お気に召したまんま。

美術館をさまよい、映画に涙し笑い、音楽に震え。さだまさしさんのファン歴41年目。唯一得意な家事は料理だけ。

今年の「第九」も新日本フィルで。弦のアンサンブルが最高!

2021-12-19 | お気に召した音楽
年末行事でもある第九の演奏会に行ってきました。

長年、懸賞で当てたコンサートで済ませてきましたが
去年から新日本フィルを応援する意味も込めて
チケットを買って通っています。

(去年はコロナ禍で演奏会が激減し、団員の給料も出せるか危ういほど経営が厳しかったことも知り)

それで世の中多少落ち着いたかと思ってたら
突然の入国禁止措置。
いや、仕方ないこととはわかってますけれど。

今年の目玉の指揮者が…入国できない事態に。

お客さん…特に新日本フィルのファンは
今年のシモーネ・ヤングさんの指揮を
それは楽しみにしてたと思います。
早々と完売の日が出てましたから。

もちろん私も楽しみにしていたひとり。

国内の有名指揮者は一通り経験したけれど
女性指揮者はもともと少ない上に
日本ではまだ定期公演に登場することは
知ってる限りでは無いのですが
シモーネ・ヤングさんは第一線のひと。

どんな音楽を聴くことができるか
ワクワクしていたのでしたが。


それで、代役に立ったのが鈴木秀美さん。

素晴らしいチェリストで
指揮活動もたくさんなさっています。

前置きがすごく長くなりましたが、
とても良い演奏会でした。

対抗配置で聴く第九はとても新鮮で、
また鈴木秀美さんの指揮が丁寧かつ端正で
新日本フィルの持ち味の
弦のアンサンブルの美しさが
際立って聞こえてきました。

特に、テンポは無理せずに
だからといって弛まずにで、
4楽章は合唱の言葉がきちんと聴こえてきて
とても感動的でした。

木管もティンパニも良かった…


そういえば第2楽章が、
なんだか「まだ終わらないのかしら?」と
頭の中が疑問符で埋まってましたが

同行した友人によれば
楽譜通りにリピートを全部やったから、
だそうです。
原点回帰を目指したのでしょうか…


最後に。

世の中には一年に一回、
第九しかコンサートに来ない人もいるし、
スポンサー関係で仕方なくきてる人もいる。

だから仕方ないとは思うんですが
演奏中に飴やガムを出すガサゴソとか
パフレットを取り落とす音とか
中には本格的に寝ちゃって大きないびきの人も。(座ってた列の後ろに1人いて、あんまり酷いので前の席の人が起こした)

だけどどーしてピアニッシモになった時に
それらの「事故」は起きるんでしょうね。

集中力が途切れちゃったりするんですが
今年の演奏はほぼ途切れずにいられました。
第九だから…受け入れよう………




「VS」(ヴァーサス)というよりは融和と共鳴でした

2021-12-09 | お気に召した音楽
反田恭平さんと小林愛実さんの
2台ピアノリサイタルに行ってきました。

昨日ブログを書こうかと思ったんですが
頭の中でピアノが鳴り続けていて
なかなかまとまらなくて。

目の前に
世界の2位と4位がいる〜
というのもゾクゾクしましたが

ショパンコンクールの時とは違う
ぴちぴちとした若さ全開の響きや
くぐもった憂いを含んだ連弾など
お二人の別の魅力が聞けました。

「VS」と銘打ってありましたけど
お二人は個人的に友人だし
同じコンクールを戦った同志だし、

それぞれの個性は出しながらも
むしろお互いを引き立て合うような
また溶け合うような響きで
どの曲も素晴らしい完成度でした。

聴き終わって心が元気になる、
全く飽きのこない2時間でした。


わたしは思うところあって
ステージ上のピアノの真後ろの席を取りました。

ピアノの音が直接耳にぶつかってくるのと
お二人の目くばせや息遣いまで感じられて
臨場感のすごいことといったら!

音楽的にはもう少し離れた方が
響きは美しいんでしょうけれど…


お客さんの拍手は鳴り止まず、
予定より(たぶん)2曲余分にアンコールを弾いて
それでも鳴り止まなかったんですが…
最後は主催者が会場の灯りをつけて
強制的に終わらせました。


1.2月は次男の受験に集中するため
コンサートの予定は入れないつもりです。
彼が他の一切を我慢してるのに
わたしが夜に出歩くのもなあ、と。

音楽のない2ヶ月に耐えられるか
それも心配ではあります。






白鳥を焼く男!!!新日本フィルのプログラムはよかった〜

2021-11-21 | お気に召した音楽
ちょっと風邪っぽいところに
長男が「今日ご飯食べにいく」とか
翌日は糖尿病クリニックに通院しつつ
ロングバージョンでウォーキングをしたり
(それでヘトヘトに疲れた)
さらに次の日コンサートだったりして

