曽野綾子さん

2024-06-19 17:29:20 | 読書

十年ほど前になるでしょうか

図書館で曽野綾子さんの

『晩年の美学を求めて』という本に

出会いました。

 

義父を

(ほんのしばらくの間のことでしたが)

いわゆる「介護」の日々。

認知症ではありましたが、

『人の手を煩わせないようにしよう』

という意思の強い人でした。

私も名ばかりの介護で

役目を果たせました。

そして

見送り、

その後に

義母と夫との大げんか、

義弟と義妹と、これからの話し合い・・

どこでもよくある

と思われるいさかい。

 

義母は義弟が大好きだった。

同じ自分の子供に

愛情の優劣をつける親が

居るのですよね。

義父の死後、

ますます顕著になりました。

 

気持ちがふさぐ中

図書館で出会った一冊。

曽野さんの他の本も

読みあさりました。

 

これからの自分の老後の

目標にしたいと思いました。

あくまでも目標・・・

 

~曽野綾子さんの

『晩年の美学を求めて』の中から少し

・・・・・・・・

「何もかもきれいに跡形もなく消えるのが、

死者のこの世に対する最高の折り目正しさだと私は思っている。

亡き人の思い出は、その子や孫が自然に覚えている範囲だけでいい。

・・・・

犯罪を犯して記憶されるよりは、悪いこともせずに済んで、

誰からも深く恨まれることなくこの世を去っていけるだけで、

この上ない成功である。晩年の義務は、後に、その人の記憶さえ

押しつけがましくは残さないことだと私は考えている。」

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 


読書に感謝!

2024-06-09 10:50:11 | 読書

小学生の頃、図書室が好きで

図書委員を引き受けたり

図書カードにハンコを押してもらうのが楽しみでした。

学生時代も図書館で過ごす時間は

今から思えば宝物のような時間でした。

一人で本を読んでいると時間を忘れます。

義父母とは、(いくら良い人達であっても)

気分の良いとき悪いとき、

ちょっとした言葉の言い回し、

何を大切に思うか、

物事に関する考え方の相違、

子育てに関すること、

など・・・

喧嘩に近いことも何回かありました。

『長男』意識の強い夫です。

全く、私の話に聞く耳持たず、です。

田舎町です。

両親との別居を夢見て

不動産屋さんに行ったことも、

夫との離婚を考えたこともありました。

でも、

今の時代の方は、理解ができないと思いますが、

ある時点で別居は諦めました。

それに、

自分たち夫婦の間の問題で

別れるなら納得できるけど、

両親との関係が原因で離婚するのは嫌でした。

日中、

家の中のなんとも言えない雰囲気、

ドヨーンとした、

暗ーい、

言い表せない気分

この暗いトンネルの中に

いつまで居なければならないのか、

光が見えないような、

たぶん「うつ状態」だったのでしょう。

家に居るのが嫌で、図書館へ行きました。

知人とは出会いそうにない

隣の市の図書館へ。

『本』との出会いは不思議です。

どの本を手に取るか、偶然なのに

まるで必然であるかのように

本に心を救われることがあるんですよね。

ストーリーの場合であったり、

ひとつの言葉であったり。

目の前が

嘘のように開けることが何度もありました。

長い同居生活をなんとか乗り越えてこられたのは、

友人や職場の方々が助けてくれたおかげ。

そして、

本のおかげ。

10年以上前に、

たくさんあった本を、ホントに大切な本だけを残して

処分しました。

今は図書館か近所の公民館で、借りて読んでいます。

老眼鏡が必要になって

長時間読むのがしんどくなってきたけれど・・・

おまけに、

途中まで読んでから、

「あれ?これ、この前読んだなあ・・」

ずいぶん読み進んでから、やっと気付くという有様ですが。

これからも、本に助けてもらうことでしょう。


雨の日は読書

2024-05-28 14:37:33 | 読書

昨年の12月に花壇の隅に植えてから、ずっと咲き続けてきてくれたガーデンシクラメン。

赤、白、ピンクの3色、花壇から鉢に上げて最後に残った赤の1本です。

5ヶ月あまりも心を和ませてもらえました。 ありがとう。

今窓の外は、大雨暴風警報が出て横なぐりの雨が降っています。

雨降りの日は、晴天の日に比べると家事が減ります。

良いお天気の日は、お布団を干したくなるし洗濯物も沢山に、

掃除もあちこちしたくなりますから。

だから雨の日はのんびり。

読みかけの本を読もうと思います。

子供の頃から本を読むのが好きでした。

難しいのはダメですがジャンルは問わずなんでも、読んでいれば幸せです。

童話から始まって、十五少年漂流記、赤毛のアン、若草物語、秘密の花園、

シャーロック・ホームズの冒険、大好きでした。

松本清張、横溝正史、赤川次郎にはまった時期も。

宮尾登美子、山崎豊子、小川洋子。

東野圭吾、宮部みゆき、乃南アサ、道尾秀介、最近は今村翔吾、澤田瞳子、、、好きな人が多すぎる。

先日、有吉佐和子さんの本を読み直したら、

昔読んだ時の印象との違いに絶句。

「華岡青洲の妻」

世界で初めて全身麻酔を使った外科手術を成功させた

と言われている紀伊和歌山の華岡青洲と、

彼への愛を争う妻と母との確執を描いている。

小学生の頃に読んだ時は、子供名作文学全集の中の一作で、子供心には

自分の体を実験台に使うことを希望する妻の献身的な美談として理解していた。

ところがどっこい、

人体実験を争って嫁姑の激しいどろどろの対立・・・なかなかに怖ーい!

へー!

夫の両親との35年間の同居生活。

嫁姑、いろんなことがありました。

記憶力があまり良くないので、続いたのかもしれません。

今、夫とふたりになりました。

・・・こんな日が来ると思えませんでした。