今年最後の更新となりました。
自分なりに本年を振り返ると、それなりに頑張ったなあと思う反面、いろいろ反省すべきことの多い一年でもありました。と同時に、自分の能力の限界を知った一年でもあったように思います。
ワシントンからヒューストンへ来てはや一年、いろいろな人たちとの新たな出会いがありました。いい友達にも巡り会いました。
日本では味わえない、得がたい経験をここアメリカではさせてもらっているような気がします。
さて、来年はいよいよ帰国の年。アメリカ生活の集大成となる非常に重要な年です。
それを考えると、小泉チルドレンではありませんが「身の引き締まる思い」であります。
来年には笑顔で帰国できるよう、なんとか残りの期間を頑張って過ごしたいと思います。
さて、話は変わりまして、恒例の(いつからだよ?)今年観た映画、今年読んだ本のコーナーです。
今年は大して読書は出来ませんでしたが、そのかわり映画はよく観ました。実は昨日、今年観た映画をつらつらと書き出してみたのですが、なななんと。。。
まさかこんなにたくさんの映画を観ていたとは思いませんでした。あまりに多いので具体的な数字を書くのが憚られます。「こいつアメリカでなにやってんだ?」と思われそうな数なので。。。
僕は週末にはDVDを最低一本は見るようにしています。2005年は53週ありましたのでもし毎週欠かさずに見続けたとすると単純計算でも53本は観ていることになります。さて、では一体何本の映画を見たのかですが、これについては皆さんのご想像にお任せしたいと思います。
ちなみに、今年観たDVDベスト5を独断と偏見で選んでみました。(あくまでDVDなので今年公開になった映画ということではありませんので、念のため。)
1. ミスティック・リバー
2. ホテル・ルワンダ
3. Sideways
4. Leolo
5. Battle of Algiers
次点:エレファント、木靴の木、息子のまなざし、永遠と一日、秋刀魚の味、Red Violin、BUS174、許されざる者、Born Into Brothels、パッション、異人たちとの夏・・・などなど、書いてたらキリがないのでこのへんでやめときます。
次に読書です。
先にも書きましたが今年は(今年も?)たいして本は読んではいません。量よりも中身で勝負!というわけではないのですが、そのかわり堅めの本を何冊か読みました。
印象に残っている本としては、小熊英二「〈民主〉と〈愛国〉」、団藤重光「死刑廃止論」、小室直樹「痛快憲法学」、S・ソンタグ「火山に恋して」、E・サイード「戦争とプロパガンダ」、S・ベケット「ゴドーを待ちながら」、松岡正剛「知の編集工学」などなど。
特に、小熊英二氏の〈民主〉と〈愛国〉は、ページ数にしてp950以上という大著であります。昨年の終わりごろから読み始め、途中、中断もありましたが先日ようやく読了しました。
この本の主題は、小熊自身がまえがきで述べているように、“「戦後」におけるナショナリズムや「公」にかんする言説を検証し、その変遷過程を明らかにする”ことにあります。
日本が“モラルの焦土”と化した戦後の泥沼からどのように這い上がってきたのか、戦後の日本に大きな影響を与えた知識人たちは何を発言してきたか、そしてそれら発言のなかで「愛国」「民族」「個」「公」という言葉の持つ意味がどのような変容をとげてきたのか、小熊は平易な文章で丁寧に解き明かしてくれます。名著です。
太平洋戦争においては、300万人以上の日本人が犠牲になりました。特に1945年2月以降、終戦までの半年間で、沖縄戦、大量の特攻、各地の空襲、原爆、ソ連参戦、朝鮮半島の分断および南方戦線において大量の戦死者および餓死者を出しました。日本人の戦死者の多く、とくに民間犠牲者のほとんどがこの半年に集中して死にました。戦後生き残った日本人のほとんどが肉親や親戚の誰かを戦争でなくすという体験を持っていたといっていいでしょう。そして、一人一人の戦死は、残された者たちにたいへん大きな傷を残したに違いありません。
ということで、最後に、この本のなかでも紹介されていた非常に印象の強い、ある文章を紹介したいと思います。
夢野久作の長男としても知られる作家、杉山龍丸氏が戦後、復員事務をやっていた頃の思いでを綴った「ふたつの悲しみ」という文章です。とても短い文なのですぐに読めると思います。是非目を通してみてください。
現在、まるで平和ボケの象徴であるかのように揶揄されることの多いナイーブな(?)平和主義というものが、そもそも終戦直後の日本人たちによってどのような願いをもって受け入れられていったのかを、杉山の文章は雄弁に語っているように思います。まるで現代に生きる戦争を知らない我々に「もう一度眼を開いて歴史を見よ!」と訴えてでもいるかのように。。。
ふたつの悲しみ
それではみなさま、良いお年を。
