ダメ人間メーヴェのささやかな日常
オレンジノエル
去り行くあなたへ贈る
こんばんは、メーヴェです。
いつも職場に来てくれていた
某大手メーカーの営業担当さんが
今月いっぱいで担当を変わる事になりました。
他社のひとであるにも関わらず、
同世代であるが故に接する機会が多かったり、
時には力を合わせたり、時には助けられたり、
某上司が発する理不尽な怒りを一緒にぶつけられたり、
そしてその苦労や苦痛をわかちあったりと、
文字通り苦楽を共にしてきた、戦友と書いて、ともと読む、
そんな感じの間柄でありました。
ですから、我々としては、
とても残念かつ不本意であり、引き止められるものなら
どんな手を使ってでも引き止めたいのですが。
しかし違う会社の事だから、
我々の力ではまったくどうにもならないので
グッとこらえて見送るしかなく、
しかしそれでもやっぱり釈然としないというか
うらやましいというか、ぶっちゃけ妬ましい気持ちが
押さえきれないメーヴェは心が狭いのかしらと
自問自答していたら。
この、人の入れ替わりがとても激しい職場で
もう1年半くらい一緒にお仕事してくれている、
雑貨担当の女性のパートさんが、彼に面と向かって、
「裏切り者。」
さ、さすが姐さん…一刀両断。
そばで聞きながら、心の中でよしよし、とほくそ笑んでいたら、
彼は怯むことなく、ちょっと苦笑いを見せて、
「この一週間、何回みんなに『ずるい』と言われたかわからない」
なるほど。
やっぱりみんな同じ様に思っていることが判明。
ま、当然といえば当然だよなあとしみじみ思っていると
彼はその言葉に続けて、
「メーヴェさんだけが『これでよかったのかも』と言ってくれただけで」
……えっ?
急に名前を出され、驚いて目を丸くするメーヴェさん。
いや私、そんなこと、 一 言 も 言 っ て な い よ ?
むしろ本当に うっわマジ汚いどんな手を使ったんだ とか
思ってるんですけど何をどう聞いたらそういう理解になるんですかと
疑問に思い、記憶の中から、それに近いセリフを探してみると、
そういえば、配置転換を告げられた時に「ずるいなぁ」と言った私に
彼が「しょうがないじゃん」とまるで不本意そうに言うもんだから
いやでも内心、よっしゃ!と思ってるんじゃないの、と思ったので
「でもちょっとホッとしてるでしょ?」とは言いました。
が、それはもちろん、本当は嬉しいくせに、と言う意味で言ったんだけど
何か解釈を間違えてるか、そうでなければ
誰かと間違ってるんじゃ?
うーん。
ていうかなんかあれだよね。
みんな、私の事を必要以上にいい人だと思ってるよね。
まあ一応、優柔不断で照れ屋なA型さんではあるけどね。
というわけで。
そんな誤解を解くこともできないまま、彼は最後の職務を終え、
所属の営業所へと帰っていきました。
彼にひとつ言い忘れてしまったことがあって、
それだけがとても心残りです。
彼に届かないことを知っていますが
最後にここに書かせてください。
いつでも帰ってきてね!!(ニコ)
いつも職場に来てくれていた
某大手メーカーの営業担当さんが
今月いっぱいで担当を変わる事になりました。
他社のひとであるにも関わらず、
同世代であるが故に接する機会が多かったり、
時には力を合わせたり、時には助けられたり、
某上司が発する理不尽な怒りを一緒にぶつけられたり、
そしてその苦労や苦痛をわかちあったりと、
文字通り苦楽を共にしてきた、戦友と書いて、ともと読む、
そんな感じの間柄でありました。
ですから、我々としては、
とても残念かつ不本意であり、引き止められるものなら
どんな手を使ってでも引き止めたいのですが。
しかし違う会社の事だから、
我々の力ではまったくどうにもならないので
グッとこらえて見送るしかなく、
しかしそれでもやっぱり釈然としないというか
うらやましいというか、ぶっちゃけ妬ましい気持ちが
押さえきれないメーヴェは心が狭いのかしらと
自問自答していたら。
この、人の入れ替わりがとても激しい職場で
もう1年半くらい一緒にお仕事してくれている、
雑貨担当の女性のパートさんが、彼に面と向かって、
「裏切り者。」
さ、さすが姐さん…一刀両断。
そばで聞きながら、心の中でよしよし、とほくそ笑んでいたら、
彼は怯むことなく、ちょっと苦笑いを見せて、
「この一週間、何回みんなに『ずるい』と言われたかわからない」
なるほど。
やっぱりみんな同じ様に思っていることが判明。
ま、当然といえば当然だよなあとしみじみ思っていると
彼はその言葉に続けて、
「メーヴェさんだけが『これでよかったのかも』と言ってくれただけで」
……えっ?