ブログの更新をサボっておりました。

ご心配をおかけしました。
ごめんなさい🙏🙏🙏🙏🙏

ここのところピクミンと歩いたりして

ウォーキングをがんばっています。
(がんばると疲れて早寝してしまう)
(さらに言うと昼寝もしてしまう)

7月からこれまでに5キログラム落としたので
なんとか年内にあと2キログラム…と
欲が出てきました。
……………………

さて、掲題の「白鳥を焼く男」
インパクトありますよね。

わたし、そんな曲聴きたくないと言って
ずいぶんゴネていたのですが
友人に押し切られてコンサートに行きました。

ちゃんと解説を聞くと
白鳥を焼く、というのは暗喩でした。

ヘンゼルとグレーテルの
美しい旋律にうっとりして
(弾いたことあるのを思い出した)

ヴィオラの渋い音色に聴き惚れ
(白鳥🦢を焼く男、はココ)

23人で演奏する指示のある曲を
本当に23人で演る意欲を聴き

最後にまたヘンゼルとグレーテル。
もっとずっと聴いていたい美しい旋律と
新日本フィルの艶やかな演奏。

充実したプログラムでした。
下野達也マエストロの選曲の妙が
冴え渡っていました。


プログラムの中に今日の演奏会メンバーの
一覧が入っているのですが
なんと2枚構成になっていて
1枚は「今日のMVP」の投票用紙!

複数人書いてもいいとのことでしたので
しっかり投票してきました。


帰りはまたしっかりウォーキング。










グローバルリングで絵本『まってる。』の世界

2021-10-28 | お気に召した音楽
豊島区が主催している催しで
グローバルリングでのコンサートに行ってきました。

『まってる。』というフランスの絵本に
1人の編集者が出会い、
日本での出版に漕ぎ着けてから15年。

大型本でそれなりのお値段なのに
ずーっとコンスタントに売れているとのこと。


内容はとてもシンプル。

人生のいろいろな場面で
まってることを呟いています。

それがなんだか温かくて
励まされるような気持ちになります。

この朗読に合わせて
チェロとギターが音楽を奏でました。

時には音楽が前に出て、
時には朗読が前に出て、
絶妙なバランスでした。

J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲より(長谷川陽子 ソロ)
ヴィラ=ロボス:前奏曲 第一番(大萩康司 ソロ)
ドヴォルザーク:ユーモレスク
シベリウス:ロンディーノ
アソラ:リベルタンゴ
越谷達之助:初恋
ショパン:ノクターン Op. 9-2
エルガー:愛のあいさつ
ューマン:トロイメライ
カザルス:鳥の歌
ジョージ・ダグラス:この素晴らしき世界 ほか

思っていたより感動してしまい
ちょっと涙ぐんでしまった1時間でした。

第18回ショパンピアノコンクールの成績が決まりました!2位!!

2021-10-21 | お気に召した音楽
  • この間から騒いでいました
  • ショパン国際ピアノコンクール
  • 今日の朝、成績発表がありました。
    順位は次の通り。(もうニュースでご存知かも)

  • 1位: ブルース・リウ (カナダ)
  • 2位: 反田恭平 (日本)アレクサンデル・ガジェヴ(イタリア・スロベニア)
  • 3位: マルティン・ガルシア・ガルシア(スペイン)
  • 4位: 小林愛実 (日本),ヤクブ・クシュリク (ポーランド)
  • 5位: レオノラ・アルメリーニ (イタリア)
  • 6位: ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ (カナダ)


反田恭平さんが2位、
小林愛美さんが4位、
2人とも入賞!!!!!

お二人の演奏は素晴らしかったけれど
他の方々も息を呑むほど素晴らしい演奏があったので…
優勝じゃないじゃん、とか言わないでください。

この演奏を聴いてください!

副賞が次の通りだっんですけれど
  • コンチェルト賞: マルティン・ガルシア・ガルシア(スペイン)
  • ソナタ賞: アレクサンデル・ガジェヴ(イタリア・スロベニア)
  • マズルカ賞: ヤクブ・クシュリク(ポーランド)


わたし、コンチェルト賞は反田さんが取ったと信じてました。
そのくらいオーケストラとの融合がずば抜けてました。

…採点は実は審査員の好みにもよる
って話もちらほらあるし、
ポーランド人はマズルカは譲らない!とか…。
ええ、あんまり文句は言わないようにします。


それより発表の瞬間をライブで見てたんですが、
反田さん名前呼ばれてるのに
隣のコンテスタントに握手求められて
「え?俺?」って顔してて
笑ってしまいました。


あー終わったー
5年に1度のお祭りが終わりました。
リアル『ピアノの森』は興奮の連続でした。

この後入賞者の演奏があるので
それが楽しみです。