自分なりに本年を振り返ると、それなりに頑張ったなあと思う反面、いろいろ反省すべきことの多い一年でもありました。と同時に、自分の能力の限界を知った一年でもあったように思います。
ワシントンからヒューストンへ来てはや一年、いろいろな人たちとの新たな出会いがありました。いい友達にも巡り会いました。
日本では味わえない、得がたい経験をここアメリカではさせてもらっているような気がします。
さて、来年はいよいよ帰国の年。アメリカ生活の集大成となる非常に重要な年です。
それを考えると、小泉チルドレンではありませんが「身の引き締まる思い」であります。
来年には笑顔で帰国できるよう、なんとか残りの期間を頑張って過ごしたいと思います。
さて、話は変わりまして、恒例の(いつからだよ?)今年観た映画、今年読んだ本のコーナーです。
今年は大して読書は出来ませんでしたが、そのかわり映画はよく観ました。実は昨日、今年観た映画をつらつらと書き出してみたのですが、なななんと。。。
まさかこんなにたくさんの映画を観ていたとは思いませんでした。あまりに多いので具体的な数字を書くのが憚られます。「こいつアメリカでなにやってんだ?」と思われそうな数なので。。。
僕は週末にはDVDを最低一本は見るようにしています。2005年は53週ありましたのでもし毎週欠かさずに見続けたとすると単純計算でも53本は観ていることになります。さて、では一体何本の映画を見たのかですが、これについては皆さんのご想像にお任せしたいと思います。
ちなみに、今年観たDVDベスト5を独断と偏見で選んでみました。(あくまでDVDなので今年公開になった映画ということではありませんので、念のため。)
1. ミスティック・リバー
2. ホテル・ルワンダ
3. Sideways
4. Leolo
5. Battle of Algiers
次点:エレファント、木靴の木、息子のまなざし、永遠と一日、秋刀魚の味、Red Violin、BUS174、許されざる者、Born Into Brothels、パッション、異人たちとの夏・・・などなど、書いてたらキリがないのでこのへんでやめときます。
次に読書です。
先にも書きましたが今年は(今年も?)たいして本は読んではいません。量よりも中身で勝負!というわけではないのですが、そのかわり堅めの本を何冊か読みました。
印象に残っている本としては、小熊英二「〈民主〉と〈愛国〉」、団藤重光「死刑廃止論」、小室直樹「痛快憲法学」、S・ソンタグ「火山に恋して」、E・サイード「戦争とプロパガンダ」、S・ベケット「ゴドーを待ちながら」、松岡正剛「知の編集工学」などなど。
特に、小熊英二氏の〈民主〉と〈愛国〉は、ページ数にしてp950以上という大著であります。昨年の終わりごろから読み始め、途中、中断もありましたが先日ようやく読了しました。
この本の主題は、小熊自身がまえがきで述べているように、“「戦後」におけるナショナリズムや「公」にかんする言説を検証し、その変遷過程を明らかにする”ことにあります。
日本が“モラルの焦土”と化した戦後の泥沼からどのように這い上がってきたのか、戦後の日本に大きな影響を与えた知識人たちは何を発言してきたか、そしてそれら発言のなかで「愛国」「民族」「個」「公」という言葉の持つ意味がどのような変容をとげてきたのか、小熊は平易な文章で丁寧に解き明かしてくれます。名著です。
太平洋戦争においては、300万人以上の日本人が犠牲になりました。特に1945年2月以降、終戦までの半年間で、沖縄戦、大量の特攻、各地の空襲、原爆、ソ連参戦、朝鮮半島の分断および南方戦線において大量の戦死者および餓死者を出しました。日本人の戦死者の多く、とくに民間犠牲者のほとんどがこの半年に集中して死にました。戦後生き残った日本人のほとんどが肉親や親戚の誰かを戦争でなくすという体験を持っていたといっていいでしょう。そして、一人一人の戦死は、残された者たちにたいへん大きな傷を残したに違いありません。
ということで、最後に、この本のなかでも紹介されていた非常に印象の強い、ある文章を紹介したいと思います。
夢野久作の長男としても知られる作家、杉山龍丸氏が戦後、復員事務をやっていた頃の思いでを綴った「ふたつの悲しみ」という文章です。とても短い文なのですぐに読めると思います。是非目を通してみてください。
現在、まるで平和ボケの象徴であるかのように揶揄されることの多いナイーブな(?)平和主義というものが、そもそも終戦直後の日本人たちによってどのような願いをもって受け入れられていったのかを、杉山の文章は雄弁に語っているように思います。まるで現代に生きる戦争を知らない我々に「もう一度眼を開いて歴史を見よ!」と訴えてでもいるかのように。。。
ふたつの悲しみ
それではみなさま、良いお年を。
こっちで発売になっているDVDにも、モデルとなった実在の人物のインタビューが入ってましたね。
さて、ホテルルワンダ。
是非映画館でご覧になってください!
