佐世保でまたいやーな事件が起こった。
小学校6年生の女の子が同級生の喉をカッターで切り裂いて殺害だなんて、、、
なんとおぞましい事件だろう。
こっちに住んでいるとあまり情報が伝わってこないので詳細はよくわからないけれども、どうもお互いのHP上での攻撃的やりとりが事件の前段階としてあったらしい。
しばらく前に、「ネットでは何故激しい争いがおこるのか」という問題について考察したおもしろいページを見つけた。インターネット心理学
身近に起こる様々な問題が一般化ないしは抽象化されて論じられるようになると、僕達はこれらの問題に対しある程度冷静に対応できるようになる。
しかしこのような、ネット掲示板が陥り易い“憎悪の蓄積”という負の側面を小学生達が理解し、それ相応の振舞い方をすることがおよそ現実的でないということになれば、それこそ「ネットアクセスに年齢制限を加えるべきだ」などという短絡的議論が今後噴出してくる可能性は十分にあり得ると思う。
これは決して日本だけの問題ではないのかもしれないが、今回のような年少者による犯罪が起こるたびに、特にワイドショーなどでは“なぜ増える、少年犯罪”などと題してありとあらゆる発言を未検証のまま無責任に垂れ流し、必要以上に恐怖を煽りたてる傾向がある。
今回で言えば、加害者の少女が“バトルロワイヤル”をビデオ屋で借りていたなどという報道がそれにあたるのではなかろうか。
僕自身はそうは思わないが、おそらく国民の幾許かは「バトルロワイヤル的なもの」の見過ぎが今回の事件の原因の一つであるかのような印象を受けたに違いない。
しかし、僕に言わせればこのような報道は極めて短絡的で、問題の本質を見失っているとしか思えない。
ある番組で宮台真司が言っていたように
“パーマンのテレビに影響された子供が滑り台の上からジャンプして骨折したらパーマンの責任になるのか?”という問いは一見馬鹿々々しく思えるけれども実は意外に本質を突いているかも知れないのだ。
バトルロワイヤルを観た子供は山のようにいる。
しかし、ほとんどの子供はそれを真似て人を殺そうなどとは考えない。
では、この加害者の少女は何故これを真似て人を殺そうとしたのか、、
この少女が他の子供達よりもたくさんバトルロワイヤルを観ていたからか?
たくさん観過ぎて現実との区別がつかなくなってしまったからか?
言うまでもなく、問題の本質は、この少女が何故その他大勢の子供達と同様なものの考え方や振舞い方ができなかったのかというところにある。
“バトルロワイヤル”なる映画がこの世に存在しなくとも、この少女に対しては他の作品がトリガーとなり得たかもしれないし、
パーマンになりきって滑り台から飛び降りた子供は次の時には、仮面ライダーになりきって崖の上から「ト-ッ!」という掛け声とともに飛び降りるかもしれないのだ。
ネット時代に突入した今日、ネットのあり方を考えること自体は極めて大切なことと思う。
しかしそれとは別に、僕達には、ある種の情緒的憶測に流されたものの見方から脱却し問題の本質を見失わない目を養っておくことが必要なのではないだろうか?
小学校6年生の女の子が同級生の喉をカッターで切り裂いて殺害だなんて、、、
なんとおぞましい事件だろう。
こっちに住んでいるとあまり情報が伝わってこないので詳細はよくわからないけれども、どうもお互いのHP上での攻撃的やりとりが事件の前段階としてあったらしい。
しばらく前に、「ネットでは何故激しい争いがおこるのか」という問題について考察したおもしろいページを見つけた。インターネット心理学
身近に起こる様々な問題が一般化ないしは抽象化されて論じられるようになると、僕達はこれらの問題に対しある程度冷静に対応できるようになる。
しかしこのような、ネット掲示板が陥り易い“憎悪の蓄積”という負の側面を小学生達が理解し、それ相応の振舞い方をすることがおよそ現実的でないということになれば、それこそ「ネットアクセスに年齢制限を加えるべきだ」などという短絡的議論が今後噴出してくる可能性は十分にあり得ると思う。
これは決して日本だけの問題ではないのかもしれないが、今回のような年少者による犯罪が起こるたびに、特にワイドショーなどでは“なぜ増える、少年犯罪”などと題してありとあらゆる発言を未検証のまま無責任に垂れ流し、必要以上に恐怖を煽りたてる傾向がある。
今回で言えば、加害者の少女が“バトルロワイヤル”をビデオ屋で借りていたなどという報道がそれにあたるのではなかろうか。
僕自身はそうは思わないが、おそらく国民の幾許かは「バトルロワイヤル的なもの」の見過ぎが今回の事件の原因の一つであるかのような印象を受けたに違いない。
しかし、僕に言わせればこのような報道は極めて短絡的で、問題の本質を見失っているとしか思えない。
ある番組で宮台真司が言っていたように
“パーマンのテレビに影響された子供が滑り台の上からジャンプして骨折したらパーマンの責任になるのか?”という問いは一見馬鹿々々しく思えるけれども実は意外に本質を突いているかも知れないのだ。
バトルロワイヤルを観た子供は山のようにいる。
しかし、ほとんどの子供はそれを真似て人を殺そうなどとは考えない。
では、この加害者の少女は何故これを真似て人を殺そうとしたのか、、
この少女が他の子供達よりもたくさんバトルロワイヤルを観ていたからか?
