FB、ツイッターで多くのご意見を頂きました。ありがとうございました。もう少し、私が提起した問題を整理したいと思います。
田中均氏の北朝鮮外交について様々なご意見を頂いています。ただ、私が提起したいのはそのことではありません。おそらく、安倍総理には北朝鮮外交について田中氏に対する特別な感情があるのだと思います。
それでも、最高権力者が持つ強大な権力を考えたときに、あのような発信は自制すべきであったと私は考えます。
「私はあなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」とは、ヴォルテール(仏の哲学者であり、啓蒙主義を代表する人物)の言葉です。表現の自由というのは、そうして守っていかなければならないくらい尊いものです。
かつての自民党には、権力の恐ろしさを知っている実力者が数多くいました。歴代総理は、厳しい批判に耐えてきました。政策に対する評価とは別に、そこが自民党のすごさだったと思います。私が見てきた中では、小泉総理があらゆる批判に耐えて政権を運営していた記憶が鮮明です。
今の自民党には安倍総理の発信を諌める人すら居そうもありません。そのことも心配です。
※本稿は「最高権力者のあり方」の続編として投稿しております。「最高権力者のあり方」については下記URLをご参照下さい。