夫の覚悟

2024-09-30 10:32:22 | 家族

 

お盆からこちら夫の病気がわかり

入院~検査~入院~

病名と今後の治療方針が確定した。

 

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夫の病名は

『成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)急性型』

成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)は、HTLV-1というウイルス(母乳などで感染する、九州地方に多い)が原因で白血球の中のTリンパ球がガン化することにより、血液中にがん細胞が出現し、リンパ節や臓器に腫瘤ができる血液のがんです。

HTLV-1ウイルスを持つ人の約5%がATLLを発症すると言われています。

急性型の場合、抗がん剤治療だけでは治癒は望めないと考えられています。治癒を目指すには、抗がん剤で病勢が落ち着いた状態で同種造血幹細胞移植を行う必要があります。

移植のメリットとしては、唯一根治が期待できること。

(長期生存率:20% 治療関連死:30% 再発率:50%)

 

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検査を重ねるにつれ

どんどん病名が悪性になって行く。

 

とうとう

病名がわかって

あまりに突然のことに唖然とした。

このウイルスのキャリアであっても

ほとんどの人がウイルスを持ったまま

発症することなく

寿命を全うしていくというのに。

 

ホントに起こっていることなのか実感がない。

お盆まで普通に元気に暮らしてたのに。

 

思い返せば

5月のゴールデンウィーク頃から

よく熱が出たり

不調気味だった。

その時に精密検査をしてれば助かったのか

 

夫の場合

5月の時点で治療に入っていたとしても

おそらく たいして変わらない。

このウイルスが

何が原因で目覚めて発症してしまうか

わからないのだ。

「あーー! 発症しちゃったね。運が悪かったね。」

ということ、らしい。

 

宝くじが当たるのはラッキー^^

だけど

ウイルスに当たっちゃうなんてね。

 

 

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明日のことはわからない

人の寿命は決まっている

なんとなく思っていたけど、

あーーー自分にもこんなことが

突然に起こるんや。

・・・・・

 

 

この1ヶ月

病名が確定し今後どうするか決めるまで

本当にしんどかった。

夜は眠れない

食事はのどを通らない

家にいても何も手につかない。

不安感で胸に大きな塊が出来たみたいだった。

 

 

1週間前に主治医から

子供達も全員そろって

病名と骨髄移植のこと

今後の説明を聞いた。

 

夫も覚悟が出来たみたい。

私もできた・・・

 

移植はしない!

誰かにリスクを負わせてまで助かりたいとは思わないし、もう歳も歳になった。

もし もっともっと若い頃なら移植を選択するかもしれないが。

 

でも、

完治は望めないけど、標準治療の抗がん剤治療は

やってみよう!

少しの寿命延長を期待して。

ただし、もしも

抗がん剤治療の効果が全くなく、

副作用がしんどいだけの場合は

途中でやめることも選択肢には入れておく。

 

訪問看護や介護を頼んで最後の時までを家で暮らしても良し!

どんな経過をたどって行くのか

わからないから不安

でも

その時その時に

考えよう!

 

 

 

4ヶ月前の5月末

何を思ったか、

ブログなんて全く興味がなかったのに

感謝を伝えたい!

書いて見よう!と

なぜか

突然思い立った。

 

こんなことが起こると、

予見していたわけではないけど。

こんな時にこそ

ブログに記録し経過を書き残しておかねば。

泣いても 悩んでも 落ち込んでも

夫の病気が良くなるわけではない。

 

同じ時間を生きるなら

 

これからの夫との日々を

出来るなら

楽しく綴りたい・・・

 

 


狭庭のデビッドオースチン・・夫の顔を眺めながら

2024-09-07 11:03:25 | 感謝

酷暑の日々が続く中

我が狭小の庭のバラが、つぼみをつけていました。

 

今の時期

バラのつぼみは 切ってしまった方が良いそうで、

切ったつぼみは テーブルの上で、花開きました。

 

 

このバラは、

次男の勤務する会社が

もう10年ほども前に扱った

『デビッドオースチン』の鉢苗の 売れ残り一鉢を

持ってきてくれたものです。

 

もらったバラを ほったらかすこと数年。

4年ほど前に初めて

土を入れ替え、鉢も植え替えて手入れをしました。

悲惨な状態だったバラが、生まれ変わりました。

やはり ちょっと手を掛けると

葉の色も枝の勢いも違ってきました。

ガーデニングのチャンネルを見たりするようになり

義父から受け継いだものも、元気に育つようになって来ました。

やはり 愛情ですかね?