急に名前を出され、驚いて目を丸くするメーヴェさん。
いや私、そんなこと、 一 言 も 言 っ て な い よ ?
むしろ本当に うっわマジ汚いどんな手を使ったんだ とか
思ってるんですけど何をどう聞いたらそういう理解になるんですかと
疑問に思い、記憶の中から、それに近いセリフを探してみると、
そういえば、配置転換を告げられた時に「ずるいなぁ」と言った私に
彼が「しょうがないじゃん」とまるで不本意そうに言うもんだから
いやでも内心、よっしゃ!と思ってるんじゃないの、と思ったので
「でもちょっとホッとしてるでしょ?」とは言いました。
が、それはもちろん、本当は嬉しいくせに、と言う意味で言ったんだけど
何か解釈を間違えてるか、そうでなければ
誰かと間違ってるんじゃ?
うーん。
ていうかなんかあれだよね。
みんな、私の事を必要以上にいい人だと思ってるよね。
まあ一応、優柔不断で照れ屋なA型さんではあるけどね。
というわけで。
そんな誤解を解くこともできないまま、彼は最後の職務を終え、
所属の営業所へと帰っていきました。
彼にひとつ言い忘れてしまったことがあって、
それだけがとても心残りです。
彼に届かないことを知っていますが
最後にここに書かせてください。
いつでも帰ってきてね!!(ニコ)
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男気全開Part2
前回のあらすじ
朝、普段通りに出社しようとしたら何故か自転車の前輪がぺしゃんこで
空気を入れなおしてみても、どこかからもれてしまって、
まいったなこりゃ、他に通勤の足がないのにどーするよ!?
あっ近くのホームセンターで修理もやってるから持っていってみるかなーでも
朝寄っていったら間に合わないし、帰りは閉店に間に合うかわかんないけど
でも他に方法がないから、とりあえずその方向でいってみよう!!
てなわけで。
その日はもう夕方くらいから、
余分な仕事(今日じゃなくていいこと)は一切投げて(怠慢?)
1分1秒でも早く帰れるように、スタンバイ。
していた6時40分頃。
事情を知らない鬼メガネ(副店長)に
「メーヴェさん、これセールプライス(作ってください)(ニコ)」とか
頼まれてしまい、一瞬暴れそうになるのをグッと堪えながら、
(イケメンスマイル通じない)
負けないくらいの笑顔でさくさくっと、入力、印刷して、
鬼メガネ(別名:王子)の引き出しにぶん投げて、
ほぼ定時から締め作業をはじめ、めずらしく7時半前に退出。
会社の駐輪場で、再びスカスカになった前輪に、
備品の空気入れを使い、全力で空気を入れているところを
他のテナントの人に見られてしまったりして、
ちょっと恥ずかしい思いをしつつも、最寄のホームセンターへGO!!
そして、某ホームセンターに到着したのが、閉店20分前。
ひとまず駐輪場に自転車を止めて、自転車売場へ向かうメーヴェさん。
ところで、ここでひとつ疑問が。
うすうす気になってはいたのですが。
果たして、こんな閉店ラスト30分を切っているこの時間帯に、
修理なんか受け付けてくれるのだろうか…?
…しかし、とにかく、
行って見なければ始まらない(そして切羽詰っている)ので、
自転車売場にたどり着き、そして店員さんに修理の希望を申し出る。
と。
「今からだとお預かりして、明日のお昼頃のお渡しになりますが…」
やっぱりか!!
