MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

原発のはなし

2011年03月29日 00時54分36秒 | 雑感
昨日、テレビをみていて耳を疑った発言。
東大医学部放射線科の教授先生が以下のようなことを述べた。
「農作物や飲料水に関しては、今の日本の基準が厳格すぎるのであって、基準を緩和すれば農作物も今まで通り出荷できるようになりますし、水も普通に飲んで頂ける」
これって、どういうロジックなのだろうか?今までの日本の基準って一体なんだったのだろうか?
頭の悪い私にはよく理解できないのだが・・・

ちなみに海外の専門家の反応について、友人のfacebookで紹介されていたblogはこちら。
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-3104

そして、新潟県中越沖地震により変圧器火災が発生し全面停止した柏崎刈羽原発の事故をうけて、毎日放送が2008年に製作した、京大原子炉研究所 小出裕章助教たち熊取6人衆の反原発の取り組みを取材した番組はこちら。
http://video.google.com/videoplay?docid=2967840354475600719#

ちなみに、毎日放送がこの番組を放送した直後、関西電力は毎日放送に対するスポンサー契約を一時すべて打ち切ったそうだ。
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーん。 (kazu-n)
2011-04-22 00:23:27
>そんな偉いさんでも、本当に正しい報道がなされるべきだったのか、については、うーん、と頭を抱えていた。

どういう文脈でそういう話になったのか分かりませんので、安易なコメントには気をつける必要がありますが。。。
やっぱり、我々日本人は大本営発表を責められないってことでしょうか。お上の意向を忖度して、横並びに報道することが一番大切ってことでしょうか。
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Unknown (N)
2011-04-21 22:48:50
報道に「知らぬが仏」みたいなことがあっていいと私は思わない。
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なんと (おさぼり)
2011-04-21 00:31:35
普賢岳火砕流の取材で死にかけた、元報道カメラマンの偉いさんが鼻息荒くまくしたてていた。


「 高炉に亀裂が入り、燃料漏れを起こしていたのは初期段階から明らかだったんですよ。政府と東電とグルになって事実を隠ぺいしたんですよ、ここは! 」


ま、驚きはしない。


そんな偉いさんでも、本当に正しい報道がなされるべきだったのか、については、うーん、と頭を抱えていた。


最近はもっぱら原発対応での自衛官の使命感の無さの話題で盛り上がっている。


がっかりすることばかりだ。
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Unknown (kazu-n)
2011-04-03 13:59:17
サルコジさん。

その後あまり報道されていませんが、どういうことになったのでしょうか。

facebookなどでフランス人のページを見ると。“興味のあること”の項目に“philosophy”とかしっかり書いている人がいますね。

こういうのを見るとやっぱりフランス人は違うなーと思います。
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サルコジ (おさぼり)
2011-04-01 17:54:56
乗り込んできたねえ。


本当のことを言われると困るのは日本だけじゃないもんね。


私はほぼ盲目的にあの国が好きだから、どんな風に係わっていくのか、注目しています。


話がずれてゴメン。私はフランス語は二級だから、記事は読めないから残念。
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Unknown (kazu-n)
2011-03-31 14:55:34
コメントありがとうございます。

『大手メディア』などと、もっともらしいことを書きましたが、いわゆる“報道番組”のコンテンツと“バラエティー”“ワイドショー”のコンテンツは全くの別物として捉えておく必要がありますよね。
おそらく、しっかり報道をやろうとしている人たちからすると『ワイドショーと一緒にするな!』という感覚があるのではないでしょうか。
ですから、僕の書いたことの多くは報道についてというよりも、ワイドショー的なものについてのobjectionと言い換えるべきかもしれません。
以下はそのような文脈で読んでいただけるとありがたいと思います。

危機的な災害や事故が起きた時、事実の公表をなるべく控えて、耳触りのいい情報しか流さないというのは、どこの国の政府でもやっていることだと思います。ただ、今回の事故の場合、現状がどうなっているのか、本当のところを理解している人が現場を含めてあまりいないが故に、情報を出しようがないという側面もおっしゃる通りあるのではないでしょうか。(枝野さんは結構誠実に頑張っているようにみえます)

ここでこんな話をするのは少々場違いかもしれませんが、国境なき記者団という組織が毎年発表している『報道の自由度ランキング』によると、日本のメディアは先進国中最低レベルにいつもランキングされています。いうまでもなく、これは記者クラブ制度やクロスオーナーシップの問題が大きいわけですが、今回の震災報道でもあいかわらずの“大本営発表”をなぞっているだけにしか見えないところが多々あるように思えます。現地に残って頑張って取材しているマスコミ関係者の方々には頭が下がる思いです。しかし、もう少し(特に原発について)知りたい情報を伝えてほしいと個人的には思うのです。
冷静な判断と行動は、必要かつ十分な情報が与えられてはじめて可能となるものではないでしょうか。
たしかに、パニックはよくない。
同感です。

