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『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

玉虫色の13社巡り⑭ 論社と奥宮と ~2017.6.18(日)

2017-06-27 10:32:31 | 街・観光地編2017

 相模の国式内社13社巡りも後は元社とか奥社のみ。
今日は実家へ行く途中、未だ足を運んだ事が無い『有鹿神社の奥宮』へ行く事にした。

道中、実家の有る座間市の座間神社、鈴鹿神社等にも寄り道。
  ※写真は鈴鹿神社

 スタートは磯部の石楯尾神社。
前に1度参拝しているけれど、13社巡りを達成出来た事を感謝して再度の参拝。
有鹿神社奥宮とは目と鼻の先に有ります。


 右が阿修羅尊の石柱。
左は風化が進んでいて形も年代も不明。
古い阿修羅像で、右の石柱は「風化が進んだから文字のみの石柱だけれど作り直した物」なのかと思ったのですが、右の石柱も江戸末期の末期の物。


 参道に有る延命地蔵尊。
国家清福、諸願成就と土台の部分に彫られています。
「清福」って初めて見た物だったのでしらべてみると、「清らかな幸福、精神的な幸福」と言う意味との事。
人夫々大なり小なり様々な願い事が有り、願いも願望も欲望も尽きない物だけれど、「精神的な幸福」て大きいよなぁ~。


 狛犬の先に急階段が有り、そのさっきが拝殿。


 向かって←がわが口を閉じている(吽形うんぎょう)狛犬。
子供の狛犬を前足で抑えて相手をし、目は上目遣い。
子犬もきりりとした眼ですね。
共に角は無いです。

 向かって右側が口を開いている(阿形あぎょう)獅子。
毬を操る獅子。
口を開き、赤く彩色され、目も黒目を入れて、迫力を出す物になりそうなのだけれど、「怖い感じの顔」ではなく、「何だか愛嬌の有る」感じ。
毬で遊んでいると言う感じで、毬を投げれば喜んで走って咥えて戻り、尻尾を振って・・・と、一緒に遊ぶ事が出来そうな感じ。
 平成2年7月に奉納された狛犬です。

 階段の上で記念撮影。
唯、蚊が飛び交っていて、次々に腕に止まる・・・。
撮影や参拝中も蚊との激闘が繰り広げられていました。
丘の中、木々と藪に囲まれた日影の神社なので、虫除けスプレーが必須かと。


 黒塗りの拝殿。
木々に囲まれた丘の上のちょっと開けた境内。
静かな静かな一角。
蚊に献血する事が嫌でなければ、心静まる良い空間だなぁ~と。

 拝殿の獅子の彫り物。
この獅子も口の中には紅で、爪は白く彩色されています。
目の彩色されているのかな?
なかなか細かく彫りこまれています。
正面部や屋根下等の彫刻は殆ど無い分、この獅子に力が注ぎ込まれています。
何だかか空を駆けて振り返っている様な姿。
活き活きとしてますね。

 次は直ぐ近くの「猫坂」を下り、途中で右折して勝坂遺跡へ。
住居跡を遠くから見て、此処に自転車を停めて有鹿神社奥宮へ。


 奥宮は、勝坂遺跡の西側の谷底に有る小さなお社。
遺跡の手前、森の中に伸びる道を進んで行きます。


 坂を下りると目の前に木道が設置されている湿原(草原)と手前に小川、右に鳥居が。
この日は目の前の草原の草刈りが行われていました。

 此れが奥宮。

 先週が奥宮の祭事だったそうで、その際に新しい扁額が設置されたとの事。
鳥居や御社は古い物ですが、扁額はピッカピカです!