 

 

小さな庭でも 

小鳥が千両、万両の赤い実を食べに来て。

 

ミツバチ、アシナガバチ、ドングリバチが、

交代でサルスベリの花の蜜を吸っている。

 

大きなアゲハチョウが、

貧相なキンカンの葉っぱに卵を産み付けて。

ある日、キンカンの柔らかい葉先が丸坊主になり、「モスラ」が出現!

♪♪~~モスラーや!モスラ~~♪

葉っぱごとちぎって、

お隣の広い夏みかん畑へ引っ越していただきます。

隣の畑には

夏みかんの木が数十本あるのに、

なぜ

うちの哀れなほど小さくてヒョロヒョロのキンカンに来るかなあ・・・??

 

おしゃれな草木も

垢抜けたグリーンもない 狭庭

飽きずに眺める。

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

 

夫は 先日 PET検査(陽電子放射断層撮影)を受けました。

 

結果はまだしばらく先ですが

あまり

良い結果とは考えにくい。

 

どうなっても 

なるようにしかならない、と自分に言い聞かせている。

 

 

検査から帰って来て 疲れたのか

うとうと寝ている夫の顔を眺めていました。

シワとシミが いっぱいだ。

 

はるか昔

高校の同じクラスの同級生だった。

高校・大学時代 付き合っていたわけじゃない。

どういういきさつで結婚にまで至ったのか

・・・・・・

プロポーズされた記憶がない。

 

私は ホントに記憶力がない。

 

なぜ この人が良かったんだろう?

でも きっと

好きだったんだろうね・・・??

この人を。

 

 

この人に胸キュンしたの?

うーーーーんーーー??

 

 

夫の両親との35年間の同居生活

『今度生まれ変わったら、絶対長男とは結婚しないぞ!!!』

と 心の中でつぶやく日々だった。

 

 

けど

明日の心配をすることなく暮らせたことは

夫に感謝 感謝。

 

 

赤の他人が

夫婦として45年

あとどれだけ一緒に居られるか・・・な

 

 

 

 

 

 

 

 


夫が一時退院。

2024-09-01 16:30:46 | 日記

夫は

10日間の入院から

いったん家に帰って来ました。

明日からは 外来でさらに詳しい検査を受けます。

まだ 来週にならないと

きちんと 病名も これからの治療方針も 決まりません。

あまり嬉しくない病名が 

私の頭をよぎります・・

夜中に目が覚めて

やはり

楽観的になることは なかなか 難しい。

 

 

夫は

微熱があるので 食欲もないし 

散歩にも出られません。

さっきから 部屋でプラモデルか何かを作ろうとしているのか

「ブーーーン!!」「ギュイーーーン!」というような

音が聞こえ始めました。

こんな時、家の中で楽しめる趣味があるのはいいな と思います。

 

夫の心の内はわかりませんが

不安に思っているのは 確かでしょう。

しんどい治療が待っているかもしれないし。

 

 

私は 長らく 小さな医院の受付に座り

多くの患者さんと出会い、触れ合いました。

そんな中で 『人には その人が持っている寿命 がある』 ことを

実感していました。

 

 

『お金で  健康は買えない』という人がいますが、

ある程度は可能だと思います。

良質の食事 良質の環境が得られます。

たとえ病気になっても

お金があれば 選択の幅が格段に広がります。

今できる最高の治療を受けることが出来るわけですからね。

 

でも

寿命を買うことは出来ないんですよね・・・

その人が持つ寿命 がある。

 

 

良かれ悪しかれ 

高齢になれば病は当然。

私達に 

もちろん 沢山のお金があるわけでもない。

私達なりに 出来るだけのことをしたらいい。

考えても この脳みそじゃね。

明るく暮らそう!

 

 

あの世をのぞきに行ったら

夫の <命のロウソク>

めちゃ細いけど めちゃ長かったりして・・・