●はじめに
年に1~2回、海外旅行をしていた私が、諸事情により約2年間、旅行を我慢していました。
そして今年やっと行けることになり、さてどこへ行こうかと心を躍らせ、選んだところがまたまた過酷なところでした(笑)
何度おなかをこわしても懲りないな~とつくづく思いますが、どうしても行きたくなるので仕方がありません(^^;)
<チワン族の村と棚田>
今回の旅先は、棚田ファンにはたまらない中国の龍脊棚田です。
夢は雲南省元陽の棚田ですが、そこは昆明から車で6時間以上もかかる上級者コースなので、まずは初級者コース、桂林から車で2時間半の龍脊棚田で足慣らしをすることにしました。
足慣らしというか、私にとってはおなか慣らしですね(笑)
<風雨橋の程陽永済橋>
そして龍脊棚田のことを調べている時、風雨橋の存在を知りました。
ネットで初めて風雨橋を見た時、その美しいたたずまいに心がときめき、ぜひこの目で見てみたいと思いました。
この胸の高鳴りは4年前に行った、客家土楼以来だと思います。
もともとは観光地でもなんでもない山奥の村に、こんな美しい橋を造るなんて、中国人てすごいな~と素直に感動しました。
そこは龍脊棚田から車で3時間くらいだったので、私にとっては、勇気の要る距離だったけど、がんばって行くことにしました。
ということで、龍脊棚田1泊・風雨橋1泊・桂林1泊という弾丸ツアーが出来上がりました。
格安航空会社(LCC)利用なので、プラス香港1泊と機内1泊で合計4泊6日となります。
ここで、最初から読んで下さっている人へのアドバイスですが、今回は特にトイレネタが多いので、食事をしながら読むことは避けて頂いた方がいいと思います(^^;)
今回の同行者は同じく棚田好きなMさんです。
Mさんとはソウル、クアラルンプール、香港、マカオへ旅行しましたが、彼女も棚田ファンだったとは最近まで知りませんでした。
目を輝かせて棚田のことを話す私に対して、ほとんどの人は反応が薄いのですが、Mさんだけはすごく共感してくれて、盛り上がりました。
弾丸ツアーの計画はどんどん進み、2013年GWの5月2日に日本出発となりました。
●鳥インフルエンザ
ちょうどその頃、テレビでは連日、中国の鳥インフルエンザのニュースが流れていました。
もちろん周囲の人からはとても心配されましたが、また感染者の出ていない南部の方なので大丈夫だろうと高をくくっていました。
と言いながら、ずっとマスクをして、鳥に近づかないようにしようと決めて出発しました。
でも写真のように、訪問したところは、鶏がたくさん放し飼いされていて、逃れようがありませんでした(笑)
~2013年05日02日(木)~
●関空出発
<第2ターミナル>
時間を有効に使うためと、予算を抑えるため、関空から格安航空会社(LCC)のピーチでまず香港へ飛んだ。
ピーチは関空21:15発なので、5月2日(木)は仕事を終えてから出発できるのがいい。
香港で1泊して、翌日ドラゴン航空で桂林へ飛ぶ予定だ。
初めてのLCCは楽しみだけど、分からないことが多くてちょっと不安。
でもMさんはLCCに何度も乗っている達人なので、いろいろアドバイスしてもらった。
機内食は有料で結構高いので、夕食は難波⇒関空のラピート内で食べる。
もちろんドリンクも有料で高いので、出国審査後、できるだけ搭乗間際に冷たい缶ビールと水を買って乗ることに。
<ピーチの自動チェックイン機>
ピーチは第2ターミナルなので、いつも利用しているにぎやかなターミナルの方ではない。
エアロプラザからシャトルバスに乗り、10分ほどで寂しい第2ターミナルに到着。
重いスーツケースを持って、バスに乗り降りするのはつらい。
それにしてもGWだというのに人が少なくて活気がない。
<ちょうど20kg!>
自動チェックイン機でチェックインして、カウンターでスーツケースを預けると、重さが21.6kgだった。
今回はどんなところか想像もつかない山奥へ行くので、いつもより気合いを入れて、ボルヴィック1.5リットル2本の他、野菜ジュース、リンゴジュース、お茶、ポカリスエットをスーツケースに入れているのだ。
ピーチは機内預け荷物が有料なので、事前に20kg(片道1,600円)を申し込んでおいた。
ちなみにMさんはいつものように、機内持ち込みのコロコロだけという軽快なスタイル。
私のスーツケースは1.6kgオーバーなので、カウンターの女性が「追加料金は3,200円になります。」とおっしゃるのだ。
えっ?20kgが1,600円なのに、1.6kgオーバー分が3,200円?とせこいことを考えてしまう(笑)
女性は笑顔で「中のものを出して、持ち込み荷物に入れてもいいですよ。持込みは10kgまでですので。」と親切にアドバイスしてくれた。
列から離れ、急いでスーツケースから重そうなものを出す。
パソコンのコードやレトルトのお粥などを取り出し、鍵をしてもう一度カウンターへ。
なんと20kgぴったりになったので、なんだかうれしくて写真を撮った。
●いきなり失敗!
