本物の?フランスアンティーク家具と調度品に埋まった家。
大きな角の鹿の剥製等があちこちにある。この下の写真は、倉庫の中。アンティークの店をしていた時のものらしい。
これらを見ると「狩猟民族」と私達「農耕民族」の感覚の違いだと思ってしまう。
しかしフランスは実際は大農業国だから、「狩猟民族」とは言えないらしい。
とにかく飾ってある鹿だって奈良の鹿のような小さいのではなく、とても大きな顔をしている。角だって相当大きい。
こりゃ馬のような鹿だったと想像してしまい、圧倒される。
私はメールする相手は、夫婦どちらかのことがほとんどなのだが、この夫婦については
ご主人の方とメール交換を続けてきたので、ご主人に会えてほっとした。
ナタリーとは渡仏が決まってから待ち合わせなどでメールのやり取りをしていた。
この夫婦、今回分かったのだが、奥さん主導?で、フィリップはいかにもお坊ちゃん風で優しくて人がいい感じ。ナタリーのほうが年上にも見える。
ご主人はIT関係の仕事をしているとかで、在宅勤務と通勤のときがあるという。
家の中を案内してくれ、私に使わせてくれる部屋を見せてくれた。
素敵な部屋で、娘さんが使っていたというロマンチックな雰囲気でもある。アンティーク好きな人はたまらないだろう。
その間にナタリーはさっさと夕食の準備をしてくれ、やがてテーブルに着いた。
そのころには、暖炉には火が入り、この家の雰囲気にぴったりで、気分も上がる。
まずはロゼのシャンパン(厳密に言うとスパークリングだが、Vouvrayというロワール地方のものでなかなかいい)で、アペリティフ。(ここまではソファ)
今ではよくわかっているので、ここではほんの少しだけつまむことを覚えた。
この後テーブルでフルコース?が待っているからだ。
貝柱(サンジャック、という)のサラダの前菜、メインは魚だった。
デザートは確かフィリップが作ったと言っていたと思う。チョコレートムースである。
もちろん、最後はチーズも出てくる。
そして、お茶。ハーブティーのことが多い。睡眠や消化のためのものもある。
こんな料理はどこの家庭も特別な時か、来客があるときで、普段は簡単に済ませるらしい。
毎日こんな料理を食べているわけではない。だからスマートな人が多いのである。
もしそうでなかったら、フランス人は全員アメリカ人のような体型になってしまう。
しかし、年配の人はエスカレーターのように、昼も夜もワインを飲み、毎日スープ、サラダ、メイン、デザート、チーズのような人もいる。