とはいえ、修理は絶対に必要なんだけど、
でもしかし明日の朝はどうやって出勤すれば…?
タクシーはこの前使ったばっかりだし、
いやでもしかし修理は絶対に…(以下略)
決断しかねているメーヴェを
見るに見かねた(顔が怖かったのかもしれない)店員さんが、
「ちなみにどんな修理ですか?」
「はぁ、実は前輪に空気が入らなくて…」
「………」
「………」
「とりあえず見ましょうか」
神 様 !!
メーヴェがいつになく目を輝かせると、
店員さんは、
「あの、本当は今から受けると怒られちゃうんで
絶対に会社には内緒にしてくださいね」
「わっかりました!!」
何でも言うこと聞きますよ! と心の中で念じながら、
急いで駐輪場に戻り、自転車を転がしながら店内にお持ち込みして
自転車売場にカムバック。
先ほどの係員さんに、愛車を預けて待つこと数分。
「タイヤの交換だと終わる気がしないんですけど、
チューブの交換でよければ、閉店までに何とかします」
仏 様 !!
「おおお、お願いします!」
タイヤよりチューブの交換の方がお値段が高いんだけど
もう直るんなら何でもいいです。
この際、もう1台、自転車を買ってもいいくらいです。
即お願いして、心の片隅でそっと
係員さんの身を案じたりしながら(あとで怒られないかどうか)
ひたすら待つ。
店内のスピーカーから「蛍の光」など流れ出して、
店内が閉店ムードでいっぱいになった頃、
ようやく、
「原因がわかりました!」
と言って、係員さんが見せてくれたものは、
金色に光る短い針のようなもの。
「画鋲のアタマが取れた針の部分だけなんですけど、
これがたまたま一個だけ見つかって。
もしかしたら他にも何個かささってるかもしれないから
結果的には交換しちゃって良かったかもしれないです」
そうかあ。
こんなもんが刺さっていたのか…無理させてすまんのう。
自転車への愛情? と、店員さんへの感謝で熱くなりながら、
ああもうとにかく、本当にありがとうございます。
よかったこれでまっすぐおうちに帰れるよう。
ありがとうございましたと何度もアタマを下げて、
半分くらい閉められてる門扉の間を通り抜けて、
こんな時間に店内から自転車持ってダッシュしてたら
やっぱりあのお兄さんバレて怒られちゃうんじゃないかしら
大丈夫かしらなどと心配などしつつも、
やっぱり男はハートだよね!
というわけで、
お店の名前は出せないのですが、その節はありがとうございました。
お兄さんの真心こもった男気溢れる対応には、とても感謝しております。
世の中捨てたもんじゃないな。
ちょっと元気になって家に帰って
母親にその話をしたら、店員さんの対応よりもむしろ、
「何故画鋲なんかが刺さっていたのか」という事の方に
気が向いてしまったらしく、
駐車場のチェーンを閉めてこいと言われ、
それからしばらくプチ説教されました。
(お前は人を信用し過ぎなんだ云々)
何となく気分が下がって、いつもの感じに戻りました。
さ、明日は早いから寝るか。
朝、普段通りに出社しようとしたら何故か自転車の前輪がぺしゃんこで
空気を入れなおしてみても、どこかからもれてしまって、
まいったなこりゃ、他に通勤の足がないのにどーするよ!?
あっ近くのホームセンターで修理もやってるから持っていってみるかなーでも
朝寄っていったら間に合わないし、帰りは閉店に間に合うかわかんないけど
でも他に方法がないから、とりあえずその方向でいってみよう!!
てなわけで。
その日はもう夕方くらいから、
余分な仕事(今日じゃなくていいこと)は一切投げて(怠慢?)
1分1秒でも早く帰れるように、スタンバイ。
していた6時40分頃。
事情を知らない鬼メガネ(副店長)に
「メーヴェさん、これセールプライス(作ってください)(ニコ)」とか
頼まれてしまい、一瞬暴れそうになるのをグッと堪えながら、
(イケメンスマイル通じない)
負けないくらいの笑顔でさくさくっと、入力、印刷して、
鬼メガネ(別名:王子)の引き出しにぶん投げて、
ほぼ定時から締め作業をはじめ、めずらしく7時半前に退出。
会社の駐輪場で、再びスカスカになった前輪に、
備品の空気入れを使い、全力で空気を入れているところを
他のテナントの人に見られてしまったりして、
ちょっと恥ずかしい思いをしつつも、最寄のホームセンターへGO!!
