用事のついでに久しぶりに服屋をのぞいた。
老人は山ほど服を持っている
それは、長年生きてきてずっとためこんでいるからであって
あの時似合っていてもあの時から何年も経過して
あの時のアタシではないのであるから
似合わなくて当然である。くたびれ感が倍増する
ま、何百年も生きてきて、
あっちもこっちもヨレヨレのシワシワで
そりゃぁ使い込んできたもの
ハリも光沢もなくみすぼらしいのは、仕方がない
使い込んでかけがえのないいぶし銀のような重厚な味わいは
そこらの若造なぞへのカッパであるが
その域に達するわけもなく・・・
だから!せめて新しいシャツでも購入するか?!と
服屋を見たんだよ!(-_-)
なんだかかわいらしい白のブラウス
夏らしいけど、通年着られそう
流行りのシルエットを隠すような
ブワッとしたギャザーが沢山入った腰丈まである
綿の白のブラウス。カジュアルでもちょっとお出かけでも
パンツにもスカートにも1枚あったら重宝するわ
値段も手ごろだし 買いましょう
レジにスタスタ進むと
店員が試着されました?と優しく聞く
こんなん試着して良いの?とココロの中で思いつつ
イエ・・
返品出来ないので試着された方がいいですよ。と
イマドキの黒髪ショートに大きめのロイドメガネをかけた店員がいう
じゃ、とその場で羽織らせてもらい
大きい鏡があちらです。そちらに向かうと・・
その白いブラウスは、非常に薄く沢山のギャザーが入っているのにも関わらず
中のTシャツの色が結構見える
それに、クビと肩回りのギャザーも体がこんもり見える
アタシは、すっかりシュウマイと化しているではないか!!!
シュウマイ・・・大振りのシュウマイ・・シュウマイだよ!シュウマイ!
おしゃれさんな自分を期待して鏡の前に立った結果が
シュウマイな自分と対面した気持!わかるますか?!
はぁあああああ!ムリ!ヤバし!(´;ω;`)ウゥゥ!
速攻脱いで、すみません!止めます!
店員さんは、そのきっぱりの決断の早さにびっくりしてたけど
快く応じてくれた。
ありがとう!試着進めてくれてありがとう!
大感謝して店員さんに沢山お礼して
服屋を後にした。
お金を出して商品と希望と幸せを抱き家路につき
シュウマイな自分に涙することを免れたのである!
あぁああああ!この上もない感動!
なんというステキな日だろう と随分前にドームで買った水色のポールのTシャツで
感激のスキップしいしい家路についたのであった
なんというすばらしい日