問はむみやこどり
わが思ふ人はありやなしやと』
の名歌で有名な伊勢物語は「教養のレベルが高いこと
を示す」格好の書物でした。「昔男」(茶杓)、
「つくも髪」(棗)など名物茶道具の名としても用い
られ、風雅を醸しだしています。のちの源氏物語も
伊勢物語を参考にしているとのこと。在原業平から
光源氏とつづく男前路線を織田信長も継承したか?
個人的には、
*妹のお市の方が『絶世の美女』
*弟の喜六郎秀孝は「御歳の齢十五・六にして、御膚は
白粉のごとく、たんくわのくちびる柔和のすがた、
容顔美麗人にすぐれて、いつくしき共中々たとへにも
及び難き御方なり」と称された美青年
*津嶋の衆が天人に扮した信長に見ほれた
などの記述から見て、「信長は男が見ほれてよだれを
たらすほどの男前」だったと思います。太田牛一が表
立っては「天下に覇をとなえる信長が男好きのする男
だった」などとは描けないので、文中にヒントを散ら
ばしているように感じます
【ここまで純野一益】
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平安前期の現存最古の歌物語。作者未詳。在原業平
などの歌を軸に、業平を思わせる「昔男」の一代記
に託して、人間の愛情の諸相を展開。「あはれ」と
「みやび」の世界を現出する。約125段の歌物語
で構成。在五が物語。在五中将の日記
【ここまで講談社日本語大辞典】
冒頭「むかし、男、・・・」ではじまり、
『名にしおはばいざ言問はむみやこどり
わが思ふ人はありやなしやと』
の名歌で有名な伊勢物語は「教養のレベルが高いこと
を示す」格好の書物でした。「昔男」(茶杓)、
「つくも髪」(棗)など名物茶道具の名としても用い
られ、風雅を醸しだしています。のちの源氏物語も
伊勢物語を参考にしているとのこと。在原業平から
光源氏とつづく男前路線を織田信長も継承したか?
個人的には、
*妹のお市の方が『絶世の美女』
*弟の喜六郎秀孝は「御歳の齢十五・六にして、御膚は
白粉のごとく、たんくわのくちびる柔和のすがた、
容顔美麗人にすぐれて、いつくしき共中々たとへにも
及び難き御方なり」と称された美青年
*津嶋の衆が天人に扮した信長に見ほれた
などの記述から見て、「信長は男が見ほれてよだれを
たらすほどの男前」だったと思います。太田牛一が表
立っては「天下に覇をとなえる信長が男好きのする男
だった」などとは描けないので、文中にヒントを散ら
ばしているように感じます
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