そして、某ホームセンターに到着したのが、閉店20分前。
ひとまず駐輪場に自転車を止めて、自転車売場へ向かうメーヴェさん。
ところで、ここでひとつ疑問が。
うすうす気になってはいたのですが。
果たして、こんな閉店ラスト30分を切っているこの時間帯に、
修理なんか受け付けてくれるのだろうか…?
…しかし、とにかく、
行って見なければ始まらない(そして切羽詰っている)ので、
自転車売場にたどり着き、そして店員さんに修理の希望を申し出る。
と。
「今からだとお預かりして、明日のお昼頃のお渡しになりますが…」
やっぱりか!!
とはいえ、修理は絶対に必要なんだけど、
でもしかし明日の朝はどうやって出勤すれば…?
タクシーはこの前使ったばっかりだし、
いやでもしかし修理は絶対に…(以下略)
決断しかねているメーヴェを
見るに見かねた(顔が怖かったのかもしれない)店員さんが、
「ちなみにどんな修理ですか?」
「はぁ、実は前輪に空気が入らなくて…」
「………」
「………」
「とりあえず見ましょうか」
神 様 !!
メーヴェがいつになく目を輝かせると、
店員さんは、
「あの、本当は今から受けると怒られちゃうんで
絶対に会社には内緒にしてくださいね」
「わっかりました!!」
何でも言うこと聞きますよ! と心の中で念じながら、
急いで駐輪場に戻り、自転車を転がしながら店内にお持ち込みして
自転車売場にカムバック。
先ほどの係員さんに、愛車を預けて待つこと数分。
「タイヤの交換だと終わる気がしないんですけど、
チューブの交換でよければ、閉店までに何とかします」
仏 様 !!
「おおお、お願いします!」
タイヤよりチューブの交換の方がお値段が高いんだけど
もう直るんなら何でもいいです。
この際、もう1台、自転車を買ってもいいくらいです。
即お願いして、心の片隅でそっと
係員さんの身を案じたりしながら(あとで怒られないかどうか)
ひたすら待つ。
店内のスピーカーから「蛍の光」など流れ出して、
店内が閉店ムードでいっぱいになった頃、
ようやく、
「原因がわかりました!」
と言って、係員さんが見せてくれたものは、
金色に光る短い針のようなもの。
「画鋲のアタマが取れた針の部分だけなんですけど、
これがたまたま一個だけ見つかって。
もしかしたら他にも何個かささってるかもしれないから
結果的には交換しちゃって良かったかもしれないです」
そうかあ。
こんなもんが刺さっていたのか…無理させてすまんのう。
自転車への愛情? と、店員さんへの感謝で熱くなりながら、
ああもうとにかく、本当にありがとうございます。
よかったこれでまっすぐおうちに帰れるよう。
ありがとうございましたと何度もアタマを下げて、
半分くらい閉められてる門扉の間を通り抜けて、
こんな時間に店内から自転車持ってダッシュしてたら
やっぱりあのお兄さんバレて怒られちゃうんじゃないかしら
大丈夫かしらなどと心配などしつつも、
やっぱり男はハートだよね!
というわけで、
お店の名前は出せないのですが、その節はありがとうございました。
お兄さんの真心こもった男気溢れる対応には、とても感謝しております。
世の中捨てたもんじゃないな。
ちょっと元気になって家に帰って
母親にその話をしたら、店員さんの対応よりもむしろ、
「何故画鋲なんかが刺さっていたのか」という事の方に
気が向いてしまったらしく、
駐車場のチェーンを閉めてこいと言われ、
それからしばらくプチ説教されました。
(お前は人を信用し過ぎなんだ云々)
何となく気分が下がって、いつもの感じに戻りました。
さ、明日は早いから寝るか。
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