MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

モルトウイスキーと私

2004年05月04日 13時55分20秒 | お酒
昨日は天気のいい素晴らしい日曜日だったのだが、知り合いの方と“日本の在り方論”みたいな話しをよせばいいのに真夜中まで延々とやってしまったおかげで、正直今日は何にも考える気が起きない、、。

よって、今日は酒の話をする。

最近、私は家でブランデーとかウイスキーというようなハードリカーばかり飲んでいる。
もともと酒好きで、特にワインは趣味が昂じてワインスクールに通ってしまうぐらい好きだったのだが、この年になって自宅で独り750mlのワインボトルを開けるのはさすがにきつくなってきたということと、ビールばかりでは腹の出が気になってしまうということもあって、日本にいるときはあまり飲まなかったスピリッツ(蒸留酒)系を最近あれこれ試しているのである。
まず酒屋に行って棚に並んだブランデーやスコッチ類を片っ端から(この片っ端という表現は、よくCD屋でジャズのCDを10枚20枚まとめ買いしてしまうコレクター的感覚にある意味近いかも知れないのだが、、)買いこんできて家でならべて味見するのだ。
そして実際飲んでみると、、、これが非常にイケるのである。

いままでも、バーなどで格好つけてあれこれ試したことはあったが自宅でこの手のハードリカーを飲みつけるようになるとは考えもしなかった。

飲み方は、とにかくストレートに限る!これしかない!
“水割り”のような、酒の飲み方を知らないトーシロがやるようなことは僕はやらないのだ。

「ゲホゲホッーー!」(=> むせた声)

初めて封を切ってグラス(当然ブランデーグラスだ)に注ぐときのあのトクトクトクっという音がまずなんとも言えずいい。
はるか昔のサミーデイビスJrのでていたCMを思い出しつつ机をぱたぱたと叩きながら変なリズムを口ずさみながら注ぐと気分は最高に盛り上がる。

次にソファーに腰掛け、立ち昇ってくる深みのある香りを軽く鼻腔内に吸い込み、グラスをさも愛しそうに口元に運び、次の瞬間ほんの微量だけを紅色に高潮した上下口唇の間隙より素早く流し込むのである。

「苦っげー!!」

となることも時としてあるが、多くの場合はある種の焼け付くような感覚を軟口蓋に残しつつのどの奥に消え去ってしまう。その儚さが亦たまらなくいいのだ。

ここでとくに気をつけねばならないことの一つがBGMの選択であることに賢明な読者諸君はもうお気づきのことと思う。
いくらブランデーを飲むからといって、ここで裕次郎の「ブランデーグラス」をかけるほど僕はセンスがよくないので、ここはおとなしくアルバート・アイラーの“Spiritual Unity”をかけることとする、、。

というのはウソで本当はマイルスの“Four and More”をかけることとする。(わかるかな、、)

本日飲んでいるのは、近くのスーパーで叩き売られていたBOWMORE 17年である。
このスコッチはその生まれ故郷であるIslay島の首都の名前が冠せられている、いわゆるシングルモルトウイスキーである。
この香りを多くの人はsmokyと表現するが、その煙ったさのなかに仄かな甘味を感じることが出来る。

時間をかけてグラスを円錐状にグラインドさせていくうちに、はじめには気づかなかった潮の香りがゆっくりと立ち昇りはじめる。

「うっ、うまい、、、」
しばし至高の時が訪れる、、。

多くの人間は酒が入ると感情の振幅が大きくなって妙なことで感激したり出来るようになるので、特にこれからつまらなさそうな映画のDVDをみるときなどは、鑑賞の前にいささか酔っ払っておくことをお薦めする。
きっとどれも、史上最高の作品に思えてくること請け合いだ。

そして、“やっぱりウイスキーにはバスローブよね”という向きには
私の家の近くにある“BED AND BATH”のオーガニックコットン・バスローブを是非ともお薦めしたい。
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2 コメント

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Unknown ()
2006-08-15 13:12:06
BOWMORE 17年ですか。 今度、Taliskerをもって行きます。

http://www.singlemalt.jp/collection/malt_12/index.html



本格的です。

http://www.singlemalt.jp/taste_aroma/index.html
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おおっ! (kazu-n)
2006-08-15 13:33:14
こんなところにまで。。。

びっくりしました。

コメントどうもです。



>>Taliskerをもって行きます

よろしくお願いいたします。



ところで、ブログをのありかを教えて下さーい。
返信する

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