 右側のお社は、昭和43年3月建立の物。
左側の方が古い様ですが、年代は分かりませんでした。


 左側のお社の土台部分には「鹿」が彫られていました。
昔はこの辺りにも鹿が居たんだよね。

 奥宮の前を流れる小川の上流はこんな感じ・。
右奥の窪地に川は延びています。

 源流地点。
木の根元からコンコンと水が湧いています。



 木製の小さな鳥居が幾つも置かれ、その間から湧いています。
水量が豊富で、水は温めでした。

 続いて向かったのは鈴鹿神社。
毎年元旦に参拝している座間市を代表する神社です。


 鳥居を潜って直ぐ、右側に古い稲荷社が。




 キツネの石像が地べたに置かれ、地面から出てきた草木の塩梅で「森の中に居る狐の群れ」と言った感じ。


 向かいには立派な稲荷社が。
皆、此方には気付いても、向かい側の旧社には気付かないのではないかな?
私は旧社の狐達が草木の中で活き活きしているように見えました。


 あんなに人でごったがえす正月の境内も閑散とした光景。
出店も無く、参拝者も数人。
静かで良いなぁ。

 お宮参りの方と車の御祓いの参拝者の方々が居られました。
巫女さんにカメラを渡し、拝殿をバックに御夫婦で写真を撮影してもらっている方も居ました。
正月とは異なり、のんびりとした時間が流れています。
ベンチが有れば、暫く此処で時間を過ごしたい気分。
でも、「昼過ぎから雨」と言う予報だし、実家に行かなくてはならないからあまりのんびりも出来ないのが残念。


 拝殿に狛犬等の彫刻は有りませんでした。
近年拝殿を作り替えたので、煌びやかで凝った彫り物が有りそうなものですが、意外にシンプルな造りでした。
写真は鐘楼の獅子。
眼は金色なんですね。


 拝殿前の狛犬。
足元に子犬は居らず、胸や後ろ足の筋肉が盛り上がった筋骨隆々な造り。

 向かって右側の獅子。
足元に毬は無し。
こちらも体が大きく胸板、胴回りが大きくて力強い感じ。


 「此れが御神木」と言う感じの木は分からなかったのですが、境内に有る百日紅は樹齢300年以上と推定される物。
確かに百日紅にしては幹が太くてしっかりとしていますね。

 近年整備された忠魂碑。
右奥にこの地域から出征された方々の名前が多数彫られています。
忠魂碑とか戦没者慰霊塔とか靖國とか…つい右寄りの政治思考に利用されがちだけれど、政治家が参拝したとしても「美化」するのではなく、「かつての政治の暴走」とそう言った事への危険性、その犠牲になった物事に対して考える機会としての物であれば、良い事だと思うんだよね。


 鈴鹿明神にて。




 鈴鹿明神の御朱印帳。


 御朱印付きで¥1500。



 次は座間神社へ。
来た道を戻る事になるのだけれど、鈴鹿明神で御朱印帳と御朱印を戴こうと思っていたので、こう言った順序に。

 神社階段横の御神水。
水がポタポタと垂れる程度で、ちょっと汲む気にはなれず・・・。

 階段下から。


 階段を登った所に拝殿等が。
参拝者は私のみ。
裏手の富士山公園から来た事が有ったかどうか記憶が曖昧ですが、階段を登ったのは初めて。
以前から存在は知っているけれど、参拝も初めてではないかな?


 結婚式や御祓いやらを受け付けていますし、階段横にホールや喫茶店の有る建物も有るのですが、鈴鹿神社に比べると閑散としてこじんまりした感じ。
斜面の上に位置し、平地の上でないからなぁ。
でも、静かで良いですね。

 手水者とその後ろに夫婦椹(さわら)。
夫婦杉はよく見るけれど、椹は初めて見たなぁ。


 拝殿の彫刻。
象と狛犬。
目力が強い狛犬です。


 口を開いた獅子と象。
社殿の獅子と象にはどう言った意味、役割が有るのかな?
 

