じいじは宇宙へ行ったんだよ!

2025-04-06 16:43:12 | 日記

先日は、亡き夫の70回目の誕生日だった。

いつも家族の誕生日には赤飯を炊いてきたので

亡くなったとはいえ

夫の誕生日と言うことで

いつものように赤飯を炊いて写真の前に供えた。

お隣の次男家族にも タッパーに詰めてお裾分け。

 

夕飯後 玄関のピンポン。

次男一家が ケーキを提げて来てくれた。

じいじの写真の前にケーキを置いて孫のリードで

「ハッピバースデーツーユー~~」大合唱

クラッカー パンパン!!

「じいじ、喜んでるわー」「ありがと~ね」

 

お盆に 一緒に夜店で遊んで帰ったのに、

次の日から 病院へ入院したじいじ。

だんだん 調子が悪くなり

11月からは 強烈な酸素吸入をして

ベッドから起きられなくなった。

面会が許されて

毎日 保育所の行き帰りに

「じいじ 頑張ってよ、早く遊ぼうよ」

どんどん痩せていくじいじを見ていた孫 R。

一日だけ 家へ帰って来た日

ベッドの上で

変身ロボットのおもちゃを修理したじいじ。

次の朝 

孫 Rのそばで息を引き取った。

お葬式も 火葬場も 行って、

じいじのお骨も拾ってくれた。

 

夫が亡くなってから、

Rは

「じいじ」という言葉を

言わなくなった。

写真を見ても 夫の事を全く話さない。

子供心にも 

何か感じているだろうし、

私も夫の『死』を

なんと説明して良いのかわからなかった。

 

10日ほど前、

「じいじはね、宇宙へ行ったんだよ!」

次男のお嫁さん(Rのお母さん)が,

孫に話してくれたようです。

なんてうまく話してくれたんだろうと

嬉しくなりました。

夫は、空や星、宇宙が大好きでした。

宇宙へ行ったじいじ

素敵やなあ・・・

 

 

ハッピバースデー🎵の合唱のあとで、

「もっと じいじと遊びたかったんだよ~」

初めて 孫の気持ちを聞きました。

「じいじも Rくんともっともっと 遊びたかったんだよ」

 

 

 

 

 


ブログに感謝、ありがとう

2025-04-03 15:52:18 | 感謝

小学校の桜が満開なのに

寒い寒い毎日

おかげで 桜は散らずに入学式まで持ちこたえるかも。

この坂道を小柄な長男の手を引いて

入学式へと上ってから もう35年。

この小学校の坂道には

思い出がいっぱい。

 

3月中頃から 少し忙しくて

いつも拝見しているTさんのブログを

見忘れていました。

すると

3月31日で ブログを終了された、とのこと。

自営のお仕事関係のこと、

子供さん達、奥様との楽しい日常のこと、

真面目で、元気で、愛情あふれる言葉がいっぱいのブログ。

ちょうど 

入院中の夫の付き添いに行ったり

精神的に落ち着かない毎日の中で、

大きな癒やしと温もりをくれたTさんのブログでした。

Tさん宅の3人の子供さん達の姿を

うちの子供達の小さい頃と重ね合わせて、

楽しませていただきました。

大学生になった息子さんを寮へ送った帰り

奥様が涙されたとか。

私自身も次男を遠くの寮へ夫と車で送った帰り道

車の中で泣いたことを思い出し、

最後のブログを読みながら泣いてしまいました。

ご入学おめでとうございます!

 

直接 Tさんにお目にかかることはないですが、

どうぞ 何よりも健康第一で 

どうぞ お幸せに・・・

 

Tさんのブログに助けられたばーちゃんが

ここに います。

感謝の気持ち いっぱいです。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夫とお花見

2025-03-30 14:33:11 | 日記

小学校の土手の桜が満開。

うちの玄関を出て、

桜の坂道を駆け上がれば小学校。

1週間前に見たときには

まだつぼみは堅かったのに、

3日前から一気に開きました。

2階のベランダからお花見ができるし、

風の日には 花びらが我が家にまで飛んできます。

1階のリビングからもチラッと眺められるので

毎年小学校の桜の開花を確認しては

あちこち 夫と花見ドライブに出かけました。

 

夫は色覚異常がありました。

私達が子供の頃は学校の健康診断で色覚検査があり、

学年で色覚異常のある子は 数人はいたと思います。

(今は、色覚検査は学校の健康診断の必須項目ではないそうですが。)

夫に色覚異常があることは 結婚前から知っていました。

でも、実際 『どういう風に見えているのか』、と

考えることは全くありませんでした。

夫は 絵を描くのが とても上手だったし、

夫と話していて違和感を感じることはなかったのです。

 

それが、

私が夫に対してなんと思いやりのない人間だったか、

いい歳をして これまでの 

人に対する関心のなさに、

自分ながら呆然とするほどショックを受けたのは、

50歳を過ぎた頃

あるTV放送を見たときのことでした。

偶然映ったチャンネルで、流れていたのは 

「色覚異常のある人が見ている世界」。

その番組では、強度の色覚異常がある人の見え方だったのか、

私の記憶が不確かなのか、

まるで白黒の写真のように見えました。

夫はずっと こんな 

白と黒とグレーの世界で生きてきたの・・・?