しかし、なんとなく核心をぼかした報道こそ、見る人の不安を煽っているように感じるのです。マスコミに対する疑心暗鬼が生じているのだと思います。
前回のブログにも書いたように『由らしむ可し之を知らしむ可からず』でいいとは僕には思えません。

たとえば、プルトニウムが原発の敷地内で検出されたことについてもTVのコメンテーターは「プルトニウムはヨウ素とかセシウムなどよりもずっと安全な物質だ」とか「一般の土壌から検出されるレベルと大差ない程度で全く心配には及ばない」ということだけをことさら強調する。(いずれも一昨日の、ある民放のコメンテーターの発言)
もちろん、本当にそうなのかもしれません。しかし、生物学的毒性がウランの20万倍と言われるプルトニウムが原発の敷地内で発見されているという事実をあまりにも軽視し過ぎているのではないでしょうか。これはまぎれもなく原子炉圧力容器の破損による放射性物質の漏出が進行しているということを物語っているわけで、それこそこれから先、何年にもわたって周辺地域の汚染が進むということに他ならない。確かに、プルトニウムはヨウ素やセシウムと違って不揮発性である分、大気に拡散してゆくことはないのかもしれません。しかし『ヨウ素131の半減期は8日だから大したことはありません』ということは、あちこちで報道されているわりに、プルトニウムの半減期が7億年だということは言わない。
また、チェルノブイリ事故の経験から、原発より排出された揮発性放射性物質が風に乗って飛散し、原発からはるか数百キロ先で雨となって大地に降り注ぎ、強い汚染地帯を作るということが分かっているのですから、首都圏において定点放射線量観測数値のデータのみをもって心配ないとするのは早計ではないかと思います。

とはいえ、“真実を伝えることの是非”については、また別に考える必要があろうかと思います。結局のところは、個人個人がどこまで知りたいと思うかという、よりパーソナルな問題に集約されてしまうのかもしれません。
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washington post (おさぼり)
2011-03-29 15:10:21
私はパニックになって物買いに走る23区民の方が怖いです。恐怖を煽る報道は、真実だったとしても避けてほしい。私は子どものための水だけ確保しましたが、大人である私たち夫婦の分は水道の水と決めています。赤ちゃんがいる人もいるから我慢しようと思って・・・。これ以上煽られたら、メディアリテラシーの欠如した人たちの反乱が起きて、収集がつかなくなるのではないかと・・・。これ、すっごく怖いです。原発よりも怖いです。


本当のことは現場が一番よくわかっているはず。ただし、どこからどこまで公表されるのか・・・については定かではない。


実は、やる気まんまんだった海外メディアは、原発のことがあって、すんなりと現地から去りました。BBCも最初は仙台から立ちリポしたいと言っていたようですが、すぐに撤退しましたよ。中国メディアもさっさと消えています。日本に残っている人、いないんですよ・・・・。笑 誰がどこから情報を流しているんだか・・・。


取材しているのは、日本のメディア以外にいるの?と不思議に思うくらいです。


どこから状況判断したのかさっぱりです。これだけは言えると思うけど、現場のことは現場にしかわからない。しかし、その現場の真実は我々にはわかりえない。現場に近づけないですから・・・。


しかし、以下の記事にあるよう、われわれは、報道によって、沈着冷静になれるけれど、同時に危機的状況の把握ができていない可能性はあります。”In Japan, disaster coverage is measured, not breathless.”


私はDCに住んでいた時からワシントンポストのファンです。今回も日本の新聞はすっ飛ばして、ワシントンポストを読んでいたくらいです。ただし、メディアとしてどれだけ信用しているかというと・・・これもまた疑問。

http://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/in-japan-disaster-coverage-is-measured-not-breathless/2011/03/26/AFMmfxlB_print.html


ちなみに、今回、南三陸町から帰ってきた同じ部署の人は、そういう恐怖の中でも協力しあって生きている人間の素晴らしさを訴えていました。

避難所もリーダーが誰かによって、全然対応が異なるらしく、リーダーの聡明さ、思いやり、そして、知識の大切さに気付いたそうです。

『立派な』リーダーたるものは毅然とし、落ち着きを無くさず、「物資の買占め」などに走らないそうです。

なるほど・・・と思いました。そして、昔からの知恵を駆使する東北の老人の方々に尊敬の念の抱かずにはいられません。

東京人がもっともさもしいかもしれませんよ。


早く誰かがすっごい秘密をウィキリークスに漏洩すればおもしろいですが、事がある程度収まってからにしてほしいですね。ウィキリークスも裏付けを取るのに時間がかかるから、アップはしないかもね。今アップしたら、本当に空気読めなくて、日本人なんかどうなってもいいんだなって、アサンジが嫌いになるね、私は。
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