ウェディング写真・・そくわん手術の娘

2024-07-24 07:03:07 | 脊柱側弯症

昨日は

昨年末にバタバタっと結婚した娘が

ウェディング写真を撮影する日で

隣町の結婚式場へ。

結婚式も披露宴もしないので

せめて写真だけでもということだ。

実際 自分の結婚写真を

何回見ただろうか?

アルバムに作成してもらうのに数十万円。

もったいないような気持ちもするが、

一般の女性にとって

ドレスを着られる機会などはあまりないし

若くて綺麗な時の記念として大切かもしれない。

夫と

大きく背中が開いた娘のドレス姿を見て

『背中の傷あと、ほとんど解らなくなってるね・・』

娘は19歳の時

大学の夏休み中に背中にチタン製の棒を

入れるという手術をしました。

「特発性脊柱側湾症」という病名で、

中学2年からずっと

コルセットで腰から背骨全体を固定する生活をしました。

脊柱側湾症は 背骨が湾曲してくる病気で、

明らかな原因がなく

成長期の小学校高学年から中学校時代に発症する思春期特発性側湾症が

全側湾症の80~90%を占めます。

娘の手術からもう15年以上になるので

治療方法や手術も進歩しているかと思いますが、

現在治療中の本人さんはもちろんのこと

親御さんの不安や心配の気持ちは、

当時私たちが感じていたのと変わりないでしょう。

体に合ったコルセットを作るために

ショーツ1枚の裸になってサイズを測らなければなりません。

思春期に 病院とはいえ

当時の装具の技師さん達は男性だったので、

『女の子には酷だな』と思いました。

娘には

とにかく

「きちんと治療を受けて体に合ったコルセットを着けないと意味がない。

病院で裸になることは恥ずかしいことじゃない。

恥ずかしがってる方が、逆に恥ずかしいんだ。

パー!!っと脱いで、さあお願いします!って、

良いコルセットを作ってもらおう!!」

軽い感じで言い聞かせました。

(私自身にも言い聞かせていました。)

ところが

こちらの心配は全く不要で、

技師さん達はとても優しく心遣いが行き届いていて

娘は通院中に技師さんとすっかり仲良くなっていました。

(ありがとうございました)

そんなこんなを思い出しながら、

お婿さんと並んで撮影してもらう娘に

どうぞこれからも

この幸せな時を忘れず

健康に過ごして欲しいと願いました。

そして

現在治療中の子供さん 親御さんに

応援を!!!


お世話になった、側湾症ブロガー様へ

2024-05-29 13:13:34 | 脊柱側弯症

「gooブロガーの今日のひとことテーマ:ブログを始めて何年?」

・・・多くのブロガーさんが、長い期間ブログを続けられていることに感動です。

パソコンというものが、うちに来たのはいつだったのか。

当時は、今のように毎日、当たり前のように、

スマホから情報を得るようになるなんて想像できなかった。

今から22年前、娘(当時中学1年生)に、

<特発性脊柱側湾症>という、背骨が急に曲がってくる原因不明の、

若い女の子に発症しやすい病気が、見つかりました。

たまたま風邪で咳が長引いたので、念のためレントゲン写真を撮って、その際に偶然見つけて頂いたのです。

昔は小学校の内科検診で、医師が背骨をサーッと撫でてチェックをしたものです。

当時娘の学校ではもう、そのチェックはなかったのか、毎年の学校での検診では引っかかることはありませんでした。

幸い近くの大学病院の整形外科に、側湾症の専門外来があり、受診することができました。

当時の日記に、2002年5月30日(木)医大病院 初受診、と書いています。

それから丸5年間、娘は、腰から腕の付け根まで、カチッと固定するコルセット生活を続け、

19歳の時に、背骨にチタンの長い棒をボルトで固定するという手術を受けました。

彼女の背中には首から腰まで30センチ以上の傷が残っています。

術後は経過も良く、この15年元気に過ごし、昨年結婚しました。

言ってしまえば、なんてことないような感じですが、

当時の私のノートには、

「ごめんね・・健康にどこも悪くない体に産んだつもりだったのに。

これからしんどいことや、つらいこと、沢山あるだろうね。

先生の説明を聞きながら、ショックで心臓がドキドキ、足はがくがく、

これから先一生付き合わなければならない病気。不安。」

と書いています。

不安の塊に押しつぶされそうになっていました。

そんな私を楽にしてくれ、心を救ってくれたのが、

側湾症を経験したブロガーさんの存在だったのです。

ひとりは若い女性で、もうひとりは男性でした。

数年後にお礼をメッセージででも伝えたくて探したのですが、

おふたりとももう見つけられませんでした。

病気になって、何が不安って、これからどうなるのか、何も解らないのが一番の不安です。

側湾症がどんなものか、どのように進行していくのか、

手術の時期は?、どんな手術?、術後は?、??

おふたりのブログのおかげでそれらの疑問がずいぶん解消されました。

何よりおふたりが、元気に過ごされていることを見られて、

どれだけ心の重りが軽くなったか。

本当にありがとうございました、娘も元気に過ごせています。