故郷まで帰る用事ができ、それは1~2時間もあれば済むことなので、途中下車してかねてから行ってみたかった
鶴川の武相荘に寄ってみました。昭和18年から白洲次郎・正子夫妻が住んでいた家です。
武相荘とは武蔵と相模の境にあるこの地に因んで、また一捻りしたいという気持ちから無愛想をかけて名付けたそうです。
数年前にNHKで放送されたドラマでこの家のことは知っていましたが、やはり『百聞は一見に如かず』です。
雨にもかかわらずたくさんの人が・・・ 旅行社のツアーの高齢者が多かったようです。
囲炉裏のある休憩所に置かれた次郎氏のベントレー この夫妻の生き方がかっこいい。
あの時代に外国に留学経験のある夫妻が、田舎の養蚕農家を改築しながら住み続け、古い日本の素晴らしい
こだわりを持った生活を送った終の棲家です。
終戦後、吉田茂の懐刀として活躍した名残のもの
藁ぶきの邸内は正子さんの書斎や着物や骨董類が展示されてますが、撮影は禁止です。
こだわりの骨董類もさりげなく使われています。
そうそう次郎さんの『葬式無用 戒名無用』の直筆書も展示されてましたよ。
さりげない中にもこだわりが感じられる庭
散策路
公開しているのは一部だけで、裏の方にも広い宅があるのですね
レストランは昼食時で満員
なぜこんなに魅かれるの?と振り返ってみると、私の今の歳で正子さんは京都・奈良をはじめ西国の山奥まで
自分の足で出かけ、本物を自分の目で見てたくさんの歳時記を残しています。
「韋駄天お正」の行動力のほんの一部でも見習いたいという思い。
さらにお二人とも最期は具合が悪いと誰にも言わず、次郎さんなんか自分で車を運転して入院し、2,3日後に
亡くなる・・・という潔さ。最後まで自分を貫き逝き方までかっこいい。
若いころには気づかず、この年になってわかることのなんと多いことでしょう。
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