ネコガラ

父親の介護も母親の介護もせずに両方とも死んじまってから
戻ってきたひとでなしのアタシはせめてムギの傍に居ようと思う

ただただよたよたあちこちぶつかりながら徘徊してる傍について
見守っているだけなのに
すっかり骨と皮になってしまった体を撫ぜてやってるだけなのに
何故かこちらのココロが洗われて感謝の気持ちに満たされる

多分ムギがアタシを気遣っているから・・・

その点こちらは、なんの気遣いもない・・・

そしてこちらは、使わなくてイイ気を使いまくって生きている
いろんなネコガラである・・・