春のそよ風夏の雨

嬉しいひととき。好きなこといろいろ書いています。

土井敏邦「ガザからの報告──現地で何が起きているのか (岩波ブックレット 1096) 」

2024年08月28日 | 
土井敏邦「ガザからの報告──現地で何が起きているのか (岩波ブックレット 1096) 」

日本のメディアからの情報は、イスラエル側からのものばかり。
SNSでは、現地の様子を伝えてくれる人もいるけれど、まとまった状態で現状を
知りたいなと思っていました。

久しぶりに大型書店に行く機会があって見つけたのがこの本です。
先月刊行されたようです。

一連のガザ攻撃が起こってから、
この本の著者による「ガザの悲劇は終わっていない (岩波ブックレット 762)」を
ざっとですが読んでいました。2009年7月刊行の本です。

同じ著者の本ならということで手に取りました。
著者は34年間パレスチナを取材し続けているジャーナリスト。
ガザの様子が知りたいと思っていた時に、ガザに住む旧知のジャーナリストと繋がる
ことができ、メッセンジャーで彼が書いてきた毎日の様子や、彼がインタビューした人々の声、
彼が思う今と今後についてなどが中心に書かれています。
これについては、個人が書いたものであり、裏付けが取れるものではないという断り書きも
描かれています。

ただ、日常生活は数行日記のように書かれていて、毎日の変化が感じられますし、
家族の心や体の状態、食料をはじめとした物の値段などがリアルに伝わってきます。
政治に対する民衆の考えや、この攻撃が人々に与えた影響などについては、ジャーナリスト
らしい知識、情報、分析を感じました。
その後で、著者自身の取材からみた現状についてなどが書かれています。

報告者の不安や悲しみなどの感情は感じますが、それでも感情に流されて書いた物ではなく、
ジャーナリストらしい報告になっていると思います。

どんな状況なんだろうと、関心を持っている方にはぜひ読んでいただきたいし、
それほどではなくても、同じ時代を共に生きる人達の状況を機会があれば知って欲しいなと
思います。

本当に、これは、今の話なんですよね。
自分の生きているこの時代のこととして、しっかりと知って行きたいと思いますし、
穏やかに生活することを望んでいるだけの方が望みを叶えられるように何かできることが
あればしたいなと思います。
中東諸国や欧米が参加したら、日本にもさらに影響が出ることでもありますしね。
本当に、遠いところの話ではないなと思います。
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ほしおさなえ「琴子は着物の夢を見る」

2024年08月27日 | 
ほしおさなえ「琴子は着物の夢を見る」

最近完結した「菓子屋横丁月光荘」シリーズでは、
家の声が聞こえる青年が主人公でしたが、
この作品では、タイトルの通りに着物の記憶を夢に見る女性が主人公です。

これもシリーズもの?新シリーズとは書かれていないのでこの作品だけかな。

着物のリユース店で、着物の査定を行う仕事をしている琴子は、
出張買取先で椿柄の銘仙を見て、着物の思いのようなものを感じた・・・。

遊び心に満ちた様々な柄の普段着。大正から戦後にかけて50年くらいの間
人気があった着物だそうです。

とても切ない作品でした。

写真を探してみました。秩父銘仙
色鮮やかできれいですね。ここにも椿の着物の写真があるけれど、
作品中の着物もこんな柄だったのかな。




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「ロード・オブ・ザ・リング」(映画)

2024年08月26日 | 映画
「ロード・オブ・ザ・リング」

トールキンの小説を元にした作品。
全てを支配できる指輪・・・ホビット族の一人が手に入れて、
しばらくの間は落ち着いていたが、指輪を探すものたちが動き出して、
指輪はホビット族の青年フロドに任されることになった・・・。

だいぶん前に見たことがあります。
その時は、お金をかけた映像って感じがすごく強いなぁ・・・。
この作品なら、もう少し素朴というか、人間味が強い方がいいのではないか
と思ったのを覚えています。

今見ると、その時は強すぎると思ったCGはそれほど気にならないかもとなりましたが、
やっぱり、そちらに力を入れて感情だったりそういうのはちょっと弱いなと思って
しまいました。

二部目も近いうちにと思いますが、
映像は美しいのですけれども、長い作品ですしね。
ちょっと先になってしまいそうな気もします。


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「点子ちゃんとアントン」(映画)

2024年08月22日 | 映画
「点子ちゃんとアントン」1999年製作

かなり現代風(今よりは古い時代と感じるので製作時頃?)にアレンジされています。
原作が好きなので、2人ともこんな子ではないのになと思うところもあります。
(特にアントン)

別物だと思えば、子供向けの部分だけではなく、大人を意識して作られたと思う部分も
ありますし、楽しめる作品でした。

そして、結構ドイツ語が分かりやすくて、ドイツ語で映画を楽しみたいという人には
向いてそうだなと思いました。
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「ドクター・ハウス シーズン1」(ドラマ)

2024年08月21日 | ドラマ
「ドクター・ハウス シーズン1」

こちらも医療ドラマです。今まで見たことがある医療ドラマの中では一番
好きかもしれないなと思うドラマです。
面白くてどんどん見たくなります。

病気を診断する科の医者たちを描いたドラマです。
友情あり、成長もあり、恋愛要素もありなのですが、一番描かれているのは
病気を診断する謎解きのような部分。

患者の症状や検査値だけではなくて、生活環境を探ったりもして診断していく
様子は、謎解きやミステリのような雰囲気もあります。

題名にもなっているハウス先生は、一緒に仕事をするのに楽なタイプの人ではないなと
思うのですが、大変でも一緒に仕事をしたくなるような魅力も感じます。
そしてもちろん難病に罹ったら診てもらいたい先生です。


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「イルマーレ」(映画・US版)

2024年08月19日 | 映画
「イルマーレ」

韓国の作品のリメイク版だそうですが、韓国の作品は見ていません。
「Lake House」が原題で、「湖畔の家」となるのでしょうか?

