異品と遺品 ～2015.11.17(火)～

　今日も実家に。
母は入院前、色々な物を大量に購入して家中を散らかしていた。
使わない物、使えない物も有るし、毎日消費する物、何か月や半年に１個有れば、交換すれば良いと言う物も大量にあり、様々な物が「何年分」、「何十年分」と家の彼方此方に有る有様だった。
体の中だけでなく、精神も病んでいたと言えば、状況が分かっていただけるかと。

　時折報じられる「ゴミ屋敷」や「片付けられない人」、どうにかしたい家族にとって、あれがどれだけ大変な事かよく分かる。
本人にとってはゴミではないし、どんなに言っても「自分は正しい」なのだから。

　幸い家の周囲にゴミや様々な物を放置する状態ではなかったし、生ごみやら何やら迄溜め込む事は無かった。
「あらゆる物を購入して家中に溜め込む」と言う事だったので、夫々は「必要な人には新品（新古品）」として使える物ばかりだった。
私が結婚して引っ越す際に大量に処分したのだが、結局は家の中が片付くのは母の入院を待つまでしかなかった。
現在は「がら～ん」とした家の中だが、それでも「未だ処分していない物」が有る。
姉が片付けをしていて此れが出来てた。
　「ウクレレ！」
「あぁ、昔何処かで見付けて、使いもしないのにこんなの買って…」
と思った事が有る。

　此れって『異品』じゃなくて、『遺品』とか『形見』ってやつ？
楽器が弾けて、趣味にしていたら丁度良かったのだけれど、全く分からない…。

　う～ん、自分では絶対に購入する事はないし、触れ合う機会も無い。
中学の音楽の時間でギターをやったけれど、忘れちゃったなぁ～。


　「あ～ぁぁぁ嫌になっちゃった、あ～ぁぁぁ驚いた！」

若い子には通じるかな？

　「分かるかな？　分かんないだろうなぁ～」

どっちも古いね。
私より上の世代だと通じるのだけれど…。


　因みに、私のパソコンで「いひん」を変換すると「異品」が出ます。
まぁ、私が仕事で使うからで、うちの仕事が「異品クレーム」が多いから。
「異品」と「遺品」、どちらも気が重くなるなぁ～～～。