 

その番組を見てから 夫に聞いた。

『どんな風に見えてるの?』

『今まで 困ったことはなかったの?』

******

「白黒ではないよ。カラフルやで。

黄色とか青色は たぶんみんなと同じに見えてると思うよ。」

「ただ、緑と赤が似たように見えてるんだと思う。」

「ピンクとか薄緑とか、中間色の区別がし辛い。」

「幼稚園の時、絵を習いに行っていて、

山の絵を描いて、真っ赤に塗っていたらしい。

先生はとても褒めてくれたけど、僕はなんか嫌だった。」

「高校受験の時に、工業の専門高校を希望したんだけど、

電気科では、電線の色を見分けなくてはいけないし、

化学科では、化学反応を色で識別する必要があるから、

色覚異常を有する人は受験できなかった。」

「仕事で外回りをしていて、初めてのお宅を訪問する際に

道順を聞いて目印を教えてもらうんだけど、

『黄土色の屋根』とか『薄緑の壁』『ピンクの塀』などと、

みんなにはとても見つけやすい特徴なんだろうけど、

それが見分けられないからとても困った。」

「今は 信号機の緑が青色になったので、とても見やすくなった。」

「電化製品のONは緑の光で、OFFは赤、とか、区別がつきにくいこともある。」

などなど・・。

それまで、私が知らなかった(知ろうともしなかった)夫の世界を

ポツリポツリと話してくれた。

 

自治体から配られてきたハザードマップの 

危険度の高い地域の色は『赤色の濃淡』で表されていた。

「全く色の違いがわからない、どこが危険なのか見られない」という夫。

私は、即、知り合いの市会議員さんに

色覚異常の人には 

危険な地域の識別が出来ないことを申し入れた。

 

いま 

学校での検査がないというので、

自分に色覚異常があることを気付かずに

生活している子供がいるんですよね。

見えているから気づかないけれど、

さあ進学 さあ就職 となった時に 

夫のように 希望の道へ進めないとか

制限がかかってくることがあるでしょう。

突然のショックを避けるためにも

子供のころの色覚検査は必要かなと思いますが。

それに、識別しにくい色があることによる危険もあるから。

 

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夫は 色がわからないわけではないが

赤は 私が見ている「赤色」ではなかった。

赤も緑もどちらかと言えば茶色に近い色に見えているようだった。

それからは

私達の『紅葉狩り』は

『銀杏狩り』になった。

銀杏の黄色は夫にとっても

綺麗にくっきりと見えるものだったから。

 

夫は桜のお花見が好きでした。

私:「ピンクって、あまり綺麗に見えないんじゃないの?」

夫:「ソメイヨシノはピンクよりも白に近いから、いいわ」

  「晴れた日は 桜は 特別にいいなあ」

中でも 夜桜のライトアップが好きで、よく行きました。

昨年の 4月5日

夜桜花見へ行って、

2人で自撮り写真

まるで『ゾンビやな』・・・

今年は ひとりのお花見だよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ベビームカデの登場

2025-03-24 11:53:01 | 日記

昨日 一昨日と

ホントに良いお天気で 

家の中に居るのはもったいなくて

庭に出て 植木鉢のチェック。

近所の方が下さったセッコクの鉢、

昨年は可愛らしい白い花をいっぱいに咲かせてくれて

大いに楽しませてもらいました。

 

 

葉や茎(バルブと呼ばれるらしい)がニョキニョキと伸びて、

鉢からあふれそうな勢いに。

「セッコクは、ラン科の植物で、

岩や木に根を張り付かせて自生する着生ランで、

自宅でも気軽に栽培できるでしょう」

なんて、解説には書いている。

けれど

YouTubeを見て 研究するもさっぱりわからん~~。

どうにかこうにか

株を2つに分けて 植え替え終了。

ふぅ~ 無事に花が咲いてくれますように・・

 

次は、

何か(?)を枯らしてしまった鉢。

ひっくり返して土を出しておこう・・

????

OH!!!

出ました!!

まだまだ ちびっこいけれど

『ムカデ』の登場です。

今日から

1ヶ月に1回の殺虫剤散布の始まりです。

家の中に入ってこないように一周散布。

家の周囲は 畑や田んぼばかりなので、

当たり前に

虫はどこからでも入って来てくれます。

田舎暮らしあるある です。

 

昨年は 酷暑すぎたのか

ムカデは4月に1回見ただけでした。

蚊も、暑すぎると出てきません。

ここ数年の夏の暑さは

人間だけじゃなく 

虫たちにも厳しい状況なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 


残り少ない金柑

2025-03-19 12:26:26 | 日記

    

今朝も やって来たヒヨドリたち

もう残り少なくなってきたので

「ゴメンね・・」

「少しだけ お父さんにもあげてね~」 

・・・夫に。

 

今日は 実家の父の月命日。

お彼岸参りに 実家へ行きます。

 

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Yさんの歌集より

  『父の逝く 最後の瞬間(とき)もこの町は

            いつもと同じ 顔をしている』

  『一日も 欠かさず被りし農協の

               帽子を父の 柩に入れる』

  『われを娘(こ)と わからぬ父に 会いに行く

              わが初孫の 写真を持ちて』

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