自然農あさゆふ通信

谷沿いの小さな集落に移り住んで14年。
山と川に囲まれた田畑や自給生活の様子など、自然農のある暮らしを綴ります。

手前味噌のカビを最小限にするシンプルな常温保存方法

2021年12月15日 | 自然農のある暮らし

3月に仕込んだ手前味噌を、12月に入って開封しました。

重石を外した時の様子は、こんな感じです!

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表面にカビがついています。

いろんな微生物が生きているんですね。

 

押し蓋とラップを外すと、こんな感じです。

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まだ熟成が浅い感じですね。

 

使う分を小さい容器に取り分けました。

 

味噌作りをはじめた当初は、開封時のカビに衝撃を受け、

カビが出ない方法は無いかと、あれこれ試しました。

塩や、さらしや、笹や、酒粕……いろんなもので蓋をしてみましたが、

全くカビが出ないということはありません。

 

表面のカビを取り除けば中は無事なのですが、

私は開封後も常温保存したいので、使う分を取り分けた残りの味噌は、

もうひと夏を越す間、表面にカビが発生しやすい状態が続きます。

使う分を取り出すたびに、表面の味噌ごとカビを取り除かなければならず、

「もったいないなー」と、残念な気持ちになっていました。

 

そして今、一番良いと思っている開封後の保存方法は、これです。

ラップをした上から、大きめの押し蓋を乗せておくだけです。

開封後は、この上に重石は置かずに、甕の蓋をして冷暗所で保存しています。

このかなり大きめの陶器の押し蓋(落とし蓋)が、

味噌の表面にピタッとくっついている状態が、とても良いのです。

このように、空気に触れる部分が少ない状態で保存すれば、

夏も、ほとんど気にならない程度しかカビが出ません。

それでいて完全密封ではないので、

味噌は呼吸し続けていて、ゆっくり熟成していきます。

 

とてもシンプルな方法なので、気に入っています。

 

開封後の一番はじめは、蕪のお味噌汁にしました。

やっぱり美味しいわー。

 

米麹作りと味噌作りの記録は、こちら 。

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自家製米麹で手前味噌を仕込む