これは北斎の赤富士。
公園の敷石に描かれています。
ここに美術館を作る計画が持ち上がった時、
公園を全部潰して美術館の庭園風に造り替える計画だったようですが、古くからある憩いの場なので地元の大反対が起こり、公園と共存することになりました。
また見ての通りちょっと普通じゃない外観です。
これは公募でデザインを募集して選ばれたもの。
北斎の富士山にかかるカミナリをモチーフにしている…んだったと思います。たしか。
これも曰く付きで、
建設費用を見積もった時、区の担当部署は「普通の美術館」を建てるやり方で算出。
しかし、実際は外壁の建材も含め、あちこちガラス張りだし、壁は斜めだし、積算がすごーく高くなって都からの補助金が降りる期限ギリギリまで揉めた。
などなど。
でも今となっては区民にも認知され、
美術愛好家にも人気のスポットです。
葛飾北斎は東京の下町で産まれ、
かなり沢山の旅をしたものの
生涯のほとんどをこの辺りで過ごしたそうです。
掃除と自炊、というものを一切せず、
家が散らかってくると引っ越しして解決。
その引越しの回数、90回以上。
いまは新型コロナの影響で休館していますが、
味のある企画展をよくやっているので
再開を心待ちにしています。
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