MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

こんなときこそ

2011年03月20日 10時12分09秒 | 雑感
昨日、ときどき行っている六本木のレストランから悲鳴のメールがきた。

地震以来お客さんが1人も来なくて、高級食材が余ってしまって、このままではすべて捨ててしまわなければならなくなりそうで、それどころか破産の恐れもあって、全品半額にするので助けると思って来て下さい、という内容だった。

あまりに悲痛なメールだったので、ちょうど結婚2周年ということもあり、妻と二人でお店を訪れた。
聞くところによると、ここ数日間ずっと「お茶をひいた」状態とのことだった。「お茶をひく」とは、外食業界の隠語でランチもディナーも通して文字通りお客さんが一人も来ない状態のことをさすそうだ。

タクシーでお店に向かう途中、六本木通りはガラガラ。
連休前の土曜日だというのにアークヒルズから、西麻布交差点までほぼノンストップで通過できてしまった。

車窓から見える六本木通り沿いのお店の中も軒並みガラガラ。

地震の影響で都内の外食産業が大変な打撃を受けていることが窺われた。

食事をした帰りがけ、お店の店主から、何度もお礼を言われた。
しかも、今朝みたらお礼のメールまで来ていた。

日本中が地震のショックで塞ぎこんでいる中、レストランでワイングラスを傾けるなどという気にはなかなかなれないものだが、逆にこういうときこそ敢えてお金を使うという選択肢もありだなと思った。
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