春のそよ風夏の雨

嬉しいひととき。好きなこといろいろ書いています。

Amanda Craig「The Other Side of You」

2024年07月31日 | 英語
Amanda Craig「The Other Side of You」

Quick Readsという、読書が苦手な人のための本をというプロジェクトの一冊。

具体的には、有名作家による安価で、文字が大きくて、易しめの文章、
それほど長くない(8歳くらいの児童書程度)の作品からなるプロジェクトです。

盗みや暴力が当たり前の荒れた地区に住む少年が主人公。
おばさんが殺されて、自分もこのままでは殺されるとなんとか逃げ出してきた。
見つけたのは、放置されたままの温室。
植物に囲まれた中で、1人暮らし始めた・・・。

「美女と野獣」をモチーフにした、ちょっとおとぎ話の雰囲気もあるお話です。
大人向けというよりは、中学生くらいのティーン向けかな。
(主人公が10代半ばくらいなので。)

大きい字で読みやすくて、気持ちよく読めました。
ちょっと安易な感じもあるけれど、いいお話でした。
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「幸せのレシピ」

2024年07月30日 | 映画
「幸せのレシピ」

「マーサの幸せレシピ」のリメイク作品です。

主人公は、きちんとした手順や秩序を大切にするシェフのマーサ。
姉が姪と一緒に家に来るはずだったのに・・・。

あぁ、ハリウッド映画だなと思いました。

主人公の性格は近いのだけど、キャサリン・ゼタ=ジョーンズはちょっときつい雰囲気が強く
感じるかも。ちょっと怖い感じがします。

そして、それ以外の登場人物は、ドイツのオリジナルよりもかなり明るいキャラで、
繊細な感情は伝わって来にくいかな。

こちらの方が、オリジナルより楽しい雰囲気だし、よりファミリー向けな雰囲気があるかもしれません。

ドイツのオリジナル版の方が好きでしたが、どっちが好きかは人によって分かれそうです。
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「マーサの幸せレシピ」

2024年07月30日 | 映画
「マーサの幸せレシピ」

こちらも、ドイツ語多視聴にいいかなと選んだ作品です。

主人公は、きちんとした手順や秩序を大切にするシェフのマーサ。
姉が姪と一緒に家に来るはずだったのに・・・。

真面目で堅苦しいタイプの主人公ということもあり、どちらかというと
静かな空気を感じる映画です。でも、感情がとても伝わってきます。

人の感情って簡単ではないけれど、ゆっくりと動いていくものはあるんだなと
思えるような作品でした。

登場人物もすごくあっていて、いい映画だなと思います。

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「幸せの恋愛レッスン」

2024年07月28日 | 映画
「幸せの恋愛レッスン」

ドイツ語多視聴用に選んだ映画。
40代の男性のダンス教師が主人公。
同僚や生徒との恋愛沙汰からクビになり、
家賃を滞納していたので、家からも追い出された。

なんとか仕事をと探して見つけたのは女性のダンス教師の募集。
女装して、なんとか雇われることになったが・・・。

うーん、出てくる男性で好きになれる人がいないかも。
女性は素敵だなと思う人が数人いました。
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エリック=エマニュエル・シュミット「そこにモーツァルトがいたから」

2024年07月28日 | 
エリック=エマニュエル・シュミット「そこにモーツァルトがいたから」

15歳の時、死にたいと思っていた。
そんな時に、モーツァルトの音楽を聴いて・・・。

人生のいろいろな時(特に辛い時)に、聞こえてきたモーツァルトの音楽は
手紙のようで、そんなモーツァルトに著者は言葉で手紙を書く。

音楽はCDにして、音楽と言葉による手紙を集めたのがこの本。

モーツァルトとは限らないけれど、人生のいろんなところで音楽に出会って、
その音楽によって慰められたり元気付けられたり、一歩進めるような気持ちになったり
したことがある人はたくさんいるのではないかなと思う。
自分もそんな1人としてすごく伝わってきて、良かったです。

モーツァルトは、クラシックの作曲家の中で一番大好きでもあります。
だから読んでいる間は、音楽を流してなくてもモーツァルトの音楽が聞こえてくるようで、
そんなところも良かったな。
特に「魔笛」はオペラを見に行ったので、その舞台を思い出しました。
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キム・ホヨン「不便なコンビニ」