 拝殿には龍も。
拝殿の彫り物はなかなか立派な物です。


 拝殿に向かって左側には境内社が。


 何れも石造りのお社で、周辺の地域で祀られていた物がこの地に移された物も。


 近くに有る『明王』地区で祀られていた物。
明王と言う住所は存在するのですが、明王社やお堂はなく、地名の由来が気になっていました。
これで解決。
あとは、元々明王地区のどの辺りに有ったのかな?
安政6年建立のお社です。

 御神木の椎(しい)の木。
樹齢は推定300年との事。
何とも立派な枝振りの木です。

 拝殿と本殿。


 絵馬はリラクマと自分で目を入れる犬の絵馬。
絵心が無い私には、犬以外の生物になる可能性も・・・。

 社務所。


 背後は座間キャンプの敷地です。
先程の境内社の中には、隣の富士山公園内に有った物や座間キャンプの敷地内に会った物も。
様々な状況、事情の中で人々の信仰対象も歴史的な物も移転を余儀なくされています。


 広大な座間キャンプの敷地。
立派な芝生のグランドが。
ゴルフ場の有るし、野球のバックネットも有るし、ドックランとか「基地ではなく、生活を豊かにする施設」も有るんだよね。
住宅や学校とか、そう言った物を含めて全てが基地なので、物凄く広大な敷地が必要になるんだよね。

一概に否定も肯定もしないけれど、このフェンス1つで世界が違うのだけれど、この状態が我々が生きている間に100年を越える事になるんだよなぁ。
異常な事であるのは確かだし、何らかの変化、改善が必要なのは確かだよなぁ。



 座間キャンプの塀沿いに有る伊奴寝子社(いぬねこしゃ)。




 狛犬と狛猫が鎮座しています。


 右奥には蚕神社が。
本来はこのお社だけだったんだろうけれど、近年のペットブームを鑑みて犬猫を祀る物をと言う事なのかな?
でも、お蚕様が先輩だよね。
現在養蚕に携わる人は座間を含めて皆無の状態。
各地の養蚕に関係する境内社が廃れているのは止むを得ないのかな?
でも、寂しい限り。
伊奴寝子社が名物となる中で、隣にひっそりと建っている蚕神社が此処を訪れる人々の目に留まり、昔の人々の想いに気付き、大切にされる事に繋がれば、其れは良い事かな。



 上目遣いの犬。
何だか困り顔の様な気も。


 視線を合わせるには座ると丁度良いのかな?
ふっくら姿の猫。



 ペン太達と。
チビ、ナナ、シロ、現在どうしているか分からないナナの2匹の子達の事をお願いしました。



 座間神社の扁額。



 御朱印と御札を頂きました。


 鎌倉街道なのだけれど、ただの住宅街の道ですね。
昔は旅人が行き来していたのではないかな?


 入谷の諏訪明神へ。
此処も13社の論社の1つ。
今年の正月に参拝したけれど、13社巡りを初めてる以前の事だったので、改めて参拝に。
先の鎌倉街道沿いに有る小さな神社です。


 小さなお堂が有るだけで、鎌倉街道はお堂の裏側。
現在の参道はお堂の正面の急階段を下りた梨の木坂の坂下に延びています。


 斜め前から。



 お堂の中。
掃除道具のバケツや雑巾や箒が転がっているのが何とも・・・。


 諏訪明神にて。


 現在の参道の階段。


 石柱は手前の小さい物が文政8年9月、後ろの大きいものが昭和33年の物。



 拝殿前で出会ったのが此れ。
玉虫です。
弱って蟻に集られていたのですが、タマムシに出会ったのは人生2回目。
自分で見付けたのは初めて。
凄い出会いになりました。
「うわぁ~」と言う感じ。
今日の1番の出会いは此れでしたね。
玉虫にとってはそれどころでは無い状況だったでしょうけれど・・・。



 拝殿前の銀杏の落ち葉を。

 で、実家に行くも父は留守。
玉虫との出会いは有ったものの、父とは出会えず・・・。
寄り道し過ぎたかな?



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