たくさん観過ぎて現実との区別がつかなくなってしまったからか?
言うまでもなく、問題の本質は、この少女が何故その他大勢の子供達と同様なものの考え方や振舞い方ができなかったのかというところにある。
“バトルロワイヤル”なる映画がこの世に存在しなくとも、この少女に対しては他の作品がトリガーとなり得たかもしれないし、
パーマンになりきって滑り台から飛び降りた子供は次の時には、仮面ライダーになりきって崖の上から「ト-ッ!」という掛け声とともに飛び降りるかもしれないのだ。
ネット時代に突入した今日、ネットのあり方を考えること自体は極めて大切なことと思う。
しかしそれとは別に、僕達には、ある種の情緒的憶測に流されたものの見方から脱却し問題の本質を見失わない目を養っておくことが必要なのではないだろうか?
バトルロワイアルを見たから犯罪者に、
とかいうのは、
宮崎勤事件の時にあった、
ホラービデオなどをみていたから犯罪者になった、
という論調と全く変わりがないような印象です。
短絡的な報道は問題の本質を見失わせます。
音羽の通称お受験殺人とか・・・
関係ありませんが、近所の中古屋でひかりのまち、
約2000円で売っていたので衝動買いしました。
まだ見ていないのですが。
どうせ見るなら、殺伐とした気分になる映画で
ないほうが個人的にはいいなあ、と・・・
最近本当に多くなったように思う。
これは昔に比べて単にメディアが発達したからという
理由だけではないだろう。
私は事件が起こるたびに、昔、公害により奇形の子が生まれたり(今ももちろん続いているが)それにより苦しんでいる本人や家族のことを思い出す。
言い方がぞんざいで申し訳ないが
身体の異変は見ればわかるが
例えばどうだろう、脳のある感情を司る部分が
環境ホルモンなど何かの影響で
発達していなかったり、あるいは欠落していたとしたら
犯罪を悪意もなく行ってしまう、両親もちゃんといて
家庭環境が決して悪いわけではない普通のその子は
その子自身、あるいは親の責任なのだろうか。
育て方がどうだ、両親が留守がちの
孤独がどうだというまえに
私たち自身が何とかしていかなければならない
問題に思えてならないのだ。
目に見えないネット上の問題点もわかるが
ほとんどの物事にはプラスがあればマイナス面もあるのは
初めからわかっていることなのだから、
これからどうするのかだろう。
まさかどこかの国のように、携帯禁止で回収などはならないだろうが。
そういえば昨日日本でパーマンのように飛んだ男がいた。
助かったようだが、カレもまた病んでいたのかもしれない。
neocyaさん。
僕も“バトルロワイヤル”はちっともいい映画だとは思いません。
確かに、そういう映画を好んでみている子供はちょっと怖いですね。
そういう意味では、一連の報道は単にあの少女が変な奴だったということがいいたかっただけなのかもしれませんね、、、
Pow on!さん。
“ひかりのまち”は殺伐とすることはありません。安心してご覧ください。
観たら感想も聞かせてくださいね。
こたろさん。
このような年少者による凶悪犯罪が起こると
必ず、医学者と社会学者の間で論争が起きます。
つまり、加害者の子供は病気なのだという医学者に対し、いや、この子の育ってきた社会的環境がこの子を犯罪に至らしめたのだと社会学者は反論します。
正直どっちの意見が正しいのかはよく分かりません。でもどっちの影響もあるに違いないという確信めいたものは僕の中にもあります。
一体、僕達人間の中で今なにが起こってるんでしょうかね。
こっちにいると本文にも書いたように
詳しい情報が入ってこないので、この事件に対してみなさんが実際持っているのとは随分と違う印象を僕自身もってしまっている可能性があります。
そのあたりをご配慮いただけるとうれしいです。