ただ小さいお子さんはNGでしょうから、家族そろってというわけにはいかないと思いますが。。。
考えさせる映画というより、むしろgenosideの恐怖を体感する映画といったほうがいいかもしれません。
日本では14日(土曜)からの公開のようですね。
見たら感想聞かせてください!
市民運動的な動きがあったようです。
モデルになった実在のホテルの支配人も
訪日し、講演されていました。
ナチス・ボスニアなど、幾多の虐殺を人類は経験し、
なおこのような虐殺があったのです・・・と。
質問の書き方が良くなかったと思います。
「 地域のベータカロチンの摂取量と、疾病率の関係 」とすべきであったと思います。すみませんでした。
アフリカでは顕著に、現れていますが、ノースカロライナや、テキサスでは、逆の良い面がありそうに思いました。ありがとうございます。今年もよろしく
お願いいたします。
本日はお疲れ様でした。
またいろいろ教えて下さい。
ちなみに、教えていただいたキーワードで検索してもそれらしいブログがヒットしませんねー。隠さないで教えて下さい。
ということで、今後ともよろしくお願いします。
帰ったばっかりで酔っ払ってます。 ワン。
乳癌は奥が深いです。 ブログは浅いです。
これから深めます。
お久しぶりです。
ベータカロチンの摂取と、疾病率の関係を示すレポートとのことですが、私も勉強不足であまり詳しいことは知りません。たださっと調べてみたところアメリカ国立衛生研究所のHPに比較的まとまったものがありましたので載せておきます。
これを見て思いましたが、ベータカロチンのような単一の栄養素と疾患の予防もしくは治療効果についての因果関係を立証するのはかなり難しいようですね。
ということで、本年もよろしくお願いいたします。
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/natural/patient-betacarotene.html
テキサスも、最大のサツマイモ産地、ノースカロライナに並ぶ大産地ですが、
ベータカロチンの摂取と、疾病率の関係を示すレポートご存知でしたら教えて下さい。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、ふたつの悲しみを読んでくださってありがとうございます。
この文章、切なくて何度読んでもぐっときてしまいます。
>>これからも私なりにそういった情勢を批判して参りたいと思います
o_sole_mioさんの趣旨に僕も賛同いたします。
小熊によれば、戦死した学徒兵などの手記の中には「政府の遂行する戦争に、勇気を持って反対を主張することこそが真の愛国者の証ではなかったか?」という趣旨のものが数多くあったそうです。なるほどと感じました。
今後ともよろしくおねがいします。
本年もよろしくお願い致します。
ご紹介のありました文章に目を通しました。
戦争というものは人が死に、そして家族はかけがえのない人を失ってしまうこと、その精神的、経済的、社会的喪失感と闘いながら以降の人生をすごさなければならないという、言わば当たり前のことを平易な文体で知らしめてくれていると思います。
ところがどうも今の日本は当時の願いとは違った方向に進んでいきそうです。私のごとき零細ブログでは何を変えるということもできないとは思いますが、これからも私なりにそういった情勢を批判して参りたいと思いますので、これからもご意見、コメントを頂ければ幸いです。
コメントありがとうございます。
あれ?Pow on!さんのご自宅は都営新宿線沿線でしたっけ?引越しされたんですか?
まあ、それはともかく、
そのHNのようにパワー全開で今年も頑張りましょう!!
本年もよろしくお願いします。
都営新宿線に乗ってテケテケと…
此方もいろいろ大変そうですが、なんとか奮闘中です。
実り多い年になることを期しつつ…本年も宜しくお願い致します。
今年最初のコメントありがとうございます。
>>テンプレート凄く素敵なんだけど
ええ、ポップっていうところに入ってた“街”っていうテンプレートです。僕もこんな細工がしてあるとは知らずに使ってみました。ただ、はじめはものめずらしかったんですが、早くも飽きてきました、なんだか見ていると目がチカチカしてきちゃうので近いうちにまた変更するかも。。。
>>今年は本業が大変な年になりそうですね
まったくです。頑張ります!!
というわけで、お互い頑張りましょう!!
本年もよろしくお願いします!
このテンプレート凄く素敵なんだけど、
どうやってこうなっているの???
今年は本業が大変な年になりそうですね~・・・
頑張って、悔いの無いアメリカでの仕事納めとしてください(なんだそれ・・・?)
こちらはまだばたばたしていますが、
私も今学期に向けて今日から本格的に学業再開します。そうしないと、もうヤバイんだよね・・・はは・・