湖畔の家に住むことになった男性の元に手紙が届いた。
以前、その家に住んでいたという女性からなのだけど、何かがおかしくて・・・。

ファンタジックなラブストーリーです。
ん?と思うところもあるのですが、キャストの雰囲気がいいので、それほど気にならず
見ることができました。

そして、映画の中で流れているポール・マッカートニーの「This Never Happened Before
がとても素敵です。

韓国版もいつか観てみたいなと思ってます。
Amazonプライム有料かHuluなら配信で見られるみたいですね。
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「サイダーハウス・ルール」(映画)

2024年08月18日 | 映画
「サイダーハウス・ルール」

第二次世界大戦頃のアメリカが舞台。
孤児院で育ったホーマーは、孤児院の所有者ラーチ医師の手伝いをしていた。
ラーマー医師はホーマーを実の子のようにかわいがり、ずっと手元に置いて
あとを継がせようと考えていた。

ラーマー医師は、出鱈目な中絶行為で体を壊したりする女性が多いので、
そういう女性を減らすためにということもあって、不法ではあるがきちんと
した方法で中絶を行っていた。
ホーマーは孤児院以外には何も知らず、外に出て行きたいと願っていて、
ある日、中絶をしに来た夫婦に頼んで、孤児院を飛び出した・・・。

家族、自由、愛情、環境・・・。
かなりエグい事も含めて幅広い内容が描かれていて見応えがある映画でした。

この映画を見て、産婦人科医を主人公にした曽野綾子さんの小説「神の汚れた手」を
思い出しました。ラーマー医師と少し重なるところがあるなと。
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「シリアの花嫁」

2024年08月18日 | 映画
「シリアの花嫁」

イスラエルによって不法に占領下に置かれたシリアのゴラン高原。
そこに住む人々は「無国籍」となってしまった。

そんな「無国籍」な娘が、シリアに嫁ぐことになった。
夫婦になる2人は会ったこともないけれど、
シリアに渡ってしまったら、もうゴラン高原の家族とは会えなくなってしまう。

家族との別れを悲しみつつ、国境を渡ろうとした花嫁。
イスラエルの印を押して、シリアの手続きに行くと、
シリア人が、シリアに行くのに、なぜイスラエルの印があるんだ。
通すわけにはいかないと言われてしまう・・・。

なんとか、国境を越えられるようにとするイスラエル側と、頑なに拒否する
シリア側という描き方だなと思ったら、監督はイスラエル人で、
フランス・ドイツ・イスラエル合作だそう。

あえて言えば、女性の強さというか、やり遂げようとする意思のようなものを描いた
作品なのかなとは思うのだけど・・・。
かなりシリアを悪く描いているし(そもそもイスラエルが不法占領したことで起こった
状態であるのに)ちょっとなと思う部分も多かったかなと思います。

花嫁のお姉さんを演じているヒアム・アッバスさんという方が綺麗だなと思ったら、
この方が主役扱いのところもあって、一番有名な女優さんなのかな。
イスラエル出身のパレスチナ人の方で、紛争から逃れてイギリス、フランスと移って
来られた方なのですね。
「猫が行方不明」でデビューされたの?この作品は観ているのでちょっと親しみが。
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「グレイズ・アナトミー シーズン1」

2024年08月18日 | ドラマ
「グレイズ・アナトミー シーズン1」

医療ドラマ好きなんですよね。

この作品は、研修医たちの成長、友情、恋愛・・・などを描いた作品です。
研修医たちということで、若さからの楽しい雰囲気もあるのですが、
ちょっとドロドロ要素もありそうな恋愛部分がやや多めかなぁ・・・。
もう少しライバル関係&友情ものの要素が多い方が好きだったかも?

でも、評判も良いようだし、シーズン3まで持っているので、今後に期待して
います。
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「永遠のモータウン」

2024年08月13日 | 映画
「永遠のモータウン」

もう一つモータウン関係の映画を。

どうしても歌手に注目は集まるのですが、この映画で取り上げられているのは、
モータウンの音楽を支えた楽器を演奏するミュージシャンたち。
The Funk Brothersと呼ばれる彼らについてのドキュメンタリー映画です。

The Funk Brothersのメンバーだった方々や関連のあった方々が出ています。

ベースのJAMES JAMERSONという方と、
リーダーだったEarl Van Dykeという方はよく名前が出てきたので、
覚えました。

Youtubeでも、James Jamersonのベースが聴けました。

Ain't No Mountain High Enough」が最後に流れていましたが、
すごくいい曲ですよね。

Little Glee Monster(5人の時)が歌っていたのも好きなんですよね。こちら
50年以上経っても、全く古びてないしかっこいい。

たくさん素敵な曲が聞けて楽しかったです。
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