1年ぶりにマルチーヌに再会。
こんなに短いスパンで会うのは初めてだ。お世話をかけすぎるので、いつも二年に一回くらい連絡をとることにしていた。
今回は一泊だが、喜んでくれた。
マルチーヌのアパルトマンは立地がいい。市役所前、ランビュトー(徒歩1分)、シャトレと三つのメトロの駅に近いし、ルーブルやノートル・ダムなど、徒歩圏で行ける観光スポットも多い。
しかし、1人暮らしなので彼女は狭いのを気にしている。彼女の寝室を私に開けてくれ、彼女はリビングのソファーベッドで寝る。
それだけではなく、彼女の家は洗濯機がないのだ。なぜなら郊外に妹さんが住む家があり、退職後は半分はそこにいるので、洗濯物はシーツも含め持っていくというのをこの時知った。それなのに2018年には数泊させてくれた。
まずは少し散歩ということで、レアールという昔の市場の後まで、散策に行き、彼女が最近気に入っていてるという中東あたりのソフトクリームだと思うが、それをごちそうになった。乳脂肪が入っていないような軽いアイスクリームで、オレンジフラワーという香りのアイスクリームだった。トッピングはピスタチオ。
夕食のデザートのためのケーキ屋さんにも行った。彼女の家から歩いてすぐのところにあるHUREという有名なケーキ屋さんらしい。古いチョコレート屋さんなどもあり、小さなスーパーも目の前にあり、本当に便利なところなのは2018年の滞在で確認済みだ。
夕刻、ミッシェル夫妻がやってきた。
本来なら彼らのところに泊めてもらうところだが、この時は 奥さんのJクロードのお母さんの体調が悪く行ったり来たりしているので、「残念ながら来てもらえない」とミッシェルさんから連絡があった。
それでもこうやって会いに来てくれるだけで、ありがたかった。
お土産のシャンパンをミッシェルさんがあけ、ついでくれた。こういうのは男性がすることらしい。
ミッシェル夫妻はシャンパンは好きだが、ワインを一切飲まない。
ミッシェルさん宅に泊まっていた時、マルチーヌが赤ワインをお土産に持ってきたとこがあったが、「ワインは好きじゃないし、のまないんだよ」と言ったのにびっくりした。
マルチーヌも負けじと「シャンパンは私も好きだけど、それはお祝いとかのムード。味はワインのほうがいいわ」
日本ならこんなはっきり言うことはないので、驚いたが、そこはフランス。
そういうことで関係が悪くなることはない。
デザートの後の強いお酒(ラムだったような気がする)も彼らは味見をしていた。なんでも食後酒の強いお酒は消化を促すのだそうだ。
美味しい料理をいただきながら、シャンパンカーブに閉じ込められた話など、お土産話に講じている間にもう時間。
ミッシェル夫妻がエレベーターに乗るのを見送った。
パリで、ミッシェル夫妻とマルチーヌとの最後の食事だとはこの時は思いもしなかったが、このあとミッシェル夫妻のニースへの引っ越しが決まったので、エレベーターに乗る二人の写真に、なんとも言えない気持ちになる。