近況はこんな感情

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ルールなんていらない

2015年11月13日 21時21分57秒 | 枕電子計算機
▽家の近くに押しボタン信号がある。

最寄コンビニがその先なので、よく渡る。

今日、ボタンを押して待っていたら、

向こう側に自転車に乗った大学生と思しき三人組が停まった。

男の子一人女の子二人。


▽気づいている人も多いことと思うが、信号というのは交差する道の信号が赤になっても

直進する道の信号が入れ替わるように青になることはない。

おおむね3秒くらいどちらの信号も赤の時間というものが発生している。

青の間に渡りきれていない人のためだったり、あの3秒のおかげで事故が回避されたりされなかったりしている。


▽その大学生らしき三人組の中の男の子が、その「どちらの信号も赤の時」に渡り始めた。

別に珍しくもない光景である。

特に街中では「歩みをやめると死んでしまうのかお前は」というくらい歩き続ける人を見る。

時間に追われて走っているわけではない。

大概が歩くスピードがそれほど速いとも思えない人である。

特に急いでいるわけではないが止まるのはなんとなくイヤなんだろう。

理解はできないがそういう人がいるというのは知っている。


▽「まだ赤。」

同伴していた女の子の一声。

決まりを守りたいと思っている子のようである。

それに対して男の子は

「どうせ青になる。」

まぁその通りである。

その返答に少しいらっとしたのか

「そういうとこ。」

と、きつめの口調で男の子を責めていた。


▽この三人との関わりがこれで終わるんなら別に私はブログに書く気にはならない。

女の子に「よく言った」くらいの感想を持つだけである。

つまり、この話には続きがあるわけである。



▽私の進行方向と彼らの進行方向は交差していたらしい。

言葉で説明するのにそろそろ限界を感じ始めたので図示する。



緑矢印が私の進行方向、黄色が彼らの進行方向。

交差してないじゃん。



▽そう、本来なら交差しないはずなのだが、

人の動きとはこの図のように単純じゃない。

そしてこの4つの丸が表す人が渡っているのは橋ではなく横断歩道である。

つまり地面に線は引いてあっても立体的な境目はない。

別に横断歩道を渡らなくても反対側の歩道には渡れるということだ。



具体的にはこういうルートだったわけだ。

青になった信号を渡り始めた私は、前を自転車が横切るため一旦歩を止めねばならなかった。

男の子はなんとなくそういうことしそうだったので、腹は立ったが「やっぱりか」と驚きはしなかった。

ただ迷惑気な顔つきをして通り過ぎるのを待っただけである。

男の子が私の前を通り過ぎたのでもう一度歩き始めたところ、

さきほど「まだ赤。」と言っていた女の子も前を横切ってきた。

ここで私は再び歩を止めることになる。


▽なんだかがっかり、である。

私はルールを守りたがる人は気遣いもしようとする人であると思い込んでいた。

ルールにだけ固執しちゃう人もいるんだなぁ。

なんのためにそのルールがあるのかはあまり考えないたちなんだろうなぁ。

と、人間の多様性を見た気がする。


▽わざわざそれだけのことを原稿用紙5枚分以上書くやつもいるし。


▽ちなみに何も言葉を発さなかったピンクで示した女の子は避けてくれた。

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