よく知られるように、コロナの感染拡大がひどい状態になっている。
東京で2万を超えたとか、相変わらず大阪がひどいとか、救急搬送困難との話題も出ている。
僕の仕事に関しても、周りの人が感染していて、メールで連絡してくるものもいる状況になっている。こちらの方は、対応可能なので、これと言って問題も生じていない。まあ、これからでもあるが。
さて、そこで病院で働く友人からの話を紹介しようかと思う。これまでも彼から話を聞く機会があって、コロナ禍の病院の様子が知らされてきた。今回も病院が大変な状態ということで、SNSで連絡をとってきた。まあ、愚痴を言いたかったようである。
彼が勤務する病院もコロナ対応を行っている。発熱外来は電話予約に限定しているらしいが、この病院のキャパシティを超えているという。結局予約が埋まって、希望者を網羅できない。
入院は設定されているコロナの入院患者数の限界だそうだ。まあそれでも保健所や近隣病院から入院要請が来るらしい。そりゃそうだ。過去最大の感染者数なのだから。過去の流行期でさえ、限界だったのだから、当然といえば当然。
彼によれば、以前の感染状況との違いは、スタッフが発熱しているケースが多く、簡易的に検査結果が出るPCR検査での対応が増加していることだ。やはりコロナであるケースはあり、その累積で、病院の通常業務ができなくなりそうだと言う。彼が以前の流行期との違いだと言っていた。
ちなみに救急医療は止めているらしい。救急車は消防庁の救急の端末があるのだが、全て救急不可としているそうだ。だから、すでに救急搬送困難というのは社会全体のシステムとしては、困難状況であるが、この病院では完全に救急を行っていないという。普段救急の看護師もまた、入院病棟の業務に当たっているので、負担が減ったわけではない。
深夜帯でも医者は常駐してるが、救急ではなく、病棟対応に限定されているという。なんせ熱っぽいとなれば、PCR検査の指示をしなければならず、そもそも入院患者は病気であるのだから、熱発することは当たり前でもある。
とはいえ深夜帯でも、電話で診療希望があるらしい。特に発熱で。事情を説明し、翌日の発熱外来の電話予約を案内する。大抵事情を理解してくれる。
ところが、やっぱりクレームをいう人もいるらしく、彼曰く「心が削れる」と。腹痛他、ケガも見れないので、#7119のテレフォンサービスを案内するそうだ。それにしても、このサービス周知されていないだけではなく、電話すると、とにかく診療するように案内されるそうだ。で、救急を止めているにも関わらず、案内されることもあり、消防庁の救急端末が共有されているはずだが、機能していないという印象を持つという。コロナ禍ではなくとも、救急診療する必要がない場合でさえ、救急受診を案内される。で、看護師から不満があるらしい。
さて、コロナ禍で「医療従事者に感謝を」とPRされていたが、時間外でもなんでもやって来る患者や患者家族から、「対応が悪い」、ひどいときには「ムカつく」などとクレームはあるらしい。その話はここに詳しく書くのはやめておこう。こっちがこのクレームを聞いていただけで「心が削れる」思いだったので。