2024年07月23日 | 
キム・ホヨン「不便なコンビニ」

70代の女性が、大事なものを入れたポーチを無くしてしまった。
どうしようと思っていたら、電話がかかってきた。
電話の相手は・・・。

70代の女性がオーナーのコンビニに勤めている人、やってくるお客さんにまつわる
連作短編集です。

それこそ、少し前に「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」のことを書いたとき、

「日本でも食堂だったり、本屋だったりを舞台にした「心温まる作品」「癒しの物語」が
たくさん出ていると思うのだけど、この本もそんな一冊のように思う。

ただ、こういう物語は一人一人にスポットが当てられる連作短編のような形が多い」

と書いた連作短編の一冊ですね。

短編としてのお話だけでなく、全体で謎解きの要素もありました。

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」より、こちらの方が上手いと思うのだけど、
好きなのは「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」ですね。
でも、こちらの本の方が好きという方も多いと思います。
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ほしおさなえ「祓い師笹目とウツログサ」

2024年07月22日 | 
ほしおさなえ「祓い師笹目とウツログサ」

植物の妖怪のようなウツログサ。
人に取りつくこともある・・・。

ウツログサを祓う男笹目と、ウツログサにとりつかれたり、ウツログサが見えたりする人の
連作短編集。

ほしおさなえさんの本は、かなり読んでいると思うのだけど、その中でも一番暗いというか、
とてつもない孤独を感じるような作品。
ちょっと戸惑うくらいでした。

悪い作品ではないのだけど、うーん、こっちにいってしまうのか・・・という気持ちに。
特に最後の作品は、ちょっと・・・。
予想外だったからと言えば、それはあるんだけど。
続編が出ても、この作品はこの一冊でいいかなと思ってしまいました。
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「キルトに綴る愛」(映画)

2024年07月20日 | 映画
「キルトに綴る愛」(映画)

26歳、修士論文を執筆中の女性が主人公。

恋人と婚約したけれど、本当にこの人でいいの?
1人の人に縛られる必要はないのでは?

彼女を取り巻く大人の女性たちが、自分たちの愛、葛藤、苦しみや喜びなどそれぞれの人生を
語っていく。

彼女は色々と心揺れるが、最後に選んだのは・・・。

主人公は、むしろ印象が薄いくらい、周りの女性たちのそれぞれの愛の形が印象的でした。
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Martin Baltscheit「Die Geschichte vom Fuchs, der den Verstand verlor」

2024年07月20日 | ドイツ語
Martin Baltscheit「Die Geschichte vom Fuchs, der den Verstand verlor」

Martin Baltscheitは楽しい絵本が多いのですが、
この絵本ではキツネを主人公に老いを描いています。
ユーモアはあるのですが、ちょっと切ない気持ちにも。

この本、ちょっと難しくて読みにくいなと思っていたのですが、
今回はすんなりと読むことができました。嬉しい。




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ファン・ボルム「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

2024年07月20日 | 
ファン・ボルム「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

ソウルにある本屋の店主、店員、常連客・・・などの物語。

日本でも食堂だったり、本屋だったりを舞台にした「心温まる作品」「癒しの物語」が
たくさん出ていると思うのだけど、この本もそんな一冊のように思う。

ただ、こういう物語は一人一人にスポットが当てられる連作短編のような形が多いのだけど、
この本は短い章たくさんあって、あの人の、この人のとあちこちに散らばっているようで、
ある意味、洗練されていない感じが、小説家の本っぽくないなぁと思ったら、
実際に、エッセイを数冊書いている方の初めての小説だそう。なんだか納得。

よくあるような本のように書いたのだけど、なんだか心地いいなと思う本で、
なんでかなと思ったら、徹底的に押し付ける感じがなくって、まぁ、いいんじゃないって
雰囲気があるというか。

休むのもいいし、何かをやってみるのもいい、誰かのために生きなくていいし、
自分に合わないんだったら離れてもいい。

この本は、洗練されている感じではないと書いたけれど、そんなところまでも、
それでいいって感じがして、魅力の一つなのかもしれないなと思ったりも。

〜しなさいでもなく、〜してはいけないでもなく、ゆるっとした感じがして、
自分の中のどこかの風通し良くなるような気持ちになりました。

この本は、いつか原書にチャレンジしてみたい。
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