家の中の1番陽のさす場所、しかもストーブの前
テーブルの足を背もたれにして床に座って
出来立て熱々のパンとココアを飲みながらねえちゃんが貸してくれた本を読んだ
「西の魔女が死んだ」
ねえちゃんは、常々ハリーポッターくらい書きなさい!
と言っているので
催促だと思う
書けたらいいねえ~そしたらふぐでもなんでもご馳走してあげるよぉ~
なんてニヤニヤしながらするする読んでいたんだけれど
フッと気配を感じて目を向けると
椅子でまどろんでいるリキがアタシを眺めてる
ニコ
ってアタシもリキを眺めて
また本に目を戻す
しばらくしてふっと見るとまた、リキがアタシを眺めてる
思い出したんだ・・・
アタシが子供のころお母さんはとっても忙しくて
毎日一瞬見かける程度しか接点がなかった
でも唯一大晦日の夜だけは、
いつもたたない台所に立っておせちを作る慣わしだった
アタシも夜更かししてよかったから
テレビを見るふりしてずっとお母さんの後姿を眺めてたこと
忙しそうにずっと後ろ姿だけなんだけどそれでよかった
それで充分うれしかった
リキ・・・もっとたくさんそばに居てあげる

テーブルの足を背もたれにして床に座って
出来立て熱々のパンとココアを飲みながらねえちゃんが貸してくれた本を読んだ
「西の魔女が死んだ」
ねえちゃんは、常々ハリーポッターくらい書きなさい!


催促だと思う

なんてニヤニヤしながらするする読んでいたんだけれど
フッと気配を感じて目を向けると
椅子でまどろんでいるリキがアタシを眺めてる

ニコ

また本に目を戻す
しばらくしてふっと見るとまた、リキがアタシを眺めてる
思い出したんだ・・・
アタシが子供のころお母さんはとっても忙しくて
毎日一瞬見かける程度しか接点がなかった
でも唯一大晦日の夜だけは、
いつもたたない台所に立っておせちを作る慣わしだった
アタシも夜更かししてよかったから
テレビを見るふりしてずっとお母さんの後姿を眺めてたこと
忙しそうにずっと後ろ姿だけなんだけどそれでよかった

それで充分うれしかった
リキ・・・もっとたくさんそばに居てあげる


