それぞれの選択

どうしても神様はまだＪＡＣＫの話をさせたくないらしい・・・

ムギは、あれ以来すっかり日常を取り戻し
何事もなかったように暮らしている・・・

でもやっぱり外に出たい・・おっかなびっくりベランダに出てみる・・・
こわくて、ホンの少しのパトロールで戻ってくるのが判っていても
相方はやっぱり心配して反対する。

とは、言いつつ暑くなってきて脱走防止でそこら中閉め切って暮らすわけにもいかない。
ウチには、扇風機１台と何本かのウチワしか涼をとる手段はないのだし・・・

実験してみた。アタシの好きにそこらじゅうあけておいた。
１日目は、少しの出たり入ったりを繰り返す。

そのうちやっぱり慣れてきて、少し足を伸ばすようになると
ミギャゥウウウウウウッ！と大乱闘の声がこだまして
しまらくすると、家の椅子の下にボロボロにうずくまっている・・・

ムギ・・欲張りはいけないんだよ。
どれもこれも欲しがっちゃズルイんだよ・・・。そんなの世の中にないんだよ・・・

そう言ってきかせると、少し哀しそうなカオをしてジッとアタシを見つめていたけど
それでもまたすぐ外に出て行ってしまう・・・

そう・・・・そんなことしてたら先は見えてるよね・・・・
ヤバイんだよ。太刀打ちできないんだよ。どんなに悔しい思いをしたって
おとなしくココに暮らしているのが１番なんだよ・・・ムギ・・・

そりゃアンタの人生だよ。自分でスキにすればいいんだけどさ・・・

また・・相方ともめるんだろうな・・・・。
やっぱ柵作ったほうがいいんだよね・・・・
網買いに行こう・・・・

またもや

ジャックスパロウの話ができないじゃないの！


ヒデ・・・知ってるよ・・・

どこにも居場所がなかったんでしょ・・・・

ないのよ・・・そんなもんは・・・探したって・・・

アンタ、ムギ並よ・・・

いつか自分で満足のできるものこしらえられるといいね。がんばりな
今日はヒデのために勝ちＴ着よう・・・