心臓病(心筋梗塞・狭心症など)の予防のための食事とは | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp)
心臓病とは
心臓病にはさまざまなものがありますが、心筋梗塞や狭心症はその代表的な病気です。厚生労働省の人口動態統計によると心疾患は日本における死因の第2位(平成28年)を占めています1)。
これらは自覚症状がないまま進行し、ある日突然発作に襲われて死に至ることもあります。主な原因は動脈硬化をはじめ、内臓脂肪の蓄積による肥満によって高血圧や高血糖状態も関係します。
また、戦後大幅に増加した食の欧米化による脂肪の過剰摂取、運動不足、ストレスも原因です。
心臓病の原因
心臓病の原因は動脈硬化をはじめ、高血圧や高血糖状態が長期間続くことで、動脈の血管壁にプラークというコレステロールなどの物質が沈着し、粥状硬化(じゅくじょうこうか)※1の原因になります。
また、高血圧状態は血管の弾力性を失い、弱めてしまいます。高血圧だと動脈硬化になりやすく、動脈硬化だと高血圧にもなりやすくなります。さらに血糖値が高い状態が続くと、血管を傷つき、動脈硬化が促進されます。
- ※1粥状硬化(じゅくじょうこうか):
- 粥状硬化(じゅくじょう こうか)とは、動脈の血管壁にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が入り込んでしまうために、お粥のようなドロドロとした固まりである「粥腫(じゅくしゅ)」が発生してしまう動脈硬化のこと。
心臓病予防のための食事とは
心臓病予防のための食事は、エネルギー、蛋白質、脂質、糖質(炭水化物)、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を適正量摂取するとともに、バランスよく摂取することが必要です。さらに食物繊維、ポリフェノール、植物ステロール※2など非栄養素食物成分の摂取についても配慮することが必要です2)。
特にポリフェノールが多く含まれる食品は、リンゴやブドウ、ベリー類、タマネギ、セロリ、ナス、大豆、クルミ、ピーナッツなどです。 また、コーヒーや緑茶、ココアなどの飲料にも、ポリフェノールは豊富に含まれます。