ゆきさんと鎌倉へ。
予想通り混雑しており、小田急線の車内から「何時もと違う」と言う感じが伝わっていた。
かきやさんの前にも行列が出来ており、かきやさんでの昼食を諦め、腰越駅近くのカフェを見付け、其処での昼食にした。
腰越から江ノ電に乗って鎌倉駅へ。
今迄足を運んだ事の無い「鎌倉駅から見て北西エリア」へ行った。
巽神社、八坂神社、寿福寺の前を通る。
巽神社は瓦葺の屋根の形が珍しい小さな神社。
「寿福寺の鎮守の神として崇拝され、巽の方角に有るのが名の由来」とガイドブックにあるが、屋根についての説明が無い。
祭神が火の神、竈(かまど)の神と言うのも珍しい。
元は801(延暦20)年坂上田村麻呂が葛原が岡に勧進したのが始まりという歴史のある神社。
小さな小さな神社だけれど、そう言う神社でも古い歴史が有り、「流石鎌倉」と思ってしまう。
英勝寺は、現在の鎌倉では唯一の尼寺。
太田道灌の屋敷跡に建てられており、道灌の子孫で徳川家康の側室であった英勝尼が1613(寛永13)年に創建したとの事。
狭い境内に仏殿、唐門、祠堂、鐘楼と言った歴史を感じさせる建築物が並んでいる。
姫御殿跡の竹林、白藤が咲く藤棚、数多くの植物が植えられた経路脇の様相もこの寺の魅力だ。
樹齢400年の侘助が有る事を知ったのは帰宅後、何処に有ったのか気付かなかったなぁ。
英勝寺の先の崖の下の窪みに有るのが十六夜日記の作者である阿仏尼の墓と言われている物とお稲荷様が祭られた櫓を左手に見ながら海蔵寺へ。
アジサイ、躑躅(つつじ)の名所だが、山裾に有る整えられた庭や掃除が行き届いている綺麗な寺だ。
斜面を生かして苔や水路を配した庭が綺麗で、苔と山の新緑が作用し、とても鮮やかで美しく見えた。
参道脇の紅葉や萩も興味深く、萩の開花時や紅葉が赤く染まる時期にも訪れたい。
寺の門の手前に有る「底脱の井(そこぬけのい)」、入口を背にして寺の左手に有る「十六の井」、本堂裏の水路を配した庭…等、鎌倉では珍しく「水が豊富な寺」と言う印象。
ゆきさんに気に入ってもらえたのが嬉しい。
建て直された岩船地蔵堂を見て、斜面に掘られたやぐらの数に驚きながら亀が谷切り通しへ。
この辺りで雨が本降りとなり、鎌倉街道沿いの備屋珈琲店で雨をやり過ごした。
土産は江ノ電の江ノ島駅踏切横の駐車場で売っているパン。
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