手荷物検査場で係員に止められ、「バッグの中を見せて下さい。」と言われた。
水は入れてないし、なんで~?と思いながら開けると、係員がレトルトのお粥を指さし、「これですね。」と。
さっき、スーツケースを20kgにするため、慌てて出してしまったのだ。
あ~~っやってしまった~~、確かにお粥は液体物だよね~~~(T_T)
おなかの弱い私にとって、お粥は命綱なのだ。
絶対没収されたくない。しかも2個も!
私とMさんは、海外旅行初心者のように「え~っお粥って液体物なんですか~?本当にダメなんですか~?」とお願いするも、係員は無表情で「ダメです。」の一点張り。
どんなにもがいても「じゃ、今回は特別ですよ。」と言ってくれるはずもなく、「ですよね~。」と言ってお粥2袋を差し出した。
大切な卵と梅干のお粥よ、さようなら~(T_T)
それにしても、なんてマヌケなんでしょ。
いきなり自己嫌悪でテンションが下がる。
でもまだスーツケースにはカップラーメンとパンがある!と気持ちを切り替えることにした。
●ピーチに搭乗
<ピーチの機体>
<狭いシート>
搭乗のアナウンスがあり、外へ出る。
飛行機の写真を撮ろうとしたら、係員から「白線から出ないで下さい。」と強い口調で注意された。
他にも大勢、注意されていた。そんなに怒らなくてもね~。
機内で空いている席に移ろうとしていた乗客も注意されていた。
LCCって厳しいな~(>_<)
ピーチのシートは、そういえば狭いかな~くらいで、それほどしんどくなかった。
私はよく座席の上で体育座りをするので、ひざが前の背もたれにあたってちょうどいいサイズだった。
でも男性には窮屈かな~。
しばらくすると機内食やドリンクの販売、その後免税品の販売が始まったけど、買っている人はあまりいなかった。
私たちは売店で買ったビールで乾杯。
最後にびっくりしたのは、着陸10分前に照明がつき、「シートベルトをして」とか「トイレはダメ」とかアナウンスが流れるのだ。
普通30分前くらいだよね。
あっという間に着陸って感じでした。
電気代も節約してるのかな?
それにしてもアナウンスがたどたどしくて、ちゃんと聞いてると疲れるので聞き流していた。
でも最後は「おおきに!」で締めていた。
●香港到着
<エアポートエキスプレス 2人用の割引切符>
ほぼ定刻の0時頃、香港到着。
エアポートエキスプレスの最終は00:48なので急がないといけない。
入国審査⇒荷物受取り⇒税関はそれほど混んでなかったので、ぎりぎり5分前にホームに到着して終電に間に合った。
券売機は終わっていたので、九龍駅に到着した時、カウンターで支払う。
2人乗車の割引があり、2人で140香港ドル(約1.960円)だった。
約25分で九龍駅到着。
香港のホテルは、5年前と同じYMCA SALISBURYにした。
前回は明るい時間だったので、隣のペニンシュラ行きシャトルバスに乗ってホテルまで歩いて行ったけど、今回は夜中なので、タクシーにした。
九龍駅のタクシー乗り場はかなり混んでいて、30分くらい待った。
駅からホテルまでは10分ほどで、29香港ドル+10香港ドル(荷物2個分)=39香港ドル(約540円)。
夜中なのに安い!
ホテルに着いた時は2時前、もうフラフラだ。
●YMCA SALISBURY
今回もフルーツの盛り合わせが置かれていた。
結構新鮮で固そうだったので、中国へ持って行くことにした。
<部屋からの眺め>
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