明日、久々に「新報道2001」に出演します。訪中もあって、しばらくテレビ出演を控えて来たのですが、ビデオ流出問題を受けて、ここは政治家として発言せねばと考えました。
政治の統治を離れた一官僚によるこの種の行動を認めることはできません。しかも、海上保安庁は実力部隊だけに、保安官には政治の統治の下での行動が強く求められます。このことは、ビデオの公開の是非とは、全く別問題と捉えなければなりません。
海上保安官の情報流出の一報を受けて、最初に私の頭に浮かんだのが515事件でした。首相暗殺を行った海軍将校に対して国民の同情が集まり、彼らは死刑を免れました。それが、226事件、無謀な戦いにつながったのは歴史の重い教訓です。昨日、佐藤優氏が朝日新聞で全く同じことを指摘していていました。この危機感を政治、そして社会が共有できるかが、極めて重要です。
ここでは、動機の善悪を評価の対象にすべきではありません。動機が「善」であっても「愛国」であっても、やってはならない行動があるのです。
「義憤にかられて」とか、「やむにやまれず」という同情が国民の中からでてくることは、仕方がないのかも知れません。しかし、政治家が彼を「愛国者」「英雄」などと持ち上げることは、断じてあってはなりません。それは危険な考えであることを国民に伝え、説得するのが政治家の役割です。
厳しい論戦になりそうですが、明日は政治家として戦ってきます。
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