インプレッサの車検のため仕事を休んで朝からスバルのサービス工場へ行き、車を預けててくてく歩いて家へ帰る途中、久しぶりに立ち寄った中古釣具屋の奥の棚。
ふと目に留まったのがダイワのクレスト3500。2,580円なり。
PEの1.5号くらいが巻かれていて、ハンドル軸にガタがある様子。
スプールのエッジには特にダメージはない。
わし「このガタってシムなりワッシャー入れたらなんとかなる?」
店員「入れてもだめだと思いますよ。」
ダメといわれるとやりたくなるのがメンテ好きの性。
なにしろこちとら物心ついた頃からあれこれ機械をばらしては組み直すというのを趣味にしてきた人間です。たぶんわしの機械いじり歴はこの若い店員さんの人生よりも長いはずじゃ。これで引き下がるわけにはいかん。
「これちょうだい!」
こんな経緯で、新品でも5千円を切る価格で買えるクレストの中古品に2,580円をつぎ込んだ。
家に帰ってPEラインを他のリールに退避させて(1.5号が200mほど巻かれていました。)詳細に調べてみると、右側を下にしてハンドルを回すとスムーズに回るが、左側を下にしてハンドル回すとカタカタと中で何かが干渉するような振動を感じます。どうやらメインギアそのものが左右にぶれてがたついている様子。
つまりガタが気にならないレベルまで左右方向のクリアランスを追い込んでやればいいだけの話みたい。
んで分解。
ここ一年プロックスやタカミヤの安リールをさんざんメンテしてきたのでお茶の子さいさいです。
っで、どこに何を入れるか。
左を下にしたときに中で干渉が起こっていたんだから、ボディのふたとメインギアの間に何か詰めればいいはず。
ギアの軸の経が7.7mmだったので、とりあえす内径8mmで厚さ1.2mmのステンレスワッシャーを入れてみたが、これでは厚すぎた。っで薄いシートを丸く切って8mmの穴を開けて簡易シムを作って厚さを変えながら仮組を繰り返して、だいたい0.6mm~0.8mmのものを入れればちょうどいいことが解った。
もともと0.2mmのシムが2枚入っていたので、0.4mmの厚さでそこそこ固い材質のもがあればいいわけだ。
っで、ふと目についたのが、ブリスターパッケージ。
店頭につり下げる用の穴が開いています。そういえばジグやエギのパッケージも・・・・
年末に捨て損ねた燃えないゴミの中からダイソージグのパッケージやエギのパッケージやその他、片っ端から厚さと穴の経を測りまくって、ついに見つけました。エギング用PEライン“エギ光”のパッケージ。厚さ0.4mmで穴が8mm。ばっちりです。
リール付属のベアリングとこのパッケージを重ねて8mmドリル歯を差し込んではさみでチョキチョキと、、、
ここでふと思いついた。
クレストはベアリングがシールドされていないので、同じものをもう二つ作ってベアリングの蓋も作ってしまおう!
っで、またまたチョキチョキと、、、
いびつではありますが完成!
3枚の内1枚をギアに装着してシムを一枚に減らして、抜いたシムともう一枚を右側のベアリングの外側に装着。残りの一枚を左側のベアリングの外側に装着。
組み直してハンドルくるくるしてみると、見事にガタつきがなくなってます。
ほらね、ちゃんと解決できるじゃん。
っで、このリール何に使おう?
サイズ的には、ショアジギングだろうから、とりあえずメタルアンカーの予備だな。
特にダイワはシンプルですしね。
良い道具を使うと快適に釣りができるのはわかっているのですが、道具に頼ると腕が鈍りそうで、加えて、不便さを工夫で何とかするってのが楽しくて、近頃はあえて安物に手を出すようにしてます(笑)。
私が奄美でリールメンテやったら、新しいリールが売れなくなったって美佐釣具店さんに怒られちゃいますよー。
ぜひ奄美でリールメンテ&修理屋さんをやってください♪