山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

エッチング

2006-05-28 17:14:47 | Weblog
古鉄を叩き合わせた、第3号(特鍛3号積層材)の片割れで
ペーパーナイフを製作。
 なんだか、医療用のメスみたいになってしまったが、ヤスリで
形を整えた時、現われた積層紋様の美しさに驚くと同時に、エッチング
しなくても出るんじゃなぁ、とつくづく思ってしまった。
 でも、ディスクサンダーで滑らかに仕上げると美しい紋様は消え去り、
何事もなかったような肌に…。
 画像は小さくて解りづらいかもしれないが、エッチングの光景。
一人用の小さな土鍋に水を張り、ミョウバンを入れ、そのまんま火床に
かけて沸かし、作品を煮込んでみた。
 たちまちは、1分もせんうちにまたヤスリがけした時と同様に美しい
紋様が現われ、鍋から取り出しうっとり眺めてると、ミョウバンの結晶で
覆われてしまい見えなくなった。
 しかたなしにもう一度、鍋のミョウバン水に浸し、紋様が出た瞬間、
手桶の水で洗うと鮮明。
 時間的には1分~2分30秒程度であろうか。
 反応は速やかなので、余りにも長いと真っ黒けになってなにがなんだか
不明になる可能性が高い。
 エッチング後のコントラストも重要であろうと思われます。