満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

眠れないあなた、「この素晴らしき世界」を聞こう…

2016-08-20 21:03:17 | 人間


俺の一番好きな歌、ルイアームストロングの「この素晴らしき世界」の詩である。

「木々は青々としげりバラの花は赤く色づく
私やあなたのために咲く花たちを見ると
しみじみ思うよ
この世界はなんて素晴らしいんだと

青い空と真っ白な雲
そして昼の輝きと夜の闇
しみじみ思うよ
この世界はなんて素晴らしいんだろうと


空には七色の虹がかかる
過ぎ行く人たちの表情も美しい
友人たちは握手を交わしながら「ご機嫌よう」と言い
心から「大好きだよ」と言い合う

赤ん坊が泣いてる
この子たちが育つのを見ていよう
彼らはこれから先、私よりずっとたくさん学んでいくだろう
しみじみ思うよ
この世界はなんて素晴らしいんだろうと
そう、本当に思うね
なんて素晴らしいんだろう、この世界は」



この歌は、コマーシャルでも多く使っているからメロディもご存知の方も多いだろう。聞いたことがない方は、「この素晴らしき世界」を入力すればすぐ聞ける。しかし、


しかし、である。実際に聞いてみると、これほど人生の悲哀を感じる歌はない。ルイは、戦争時代、慰問で戦地に
駆り出されていた。アメリカのセックス・アピールの象徴であるマリリン・モンローが白人用なら、ルイは黒人ご用達だったかも知れない。

マリリンはもちろん、受ける。アメリカのセックス・アピーの象徴だから。観客(兵隊)は指笛をならし、彼女を盛りたてる。そのあとに、ルイがこの歌を歌うのだ。「この素晴らしき世界」。何だ、あのくろんぼは?世が世なら、俺たちの奴隷ではないか…と。しかし、誰もがこの歌に感銘する。

なにより、ルイ・アームストロングの屈託のない表情がいい。これは本物である。歌を愛している。そして、世の中の平和を心から祈っている。

名曲だ、「この素晴らしき世界」は。

仕事や恋愛で心が折れた時にこの曲を聞く。純粋なサッチモ(彼の愛称)の表情と歌声、これほど癒される曲はない。寝られないあなた、この曲を子守唄にしよう。